フェイルオーバが発生したときに、LifeKeeper for Linux DB2 Recovery Kit を使用しているとどの ような処理が行われるか、その例をいくつか示します。以下の図では、EE と EEE を使用してデ ータベース設定を示しています。必要に応じて、ESE に置き換えてください。
構成 1:DB2シングル・パーティションのアクティブ/スタンバイ構成
ある DB2 インスタンスがサーバ 1 で保護されていて、別の DB2 インスタンスがサーバ 2 で保護されています。障害発生時には、各サーバが別のサーバのリソースを引き継ぎます。
構成 2:DB2シングル・パーティションのアクティブ/アクティブ構成
ある DB2 インスタンスがサーバ 1 で保護されていて、別の DB2 インスタンスがサーバ 2 で保護されています。障害発生時には、各サーバが別のサーバのリソースを引き継ぎます。
構成 3:DB2 マルチ・パーティションのアクティブ/スタンバイ構成(1 クラスタ)
2 つのデータベース・パーティション・サーバを持つ 1 つの DB2 インスタンスが、1 つ の LifeKeeper DB2 リソース階層を持つサーバ 1 で保護されています。障害発生時には、 サーバ 2 が DB2 リソース階層の所有権を引き継ぎます。
注記:以下に挙げるクラスタ群の構成では、どの場合も複数物理ノード上でマルチ・パー ティションを持つ 1 つの DB2 インスタンスだけを保護していることに注意してください。
構成 4:DB2 マルチ・パーティションのアクティブ/スタンバイ構成(クラスタ群)
2 つのデータベース・パーティション・サーバを持つ 1 つの DB2 インスタンスがサーバ 1 で、2 つのデータベース・パーティション・サーバがサーバ 3 で保護されています。サ ーバ 1 上に LifeKeeper DB2 リソース階層が 1 つあり、それがサーバ 2 に拡張されていて、 サーバ 3 にある別の DB2 リソース階層がサーバ 4 に拡張されています。サーバ 1 で障害が発生すると、サーバ 2 がそのリソースを引き継ぎます。サーバ 3 で障害が発生すると、サーバ 4 がそのリソースを引き継ぎます。
DB2 インスタンスのホーム・ディレクトリをエクスポートしているサーバとそのバック アップ・サーバが同時に動作不能になった場合、DB2 データベースにはアクセスできません。また、エクスポートされた DB2 インスタンス・ディレクトリ(プライマリおよび すべてのバックアップ)の NFS 階層が同時に動作不能になった場合、DB2 データベース は、NFS 階層が回復されるまで、アクセスできません。
構成 5:DB2 マルチ・パーティションのアクティブ/アクティブ構成(1 クラスタ)
1 つのデータベース・パーティション・サーバを持つ 1 つの DB2 インスタンスがサーバ 1 で、1 つのデータベース・パーティション・サーバがサーバ 2 で保護されています。 サ ーバ 1 に LifeKeeper DB2 リソース階層が 1 つあり、サーバ 2 に別の DB2 リソース階層が あります。障害発生時には、各サーバが他のサーバのリソースを引き継ぎます。
構成 6:DB2 マルチ・パーティションのアクティブ/アクティブ構成(クラスタ群)
2 つのデータベース・パーティション・サーバを持つ 1 つの DB2 インスタンスがサーバ 1 で、1 つのデータベース・パーティション・サーバがサーバ 2 で、1 つのデータベース・パーティション・サーバがサーバ 3 で、 2 つのデータベース・パーティション・ サーバがサーバ 4 で保護されています。クラスタの各サーバに LifeKeeper DB2 リソース 階層が 1 つあります。障害発生時には、サーバ 1 とサーバ 2 が互いのリソースを引き継ぎ、サーバ 3 とサーバ 4 が互いのリソースを引き継ぎます。
DB2 インスタンスのホーム・ディレクトリをエクスポートしているサーバとそのバック アップ・サーバが同時に動作不能になった場合、DB2 データベースにはアクセスできません。また、エクスポートされた DB2 インスタンス・ディレクトリ(プライマリおよびすべてのバックアップ)の NFS 階層が同時に動作不能になった場合、 DB2 データベース は、NFS 階層が回復されるまで、アクセスできません。
構成 7:DB2 マルチ・パーティション(4 ノード Fibre Channel クラスタ)
2 つのデータベース・パーティション・サーバを持つ 1 つの DB2 インスタンスがサーバ 1 で、1 つのデータベース・パーティション・サーバがサーバ 2 で、1 つのデータベー ス・パーティション・サーバがサーバ 3 で、2 つのデータベース・パーティション・ サーバがサーバ 4 で保護されています。クラスタの各サーバに LifeKeeper DB2 リソース 階層が 1 つあります。 障害発生時には、クラスタの各サーバが互いのバックアップになります。
DB2 インスタンスのホーム・ディレクトリをエクスポートしているサーバとそのバック アップ・サーバが同時に動作不能になった場合、DB2 データベースにはアクセスできません。また、エクスポートされた DB2 インスタンス・ディレクトリ(プライマリおよび すべてのバックアップ)の NFS 階層が同時に動作不能になった場合、 DB2 データベース は、NFS 階層が回復されるまで、アクセスできません。
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