それぞれの例では、1 つまたは 2 つのデータベースインスタンス (databaseA、databaseB) が使用されています。データベースタグ名は、これらのデータベースインスタンスを LifeKeeper に記述するための任意の名前です。分かりやすい名前を指定することをお勧めします。mysqld グループを使用した設定の LifeKeeper が提示するデフォルトのタグ名は mysql または mysql<group number> です (LifeKeeper で mysqld グループを使用する を参照)。設定例を理解するには、次のような設定要件を留意してください。
- LifeKeeper 階層。 LifeKeeper の管理を実行するときに、主要な階層は、管理するサーバ上に作成されている階層を参照します。設定の表については、最初の管理画面で入力される情報は Server 1 の観点からのものです。2 番目の画面が表示されると、2 台目のサーバを管理するときに作成される階層を参照します。設定例では、2 台目のサーバは Server 2 です。
- 1 台のサーバによってロックされる共有ディスク。 LifeKeeper を使用するとき、LifeKeeper の保護下にある共有ストレージリソースは、1 台のサーバが使用するためにリザーブしています。これは SCSI リザベーションを使用して行われます。共有デバイスがディスクアレイの場合、LUN 全体がリザーブされます。共有デバイスがディスクの場合は、ディスク全体がリザーブされます。こうすることで、クラスタ内の他のサーバが不用意にデータを破壊してしまうことを避けられます。サーバに障害が発生すると、優先順位が最も高いバックアップサーバがそれまでのリザベーションを解除して新たにリザベーションを行い、他のサーバをすべてロックします。
- 共有ディスク上のデータディレクトリ。 LifeKeeper MySQL Recovery Kit が正しく機能するためには、データベースインスタンスのデータディレクトリ (datadir) が常に共有ディスク上にある必要があります。データディレクトリは、ファイルシステム上になければなりません。このファイルシステムは、プライマリサーバおよびバックアップサーバの両方からマウントできなければなりません。データディレクトリ (datadir) はレプリケーションされたディスクもしくは Network Attached Storage (NAS) 上に存在することが可能です。
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