オペレーティングシステム

必要なすべてのパッケージをインストールするためには、オペレーティングシステムはデフォルトでインストールしてください。最小構成のオペレーティングシステムでは必要なすべてのパッケージが含まれないため、LifeKeeper で使用することはできません。

カーネルのアップデート

LifeKeeper クラスタの可用性を最大限に引き出すには、システムで使用するカーネルのバージョンが非常に重要です。次の表に、LifeKeeper 認定テストに合格した、サポート対象のディストリビューション、バージョン、およびカーネルを示します。

注記:カーネルのアップグレードを実行する際、インストールイメージから setup スクリプト(./setup) の再実行が必要になる場合があります。カーネルアップグレード後に DataKeeper が起動しない場合には、setup スクリプトを実行して適切なカーネルモジュールをインストールしてください。

ディストリビューション/バージョン
サポート対象のバージョン サポート対象のカーネル

Red Hat Enterprise Linux for AMD64/EM64T

*DataKeeper 非同期ミラーは、RHEL 7.4~7.6 の一部のカーネルではサポートされていません 詳細については、ここをクリックしてください。

7
7.1
7.2
7.3
7.4*
7.5*
7.6*
7.7
7.8
7.9
3.10.0-123.el7
3.10.0-229.el7
3.10.0-327.el7
3.10.0-514.el7
3.10.0-693.el7
3.10.0-862.el7
3.10.0-957.el7
3.10.0-1062.el7
3.10.0-1127.el7
3.10.0-1160.el7

Red Hat Enterprise Linux for AMD64/EM64T

(RHEL 7 から RHEL 8 のように Kernel をメジャーバージョンアップすることはサポートされません)
(*kernel の問題に起因してシンプロビジョニングディスクでDataKeeperの非同期モードは利用できません。詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください。 )

8.0
8.1
8.2
8.3
8.4
8.5
8.6*
8.7
4.18.0-80.el8.x86_64
4.18.0-147.el8.x86_64
4.18.0-193.el8.x86_64
4.18.0-240.el8.x86_64
4.18.0-305.el8.x86_64
4.18.0-348.el8.x86_64
4.18.0-372.9.1.el8.x86_64*
4.18.0-425.3.1.el8.x86_64

Red Hat Enterprise Linux for AMD64/EM64T

(RHEL 8 から RHEL 9 のように Kernel をメジャーバージョンアップすることはサポートされません)

(*kernel の問題に起因してシンプロビジョニングディスクで DataKeeper の非同期モードは利用できません。詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください。 )

9.0*
9.1

5.14.0-70.13.1.el9_0
5.14.0-162.6.1.el9_1

SUSE Linux Enterprise Server 12 for x86_64

(*SP3はカーネルを4.4.82-6.9.1にアップグレードしてください)

12 SP1
12 SP2
12 SP3*
12 SP4
12 SP5
※SLES12.0はサポート対象外

3.12.49-11.1
4.4.21-69.1
4.4.82-6.9.1
4.12.14-94.41.1
4.12.14-120.1
 


SUSE Linux Enterprise Server 15 for x86_64

(*DataKeeper にセクターサイズが奇数のディスクは利用できません)
(*SLES12 から SLES15 のように Kernel をメジャーバージョンアップすることはサポートされません)
(**SP3 はカーネルを 5.3.18-59.5 にアップグレードしてください)

 

15*
15 SP1
15 SP2
15 SP3**
15 SP4


4.12.14-23.1
4.12.14-195.1
5.3.18-14.1
5.3.18-59.5
5.14.21-150400.24.21.2

Oracle Linux

*DataKeeper 非同期ミラーは、OL 7.4~7.6 の一部のカーネルではサポートされていません 詳細についてはここをクリックしてください
(**UEK6はカーネルを5.4.17-2102.202.5にアップグレードしてください)

7
7.1
7.2
7.3
7.4*
7.5*
7.6*
7.7
7.8
7.9
UEK R3
UEK R4
UEK R5
UEK R6**
3.10.0-123.el7
3.10.0-229.el7
3.10.0-327.el7
3.10.0-514.el7
3.10.0-693.el7
3.10.0-862.el7
3.10.0-957.el7
3.10.0-1062.el7
3.10.0-1127.el7
3.10.0-1160.el7
3.8.13-16.2.1.el7uek
4.1.12-37.3.1.el7uek
4.14.35-1818.3.3.el7uek
5.4.17-2102.202.5.el7uek

Oracle Linux

(Oracle Linux 7 から Oracle Linux 8 のようにKernel をメジャーバージョンアップすることはサポートされません。)
(*kernel の問題に起因してシンプロビジョニングディスクで DataKeeper の非同期モードは利用できません。詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください。 )
(**UEK6はカーネルを5.4.17-2102.202.5にアップグレードしてください)

(***UEK R7の場合、DataKeeperを使用すると、カーネルパニックによりノードが停止します。詳細については インストール – 既知の問題 / 制限事項 の Oracle Linux カーネル (OL8U7) セクションを参照してください。)
8.0
8.1
8.2
8.3
8.4
8.5
8.6*
8.7
UEK R6**
UEK R7***
4.18.0-80.el8
4.18.0-147.el8.x86_64
4.18.0-193.el8.x86_64
4.18.0-240.el8.x86_64
4.18.0-305.el8.x86_64
4.18.0-348.el8.x86_64
4.18.0-372.9.1.eI8.x86_64*
4.18.0-425.3.1.el8.x86_64
5.4.17-2102.202.5.el8uek
5.15.0-3.60.5.1.el8uek.x86_64

Oracle Linux

(Oracle Linux 8 から Oracle Linux 9 のようにKernelをメジャーバージョンアップすることはサポートされません)

(*kernel の問題に起因して シンプロビジョニングディスクでDataKeeperの非同期モードは利用できません 詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください )

9.0*
9.1
UEK R7
5.14.0-70.13.1.el9_0
5.14.0-162.6.1.el9_1
5.15.0-0.30.19.el9uek

Miracle Linux

*kernel の問題に起因してシンプロビジョニングディスクで DataKeeper の非同期モードは利用できません。 詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください。

8.4
8.6*
4.18.0-305.el8
4.18.0-372.9.1.el8

Miracle Linux

( Miracle Linux 8 から Miracle Linux 9 のようにKernelをメジャーバージョンアップすることはサポートされません)

*kernel の問題に起因してシンプロビジョニングディスクで DataKeeper の非同期モードは利用できません。 詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください。

9.0*
5.14.0-70.13.1.el9_0

CentOS

*DataKeeper 非同期ミラーは、CentOS 7.4~7.6 の一部のカーネルではサポートされていません 詳細についてはここをクリックしてください

7
7.1
7.2
7.3
7.4*
7.5*
7.6*
7.7
7.8
7.9
3.10.0-123.el7
3.10.0-229.el7
3.10.0-327.el7
3.10.0-514.el7
3.10.0-693.el7
3.10.0-862.el7
3.10.0-957.el7
3.10.0-1062.el7
3.10.0-1127.el7
3.10.0-1160.el7

CentOS

(CentOS 7 から CentOS 8 のように Kernel をメジャーバージョンアップすることはサポートされません)

8.0
8.1
8.2
8.3
4.18.0-80.el8
4.18.0-147.el8.x86_64
4.18.0-193.el8.x86_64
4.18.0-240.el8.x86_64

Rocky Linux

*kernel の問題に起因してシンプロビジョニングディスクで DataKeeper の非同期モードは利用できません。詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください。

詳細については サポートマトリックス を参照してください。
8.4
8.5
8.6*
8.7
4.18.0-305.3.1.el8_4
4.18.0-348.el8.0.2
4.18.0-372.9.1.el8.
4.18.0-425.3.1.el8

Rocky Linux

*kernel の問題に起因して シンプロビジョニングディスクで DataKeeper の非同期モードは利用できません 詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください。

詳細については サポートマトリックス を参照してください。
9.0*
9.1
UEK R7
5.14.0-70.13.1.el9_0
5.14.0-162.6.1.el9_1
5.15.0-0.30.19.el9uek
注記: このリストのサポート対象のディストリビューションおよびカーネルは、LifeKeeper のみを考慮したものです。お使いのサーバーおよびストレージハードウェアについては、各メーカーがサポートするディストリビューションおよびカーネルに従ってください。

LUN のサポート

Linux の SCSI ドライバには、論理ユニット (LUN) の検索対象とするデバイスを制御するいくつかのパラメータがあります。

  • LUNサポートしないデバイスのリスト – このリストのデバイスは LUN をサポートしないことが既知であるため、SCSI ドライバはこれらのデバイスに対して LUN を検索することを許可しません。

  • LUNサポートするデバイスのリスト – このリストのデバイスは LUN をサポートすることが既知であるため、必ず LUN を検索します。

  • Probe all LUNs on each SCSI device – デバイスがどちらのリストにも存在しない場合、検索するかどうかを指定します。このパラメータは、make config を使用して SCSI モジュールセクションで設定します。

(SUSE を含む) ほとんどのディストリビューションでは、Probe all LUNs 設定はデフォルトで有効になっていますが、Red Hat ではデフォルトで無効に設定されています。LifeKeeper の構成でデータ保護を目的として通常使用される外部 RAID コントローラには、多くの場合、複数の LUN (論理ユニット) が設定されます。LUN のサポートを有効にするには、このフィールドを選択してカーネルを再構築する必要があります。

カーネルやモジュールを再構築せずに Probe all LUNs を有効にするには、変数 max_scsi_luns を 255 に設定します (これによって最大 255 個の LUN をスキャンするようになります)。SCSI ドライバがモジュールになっているカーネル (Red Hat など) で max_scsi_luns を設定するには、/etc/modules.conf に以下のエントリを追加し、初期 RAM ディスクを再構築して、再起動してからその RAM ディスクを読み込みます。

options scsi_mod max_scsi_luns=255

SCSI ドライバがコンパイルされるカーネル (SUSE など) で max_scsi_luns を設定するには、/etc/lilo.conf に以下のエントリを追加します。

append="max_scsi_luns=255"

注記: 255 個の LUN をスキャンすると、デバイスによってはブートのパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります (特に、BLIST_SPARSELUN が指定されたデバイス)。Dell PV650F というアレイではそのような状況が発生しました。このパフォーマンスの問題を回避するには、アレイ上で設定した LUN の最大数 (16 または 32 など) を max_scsi_luns に設定します。例えば、以下のようになります。

append="max_scsi_luns=16"

チャンネルボンディング、ネットワークチーミングの動作確認環境

LifeKeeperでは、以下の設定のチャンネルボンディング、またはネットワークチーミングを用いた環境での動作確認を行なっています。

  • チャンネルボンディングにおけるボンディングポリシー

    + balance-rr

    + active-backup

  • ネットワークチーミングにおけるランナー

    + round-robin

    + active-backup

RHEL8 以降では NetworkManager で connection.autoconnect-slaves を true で使用してください。

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