LifeKeeper には、設定と設定を行った後に変更を要する場合がある値が多数あります。変更を要する場合がある値の例として、LifeKeeper サーバの uname、コミュニケーションパスの IP アドレス、IP リソースのアドレス、タグ名などがあります。これらの値を変更するには、注意して以下の手順に従ってください。
- 以下のコマンドを使用して、すべてのサーバで LifeKeeper を停止してください。
/etc/init.d/lifekeeper stop-nofailover
または
LKSTOP_MODE=stop-nofailover systemctl stop lifekeeper
コミュニケーションパスを削除したり、サーバからリソース階層を拡張解除したりする必要はありません。
- LifeKeeper サーバの uname を変更する場合は、hostname(1) コマンドを使用してサーバのホスト名を変更してください。
- 先に進む前に、新しいホスト名がクラスタ内のすべてのサーバで解決可能であることを確認してください。コミュニケーションパスのアドレスを変更する場合は、新しいアドレスが設定され、動作していることを確認してください (ping と telnet のユーティリティをこの確認に使用可能)。
- LifeKeeper の複数の値を変更する必要がある場合は、クラスタ内の各サーバ上のファイルで、古い値と新しい値を以下のフォーマットで指定する必要があります。
old_value1=new_value1
....
old_value9=new_value9
- クラスタ内の すべて のサーバで lk_chg_value コマンドを実行し、出力を確認して、予測しなかった変更内容による副作用が発生していないことを確認してください。変更する値が複数ある場合は、以下のコマンドを実行してください。
$LKROOT/bin/lk_chg_value -Mvf file_name
file_name は、手順 4 で作成したファイルの名前です。
変更する値が 1 つのみの場合は、以下のコマンドを実行してください。
$LKROOT/bin/lk_chg_value -Mvo old_value -n new_value
-M オプションは、LifeKeeper のすべてのファイルに対して変更を行わないことを指定します。
- クラスタ内のすべてのサーバで、 -M オプションを指定せずに lk_chg_value コマンドを実行して、LifeKeeper のファイルを変更してください。変更する値が複数ある場合は、以下のコマンドを実行してください。
$LKROOT/bin/lk_chg_value -vf file_name
file_name は、手順 4 で作成したファイルの名前です。
変更する値が 1 つのみの場合は、以下のコマンドを実行してください。
$LKROOT/bin/lk_chg_value -vo old_value -n new_value
- 以下のコマンドを使用して、LifeKeeper を再起動してください。
/etc/init.d/lifekeeper start
または
systemctl start lifekeeper
LifeKeeper の GUI を使用してクラスタを表示する場合は、GUI を閉じてから再起動しなければならないことがあります。
例:
Server1 と Server2 は、2 ノードクラスタ内にある LifeKeeper サーバの uname です。 Server1 は、アドレス 172.17.100.48 のコミュニケーションパスを持ちます。 Server2 はアドレス 172.17.100.220 の IP リソースを持ち、この IP リソースは Server1 に拡張されています 。 Server1 について以下の値を変更します。
uname | Server1 | Newserver1 |
コミュニケーションパスのアドレス | 172.17.100.48 | 172.17.105.49 |
IP リソースのアドレス | 172.17.100.220 | 172.17.100.221 |
これらの変更を行うには、以下の手順を実行する必要があります。
- 以下のコマンドを使用して、 Server1 と Server2 の両方で LifeKeeperを停止してください。
/etc/init.d/lifekeeper stop-nofailover
または
LKSTOP_MODE=stop-nofailover systemctl stop lifekeeper
- 以下のコマンドを使用して、 Server1 の uname を Newserver1 に変更してください。
hostname Newserver1
- Newserver1 と Server2 の両方に、以下の内容を持つファイル /tmp/subs を作成してください。
Server1=Newserver1
172.17.100.48=172.17.105.49
172.17.100.220=172.17.100.221
- 両方のサーバで以下のコマンドを実行し、出力を確認して、予測しなかった変更内容による副作用が発生していないことを確認してください。
$LKROOT/bin/lk_chg_value -Mvf /tmp/subs
- 両方のサーバで、 -M オプションを指定せずに lk_chg_value コマンドを実行して、LifeKeeper のファイルを変更してください。
$LKROOT/bin/lk_chg_value -vf /tmp/subs
- 以下のコマンドを使用して、両方のサーバで LifeKeeper を再起動してください。
/etc/init.d/lifekeeper start
または
systemctl start lifekeeper
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