ご利用のシステム構成で次のいずれかが当てはまる場合、Oracle Listener を作成できます。
- 複数の Oracle SID に対して、複数の Listener が定義されている。
- Oracle Listener が設定において重要なコンポーネントである。
- 複数の Oracle SID に対して 1 つの Listener が定義されている。
このプロセスにより、LifeKeeper 内の Listener を保護し、さまざまな Listener と SID の組み合わせに対応できるようになります。
複数のリソースに対して 1 つの共有 Oracle Listener を作成する場合は、下記の手順に従ってください。
- LifeKeeper GUI メニューから [Edit] を選択し、次に [Server] を選択します。ドロップダウンメニューから、 [Create Resource Hierarchy] を選択します。
重要: リソースを作成するときは、Oracle アプリケーションが実行されている必要があります。
- ダイアログボックスが表示され、クラスタ内にインストール済みの認識されているすべての Recovery Kit がドロップダウンリストボックスに表示されます。ドロップダウンリストから [Oracle Database Listener] を選択します。 [Next] をクリックして次のダイアログボックスに進んでください。
- 次の表で説明している情報を入力します。ダイアログボックスで [Back] ボタンが有効な場合は、前のダイアログボックスに戻ることができます。これは、エラーが発生して、以前に入力した情報を訂正する必要がある場合に特に役立ちます。階層作成手順のどの段階でも、 [Cancel] をクリックすると、作成プロセス全体がキャンセルされます。
スイッチバックタイプ | intelligent または automatic を選択します。これは、サーバがフェイルオーバした後、どのように Listener リソースがサーバにスイッチバックされるかを指示します。データレプリケーションを使用する場合は、スイッチバックタイプは intelligent に選択してください。 注記: スイッチバックタイプは Listener リソースによって使用される依存リソース(IP およびボリュームリソース)と一致している必要があります。そうでない場合は、作成に失敗します。 |
サーバ | 階層を作成したいサーバを選択してください。 |
Listener 設定ファイルのパス | Oracle Listener 設定ファイルへのフルパスを選択してください。 |
Listener 名 | このリソースインスタンスで保護する Oracle Listener の名前を選択してください。 |
Listener の実行パス | Oracle Listener プログラムの実行パスを選択します。このパスは Oracle Listener を起動・停止・監視・回復する際に必要となります。 |
Listener の保護レベル | 以下のレベルの 1 つを選択してください。 Full Control(開始、停止、監視および回復) Intermediate Control(開始、監視および回復) Minimal Control(開始および監視のみ) |
Listener のリカバリレベル | 指定された listener に対するリカバリレベルを選択してください。 Standard (On) - 標準の LifeKeeper リカバリを有効にします。Standard (On) が選択されている場合は、すべての listener 障害がローカルで発生し、必要であれば、有効なバックアップサーバへのフェイルオーバを行います。 Optional (off) - オプションの LifeKeeper リカバリを有効にします。Optional (Off) を選択した場合は、すべての listener 障害がローカルで発生しますが、有効なバックアップサーバへのフェイルオーバは行いません。 注記 :どちらのリカバリレベルもlistener障害が発生した際に、ローカルリカバリは実施しますが、フェイルオーバ実施の有無に違いがあります。 |
IP アドレス名 | このリソース階層の依存関係として保護される IP アドレスのリソース名を選択してください。選択された listener に関連した IP アドレスは選択リストに表示されます。IP リソースが設定に必要がない場合は [None] を選択してください。 |
Listener タグ | サーバ上のリソースに対するユニークな名前を入力してください。名前に対する有効な文字は、アルファベット、数字および特殊記号 - _ . / になります。 |
- [Create] ボタンを選択し、階層の作成を開始します。インフォメーションボックスが表示され、LifeKeeper がデータベース listener リソース階層を作成するために提供した有効なデータを確認します。LifeKeeper が問題を検知した場合は、インフォメーションボックスにエラーが表示されます。認証に成功すると、リソースが作成されます。
- [Pre-Extend Wizard] ダイアログはリソース階層の作成が完了した場合に表示され、以下の情報を入力することになります。 Extend のオペレーションに慣れていない場合は、それぞれのダイアログで選択をした後 [Next] を選択してください。LifeKeeper の [Extend Resource Hierarchy] 作業のデフォルト値が分かっていて、入力と確認を省略する場合は、 [AcceptDefaults] をクリックします。
ターゲットサーバ | 階層が拡張されるターゲットサーバを選択してください。リソースが少なくとも 1 つのサーバへ拡張される前にキャンセルを選択した場合は、LifeKeeper は階層のアプリケーションに対して保護をしません。 |
スイッチバックタイプ | バックアップサーバへフェイルオーバした後、 in service にする場合に、どのように Oracle Listener インスタンスがこのサーバにスイッチバックするかを指示します。intelligent または automatic を選択できます。スイッチバックタイプは、必要な場合 [Resource Properties] ダイアログボックスの [General] タブで後から変更できます。 注記: スイッチバックストラテジーは、Oracle Listener リソースによって使用される依存リソースのものと一致している必要があります。 |
テンプレートの優先順位 | このフィールドは、作成時に拡張しなかった場合に表示されます。 リソースに対するカスケーディングフェイルオーバシーケンスにおける、テンプレートサーバの優先順位を 1 から 999 までの間の値を入力してください。低い数値は高い優先順位となります。LifeKeeper は、階層が作成されたサーバの値を「1」に割り当てています。2 つのサーバは与えられたリソースに対して同じ優先順位をもつことはできません。 |
ターゲットの優先順位 | リソースに対するカスケーディングフェイルオーバシーケンスにおける、ターゲットサーバの優先順位を 1 から 999 までの間の値を入力してください。低い数値は高い優先順位となります。LifeKeeper は、階層が拡張される最初のサーバのデフォルト値を 10 にすることを推奨します。 |
- pre-extend チェックに成功したというメッセージを受けた後、 [Next] をクリックし、以下の情報を入力してください。
Listener 設定ファイルのパス | Oracle Listener 設定ファイルに対するフルパスを選択してください。 |
Listener の実行パス | Oracle Listener プログラムの実行パスを選択します。このパスは Oracle Listener を起動・停止・監視・回復する際に必要となります。 |
Listener タグ | このフィールドはプライマリサーバ上の新しい Oracle Listener リソースに対してユニークな名前で自動的に割り当てられます。デフォルトのネーミングパターンが表示されます。他のユニークな名前を入力することもできます。Listener タグに対する有効な文字は、アルファベット、数字および特殊記号 - : . / になります。 |
- [Extend] をクリックします。 [Hierarchy Integrity Verification] ウィンドウが、 Hierarchy Verfication Finished(階層完了) のメッセージと共に表示されます。 [Next Server] または [Finish] をクリックしてください。
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