階層の作成後、クラスタ内の別のサーバに拡張する必要があります。リソースインスタンスをテンプレートサーバからターゲットサーバに拡張するには方法が 2 つあります。最初の方法は、リソース作成後、[Continue] をクリックして、別のサーバにリソースを拡張する方法です。もう 1 つの方法は、次に説明するように [Edit] メニューから [Extend Resource Hierarchy] を選択する方法です。どちらの方法でも、同じダイアログボックスが表示されます (一部例外があり、これについては次で説明)。
- LifeKeeper GUI メニューから [Extend Wizard] に入っている場合は、 [Edit] を選択し、次に [Resource] を選択します。ドロップダウンメニューから [Extend Resource Hierarchy] を選択します。これで [Extend Resource Hierarchy] ウィザードが起動されます。
- 最初に表示されるダイアログボックスで、NFS リソース階層が現在 In Service の [Template Server] を選択します。ここで選択するするテンプレートサーバと次のダイアログボックスで選択する拡張するタグによって、 In Service のリソース階層が表されることを認識しておくことが重要です。選択したテンプレートサーバで In Service でないリソースタグを選択すると、エラーメッセージが表示されます。このダイアログのドロップダウンボックスには、クラスタ内の全サーバの名前が示されています。
注記: NFS リソース階層作成後、直ちに [Extend Resource Hierarchy] 作業に入った場合は、作成段階でテンプレートサーバが特定されているため、このダイアログボックスは表示されません。これは、GUI ウィンドウの左ペインの NFS リソースアイコンまたは右ペインの NFS リソースボックスを右クリックして [Extend Resource Hierarchy] を選択した場合も同様です。
注記: 階層拡張の途中で [Cancel] ボタンをクリックすると、その特定のサーバへの拡張処理が取り消されます。また、取り消しポイントを超えて現在拡張されている階層 (IP アドレスまたはファイルシステム) の依存リソースもすべて拡張解除されます。ただし、すでに NFS リソース階層を別のサーバに拡張している場合は、明示的に拡張解除するまで、そのインスタンスの拡張は有効です。
例えば、Server 1 にリソースを作成し、そのリソースを Server 2 へ拡張したとします。同じリソースを Server 3 に拡張している最中に、拡張を取り消すためいずれかのダイアログボックス内の [Cancel] ボタンをクリックしたとします。この場合は、Server 3 へのリソース拡張だけがキャンセルされ、Server 2 への拡張はキャンセルされません。この階層から Server 2 を削除したい場合は、Server 2 からリソースを拡張解除する必要があります。
[Next] をクリックして次のダイアログボックスに進んでください。
- [Tag to Extend] を選択します。これは、テンプレートサーバからターゲットサーバに拡張する NFS インスタンスの名前です。ウィザードのドロップダウンメニューには、前述のダイアログボックスで選択したテンプレートサーバ上に作成されたすべてのリソースが表示されます。
注記: ここでも、NFS リソース階層作成後、ただちに [Extend Resource Hierarchy] 作業に入った場合は、作成段階で NFS リソースのタグ名が特定されているため、このダイアログボックスは表示されません。これは、GUI ウィンドウの左ペインの NFS リソースアイコンまたは右ペインの NFS リソースボックスを右クリックして、 [Extend Resource Hierarchy] を選択した場合も同様です。
[Next] をクリックして次のダイアログボックスに進んでください。
- NFS リソース階層の拡張先の [Target Server] を選択します。ドロップダウンボックスに、選択された階層にまだ入っていないクラスタ内のサーバ名の一覧が表示されます。
[Next] をクリックして、次のダイアログボックスに進んでください。
- [Switchback Type] を選択します。これによって、バックアップサーバへのフェイルオーバ後、NFS インスタンスがサービスに戻ったときに、どのようにプライマリサーバにスイッチバックされるかが決まります。[intelligent] または [automatic] を選択できます。[intelligent] の場合、インスタンスをプライマリ / オリジナルサーバにスイッチバックするときに管理者の介入が必要になります。[automatic] の場合、プライマリサーバがオンラインに戻り、LifeKeeper の保護下に入るとすぐに自動的にスイッチバックが行われます。
スイッチバックタイプは、必要な場合 [Resource Properties] ダイアログボックスの [General] タブで後から変更できます。
[Next] をクリックして次のダイアログボックスに進んでください。
- [Template Priority] を選択または入力します。これはサーバで現在 In Service の NFS 階層の優先順位です。優先順位は、1 ~ 999 の範囲で未使用の値が有効で、小さい数字ほど優先順位が高くなります (数字 1 が最高の優先順位に相当)。拡張処理時に、別のシステムですでに使用中の優先順位をこの階層に対して指定することはできません。デフォルト値を推奨します。 注記: このフィールドは階層を最初に拡張するときだけ表示されます。
[Next] をクリックします。
- [Target Priority] を選択または入力します。これは、別サーバにある同等の階層に対する新しく拡張する NFS 階層の優先順位です。1 ~ 999 の範囲で、まだ優先順位として使用されていない値が有効で、リソースのカスケーディングフェイルオーバシーケンスにおけるサーバの優先順位を示します。数値が小さいほど優先順位は高くなります (1 は最高の優先順位を表す)。LifeKeeper のデフォルトでは、階層が作成されたサーバに「1」が割り当てられることに注意してください。優先順位は連続している必要はありませんが、特定のリソースについて 2 つのサーバに同じ優先順位を割り当てることはできません。
[Next] をクリックします。
- 環境がチェックされ、この NFS リソースを拡張するための要件がすべて満たされていることを示す情報ボックスが表示されます。満たされていない要件がある場合、 [Next] は選択できず、 [Back] ボタンが有効になります。
[Back] をクリックした場合、情報ボックスに表示されるエラーメッセージの内容に従って、リソースの拡張を変更できます。
ここで [Cancel] をクリックした場合、NFS リソース階層を LifeKeeper で保護するには、いずれかの時点でここに戻り、別のサーバに NFS リソース階層を拡張する必要があります。
[Next] をクリックすると、 [Extend Resource Hierarchy] 設定作業に入り [NFS Tag] ダイアログボックスが表示されます。
- この画面にはテンプレートサーバ、拡張するタグ、ターゲットサーバ、標準の NFS タグに関する情報が表示されます。NFS タグは、NFS 階層の拡張に付けるタグ名です。デフォルトを選択するか、独自のタグ名を入力することができます。
[Next] をクリックして次のダイアログボックスに進んでください。
- 拡張を実行中であることを確認する情報ボックスが表示されます。
注記: IP リソースをターゲットサーバにまだ拡張していない場合、NFS リソースの拡張処理中に NFS Server Recovery Kit によって拡張されます。この場合、拡張の実行に関する情報ボックスが表示される前に、IP リソースの拡張に関連したダイアログボックスがいくつか表示されます。
同じ NFS リソースインスタンスをクラスタ内の別のサーバに拡張する場合は、 [Next Server] をクリックします。その場合は、リソース階層の拡張の操作が繰り返されます。
[Finish] をクリックした場合、NFS リソースの拡張処理が成功したか検証が行われます。
- [Finish] をクリックした場合、次の画面が表示されます。
- [Done] をクリックして終了します。
注記: 必ず両方のサーバで新しいインスタンスの機能をテストしてください。
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