LVM を含むファイルシステムリソースの作成を行うと、以下の様なリソース階層が作成されます。

[filesys]
└[lvmlv]
 └[lvmvg]
  └[device]
   └[disk]

起動処理 (restore)

[lvmlv] リソース

以下のコマンドを実行し、論理ボリュームをアクティブ化します。この結果をもとに起動処理は成功またはエラーで終了します

# lvchange -ay <論理ボリュームのパス>

[lvmvg] リソース

まず、lvmdevices コマンドがインストールされた環境に限り、以下のコマンドを実行し、ボリュームグループに紐づく物理ボリュームとなる保護対象のディスクを追加します。コマンドがインストールされていない環境ではこのコマンド実行はスキップします。

# lvmdevices --adddev <物理ボリュームのパス>

次に以下の処理を最大 2回(固定)実施し、ボリュームグループをアクティブ化します。それぞれのコマンド実行後には vgdisplay コマンドによる状態確認が行われ、最終的な状態としてボリュームグループがアクティブな状態であると判断できた場合は、起動処理は成功で終了します。

  1. 以下のコマンドを実行し、ボリュームグループ一覧を取得します。
    # vgscan
    
  1. 以下のコマンドを実行し、ボリュームグループのインポートを実施します。
    # vgimport -f <ボリュームグループ名>
    
  1. 以下のコマンドを実行し、ボリュームグループのアクティブ化を実施します。
    # vgchange -ay <ボリュームグループ名>
    

項目1. ~ 項目3. の処理においてボリュームグループがアクティブとならない場合は、最初の 1回に限り、以下のコマンドを実行し、ボリュームグループに紐づく物理ボリュームとなる保護対象のディスクを指定し、物理ボリューム一覧を更新します。

# pvscan --cache <物理ボリュームのパス>

停止処理 (remove)

[lvmlv] リソース

以下のコマンドを最大 10回(固定)実行し、論理ボリュームを非アクティブ化します。この結果をもとに停止処理は成功またはエラーで終了します。

# lvchange -an <論理ボリュームのパス>

[lvmvg] リソース

以下の処理を実施し、ボリュームグループを非アクティブ化します。それぞれのコマンド実行後には vgdisplay コマンドによる状態確認が行われ、最終的な状態としてボリュームグループがエクスポートされた状態であると判断できた場合は、停止処理は成功で終了します。

  1. 以下のコマンドを最大 10回(固定)実行し、ボリュームグループの非アクティブ化を実施します。
    # vgchange -an <ボリュームグループ名>
    
  1. 以下のコマンドを実行し、ボリュームグループのエクスポートを実施します。
    # vgexport <ボリュームグループ名>
    

最後に、lvmdevices コマンドがインストールされた環境に限り、以下のコマンドを実行し、ボリュームグループに紐づく物理ボリュームとなる保護対象のディスクを削除します。コマンドがインストールされていない環境ではこのコマンド実行はスキップします。

# lvmdevices --deldev <物理ボリュームのパス>

監視処理 (quickCheck)

[lvmlv] リソース

以下のコマンドを実行し、論理ボリュームがアクティブであることを確認します。この結果をもとに監視処理は成功またはエラーで終了します。

# dmsetup info <論理ボリュームのパス>

[lvmvg] リソース

このリソースに監視処理はありません。

回復処理 (inactive)

[lvmlv] リソース

  1. 監視処理と同一の内容を実施します。
    論理ボリュームがアクティブであれば回復処理は成功で終了します。
    論理ボリュームが非アクティブであれば次の項目2. の処理へ移行します。
  1. 停止処理と同一の内容を実施し、次の項目3. の処理へ移行します。
    本項目で実施される処理は、結果判定されません。
  1. 起動処理と同一の内容を実施します。
    論理ボリュームのアクティブ化の成功または失敗により、回復処理は成功またはエラーで終了します。

[lvmvg] リソース

このリソースに回復処理はありません。

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