ハードウェアに関する要件

プライマリーノード、セカンダリーノード

  • 評価期間中 Linux からの配布物を利用するのに必要な最低条件を満たすシステムが必要です。

  • 最低でも 512MB RAM 。1GB RAM が推奨されます。

  • 利用可能なハードディスク容量が 2GB はあることが推奨されます。

  • 複数のネットワークインターフェースカード (NIC) が推奨されます。

  • データレプリケーション用に1つあるいは複数のディスクパーティションを構成して下さい。これはプライマリーノードではソースパーティション、セカンダリーノードではターゲットパーティションになります。この評価例では MySQL データのレプリケーションを行います(パーティションは /var/lib/mysql にマウントされます)。

  • 複製対象のパーティションに関して、ターゲットパーティションのサイズは、ソースパーティションのサイズ以上でなければなりません。

  • システムパーティション( / )及び起動パーティション( /boot )はレプリケーションの対象外です。

ソフトウェアに関する要件

プライマリーノード、セカンダリーノード

  • Linux ディストリビューション x86_64、 AMD 64
    サポート対象の運用システムリストは、サポートマトリックス にてご覧下さい。

  • 現在お使いのパッチ、セキュリティーについては最新へのアップデートをお勧めします。

  • 依存関係に関する要件:特にベーシックあるいは最小限の Linux インストールパッケージを選択された場合には、Linux の依存関係 にて依存関係関連ドキュメントをご参照下さい。

  • ここでは、ファイアーウォールを無効化します。ファイアーウォールを有効にする場合は、ファイアーウォールを使用した状態での LifeKeeper の実行 を参照してください。
    • systemctl stop firewalld.service; systemctl disable firewalld.service(firewalld サービスをサポートしている場合)
    • systemctl stop SuSEfirewall2.service; systemctl disable SuSEfirewall2.service(SuSEfirewall2 サービスをサポートしている場合)
    • systemctl stop iptables.service; systemctl disable iptables.service(iptables サービスをサポートしている場合)
    • systemctl stop nftables.service; systemctl disable nftables.service(nftables サービスをサポートしている場合)

  • SELinux を無効化して下さい。無効化方法は SELinux を無効にする を参照してください。

  • /etc/hosts ファイルの構成をご確認下さい。
    • 127.0.0.1 においてエントリーできるのは localhost.localdomain 及び localhost のみです。
    • ホスト名に関しては、静的アドレスで個別のエントリーを行って下さい。

  • PAM による GUI 認証
    • LifeKeeper for Linux では Linux Standard Base (LSB) で提供されている PAM (Pluggable Authentication Module) が利用できるようになりました。
    • ユーザーの識別、認証はシステムの PAM 構成に対して行われます。権限レベルは PAM を通じて付与されるグループメンバーシップによって決まります。
    • ユーザーが GUI にアクセスするには、LifeKeeper の3つのグループ
      (lkadmin、lkoper、lkguest)のいずれかのメンバーであることが必要です。
    • 詳細については GUI ユーザーの設定 をご覧下さい。

ネットワークに関する要件

評価を行うには次の例のように機器を構成することをお勧めします。


LinuxPrimary、LinuxSecondary は、2つのLANセグメント間でマルチホーミングされています(2つ目の物理ネットワークが利用できない場合でも、クロスオーバーケーブルによって各ノードの2つ目の NIC を接続できます)。この構成では2つ目の NIC はオプションですが、単一障害点をなくすため実稼働環境では2つ目の NIC を使うことを強くお勧めします。
本例の評価シナリオでは、直接接続されたストレージのレプリケーションを行っていきます。

重要:変化率の分析

リアルタイムでデータのレプリケーションを行う場合、常時ミラーリング状態でレプリケーションを行うのに十分な帯域幅を確保する必要があります。書き込みアクティビティを時間対帯域幅で収集・分析して変化率分析を行う場合は、Linux システム(物理または仮想)での変化率の測定) をご参照下さい。

プライマリーノード、セカンダリーノード

  • LifeKeeper で保護される全ノードについて、エントリーを伴うホストファイルを構成します。これは通常 /etc/hosts です。
    例:
    192.168.197.101 LinuxPrimary
    192.168.197.102 LinuxSecondary
    

  • 切り替え可能 IP アドレスとして使用する未使用 IP アドレスを取得する場合にはネットワーク管理者にお問い合わせ下さい。この切り替え可能 IP アドレスは、構成の過程で後ほど作成します。

  • 以下を使ってパブリックネットワーク接続を構成します。
    • 静的 IP アドレス
    • 適切なサブネットマスク
    • 適切なゲートウェイアドレス

  • 以下を使ってプライベートネットワーク接続を構成します。
    • 静的 IP アドレス (パブリックネットワークとは別のサブネット上のもの)
    • 適切なサブネットマスク
    • ゲートウェイ IP アドレスは使いません。
    • DNS サーバーアドレスは使いません。

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