プライマリーノード
プライマリーノードで次のステップを実行してクラスターを構成して下さい。
- TCPコミュニケーションパスを作成する。
- コミュニケーションパスを検証する。
ハートビートの冗長化のために、開始前にクラスター内の各ノード間に少なくとも2つのTCPコミュニケーションパスを作成しておくことを強くお勧めします。
LifeKeeper GUIへのアクセス
LifeKeeper GUIはJavaベースのアプリケーションで、Linuxのネイティブアプリケーションとして実行することができます。
LifeKeeper GUIは、コールバックに対応するJava RMIに基づいています。ホスト名は解決可能なものでなければなりません。そうでない場合、Java 115 又はJava 116エラーが表示されます。
- 全クラスターノードの短縮ホスト名と完全修飾ホスト名の双方が適切な場所で解決できることを確認して下さい。
# ping LinuxPrimary # ping LinuxPrimary.domain.com # ping LinuxSecondary # ping LinuxSecondary.domain.com
- 以下によりLifeKeeper Linux GUI Applicationを起動します。
/opt/LifeKeeper/bin/lkGUIapp &
- ウェブブラウザーからLifeKeeper GUI Appletに接続する場合は、次のURLにアクセスして下さい。
http://<hostname>:81
- ルート認証情報及び接続しようとするノードの名称を入力し(LifeKeeperがインストールされたノードからGUIを実行している場合、このフィールドには利用中のノードの名前が入ります)、OKをクリックします。
コミュニケーションパスの作成
- LifeKeeper GUIのファイルメニューから「Connect」を選択して下さい。「Cluster Connect」ウインドウが表示されたらセカンダリーノード名、ログイン名、パスワードを入力して下さい。
- LifeKeeper GUI画面のツールバーの「Create Comm Path」ボタンをクリックして下さい。またはいずれかのノードのアイコンを右クリックしてポップアップメニューの「Create Comm Path」をクリックしてもOKです。
- リストボックス「Local Server」「Remote Server」から適切なノード名を選んで下さい。リストボックスにノード名が表示されない場合は手動でノード名を入力して「Add Server」ボタンをクリックします。「Add Server」ボタンでノードを追加する場合には、
ping -a IP_ADDRESS
などを使用してすべてのクラスターノードのコンピューター名が正しく応答することを確認して下さい。応答しない場合には、修正を加えてから次に進みます。「Next」をクリックして下さい。
- 「Device Type」はTCPを選択して「Next」をクリックします。
- 続く一連のダイアログボックスに必要な情報を全て入力して「Next」をクリックします。ダイアログボックスの各フィールドについて、説明や提案が欲しい場合には「Help」をクリックするか、下の表を参照して下さい。
- 全てのフィールドに必要な情報を入力したら、「Create」を選択して下さい。ネットワークコミュニケーションパスが正常に作成されたことを示すメッセージが表示されます。「Next」をクリックします。
「Device Type」がTCPに設定されており、複数のローカルIPアドレスあるいは複数のリモートノードを選択した場合には、セットアップウィザードに戻って引き続き次のコミュニケーションパスを作成して下さい。
- 最後のダイアログボックスで「Done」 を選択して下さい。
使用を予定している全てのコミュニケーションパスが定義されるまでこの手順を繰り返して下さい。冗長コミュニケーションパスを作るため、少なくとも2つのコミュニケーションパスを定義することを強くお勧めします。
コミュニケーションパスの検証
- ダイアログボックス「Server Properties」を見てコミュニケーションパスが適切に構成されていることを確認します。LifeKeeper GUIから「Edit」、「Server」、「Properties」を選択し、次に「Comm Paths」タブを選択します。
- 表示される「State」が「ALIVE」であることを確認して下さい。GUIのメインパネル右側のノードのアイコンで確認することもできます。コミュニケーションパスが1つしか作られていない場合、そのノードのアイコンは黄色の警告アイコンになります。警告アイコンは1つのコミュニケーションパスが「ALIVE」であるが、冗長コミュニケーションパスはないことを示しています。少なくとも2つのコミュニケーションパスが作成され、その状態がALIVEであればノードアイコンには緑のハートビートのチェックマークが表示されます。
LifeKeeper階層の作成
ミラーの作成とデータレプリケーションの開始
本セクションでは、クラスターノード間でMySQLデータを同期させる際に使われるデータレプリケーションリソースの設定と構成を行います。複製するデータはプライマリークラスターノードのパーティション /var/lib/mysql
にあります。
以下の点にご注意下さい。
- 複製対象のソースボリュームをプライマリーノードにマウントしなければなりません。
- 複製されたデータを受け取るターゲットボリュームをセカンダリーノードにマウントしてはなりません。
- ターゲットボリュームのサイズは、ソースボリュームのサイズ以上でなければなりません。
- LifeKeeper GUI画面のツールバーの「Create Resource Hierarchy」 をクリックします。
ダイアログボックス「Create Resource Wizard」が表示されます。その画面のドロップダウンリストボックスには、クラスター内にインストールされ認識された全てのRecovery Kitが表示されます。
- 「Data Replication」を選択し、「Next」をクリックします。
- 「Data Replication」ウィザードに従って以下のように入力して下さい。
Switchback Type | Intelligent |
Server | LinuxPrimary (プライマリークラスターノード即ちミラーソース) |
Hierarchy Type | 選択:「 Replicate Existing Filesystem 」 |
Existing Mount Point | ここではマウントされた複製対象のパーティションを選択します。この例では「/var/lib/mysql 」を選択して下さい。 |
Data Replication Resource Tag | デフォルトのまま |
File System Resource Tag | デフォルトのまま |
Bitmap File | デフォルトのまま (注記:高速SSDストレージを使用する場合は小さなパーティション即ち/bitmaps を作成し、それを利用してビットマップを配置することもできます) |
Enable Asynchronous Replication | デフォルト(「Yes」)のまま |
- 「Next」をクリックしてデータレプリケーションリソース階層の作成を開始します。次のようにGUIにステータスが表示されます。
- 「Next」をクリックしてデータレプリケーションリソースの拡張を始めます。ここでは全てデフォルト設定を選択して下さい。ターゲットディスクが要求された場合には、複製対象のソースボリュームと同じ(又はそれより大きい)サイズの空なパーティションをターゲットサーバー上で選択します。このパーティションはターゲットシステムにマウントしてはなりません。
- ウィザードを続行すると、レプリケーションを行うネットワークの選択が求められます。一般的には、ユーザー/アプリケーションとレプリケーショントラフィックは分けることをお勧めします。この設定例ではバックエンドネットワーク
192.168.198.X でレプリケーションを行います。
- 「Next」をクリックしてウィザードを続行します。完了したら次のようにリソース階層が表示されます。
自動フェイルオーバーの無効化
このセクションではスタンバイノードへの自動フェイルオーバーを無効化する操作を見ていきます。
- LifeKeeper GUIのクラスターノードの一つを右クリックし「Properties」を選択します。
- 画面の一番上にある「Server」のドロップダウンリストからソースサーバーを選択します。
- 「Server Properties」の画面が読み込まれたらページ下方にある全てのボックスにチェックマークを入れます。以上の手順で自動フェイルオーバーは行われなくなります。
- 「Apply」をクリックします。
- 今度は「Server」のドロップダウンリストからターゲットサーバーを選択し、手順2~4を繰り返します。
- 次に、両ノードの
/etc/default/LifeKeeper
を編集します。
CONFIRMSODEF=1
と設定します(数字を0から1に変えて下さい)。
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