LKCLI は、LifeKeeper の GUI で操作可能な機能をコマンドラインインターフェースで実現しています。
また、GUI には無い機能として、コミュニケーションパスおよびリソース情報の export/import 機能があります。export/import 機能は、作成したシステムの量産や、テスト環境から本番環境のデプロイを容易に行える手段となります。

サポート対象

次に示す環境での使用をサポート対象としています。

  • ノード数: 2ノード構成のクラスタ環境のみサポートされます。
  • OS:LifeKeeper 本体でサポートしている OS はすべてサポートされます。
  • コミュニケーションパス:ノード間が TCP/IP で接続されている環境のみサポートされます。
  • アプリケーションリカバリーキット: ARK 一覧 に記載されたアプリケーションリカバリーキットのみで構成された環境のみサポートされます。ノード内にサポート対象外の ARK リソースが作成されている場合、その環境はサポート対象外となります。

サポート対象外の環境でのコマンドライン操作をご検討されているお客様は、「 コマンドラインインターフェース 」の使用をご検討ください。

制限事項

  • root 権限 (lkadmin グループ所属)でのみ実行できます。

コマンド一覧

lkcli license ライセンスキーのインストール
lkcli start LifeKeeper の起動
lkcli stop LifeKeeper の停止
lkcli import コミュニケーションパス、リソース作成
lkcli export コミュニケーションパス、リソース情報の出力
lkcli clean コミュニケーションパスとリソースの削除
lkcli commpath コミュニケーションパスの操作
lkcli dependency 依存関係の操作
lkcli resource リソースの操作
lkcli status リソース状態の一覧表示
lkcli log LifeKeeper のログ表示
lkcli server サーバの設定・操作
lkcli mirror DataKeeper のミラーリング操作


すべてのコマンドで利用できる共通オプション

オプション デフォルト 説明
[--remote <str>] コマンドを実行したいマシンのホスト名。
このオプションを指定しない場合は、ローカルマシン上で実行されます。
リモートでコマンドを実行するには、事前に実行したいマシンとコミュニケーションパスが双方向に接続されている必要があります。
なお、startstopcommpath および clean コマンドはサポートされません。


lkcli license

LifeKeeper のライセンスを登録します。

オプション デフォルト 説明
--file <str> ライセンスファイルのパス


lkcli start

LifeKeeper を起動します。



lkcli stop

LifeKeeper を停止します。

オプション デフォルト 説明
[-f] LifeKeeper daemon のみを停止し、保護しているサービスは停止しません。
[-r] LifeKeeper daemon の自動起動の設定を変更せずに LifeKeeper を停止します。
[-n] LifeKeeperの停止と共に、フェイルオーバが実行されます。
このオプションは、-f または -r とは併用できません。


lkcli import

LifeKeeper の設定をファイルから読み込み、コミュニケーションパス、リソースを作成します。

lkcli import commpath

LifeKeeper の設定をファイルから読み込み、コミュニケーションパスを作成します。
双方向にコミュニケーションパスを接続するには、ローカルマシン・リモートマシンの双方でこのコマンドを実行し、コミュニケーションパスを作成する必要があります。

オプション デフォルト 説明
--file <str> LifeKeeperの設定ファイルのパス。
lkcli export で出力を保存したファイル (YAML 形式) からコミュニケーションパスを作成します。
作成できるコミュニケーションパスのプロトコルは、TCP/IP (ソケット) です。

lkcli import resource

LifeKeeper の設定をファイルから読み込み、リソースを作成します。

オプション デフォルト 説明
--file <str> LifeKeeper の設定ファイルのパス。
lkcli export で出力を保存したファイル (YAML 形式) からリソースを作成します。
作成できるリソースは、 ARK 一覧 を参照してください。


lkcli export

LifeKeeper の設定を出力。
現在の LifeKeeper の設定が出力され、コマンドを実行したノードとコミュニケーションパスが接続されているすべてのノードが対象となります。
出力結果をファイルに YAML 形式で保存してください。

# lkcli export > lk_export.yml



lkcli clean

LifeKeeper の設定を削除。
コマンドを実行したノードのコミュニケーションパスとリソース設定を削除します。
全てのノードの LifeKeeper の設定を削除したい場合は、すべてのノードでこのコマンドを実行してください。その際、コミュニケーションパスが削除されると、その後リモートでコマンドを実行できないのでご注意ください。

オプション デフォルト 説明
--mode <str> all または resource を指定。
  • all : 全てのコミュニケーションパスと全てのリソースを削除。
  • resource : 全てのリソースを削除。


lkcli commpath

コミュニケーションパスの操作

lkcli commpath create

コマンドを実行したノードのコミュニケーションパスを作成。
作成されるコミュニケーションパスは、ローカルマシンからリモートマシンへのパスとなります。そのため、双方向にコミュニケーションパスを接続するには、ローカルマシン・リモートマシンの双方でこのコマンドを実行し、コミュニケーションパスを作成する必要があります。作成できるコミュニケーションパスのプロトコルは、TCP/IP (ソケット) です。

オプション デフォルト 説明
--laddr <str> コミュニケーションパスに設定するローカルマシン上の IP アドレス。
--raddr <str> コミュニケーションパスに設定するリモートマシン上の IP アドレス。
--dest <str> コミュニケーションパスに設定するリモートマシンのホスト名。
[--priority <str>] 既存のパスの最大値 +1 コミュニケーションパスのプライオリティ。

注記: ローカルマシン・リモートマシンの双方で同一の値を指定してください。

lkcli commpath delete

コマンドを実行したノードのコミュニケーションパスを削除。
削除されるコミュニケーションパスは、ローカルマシンからリモートマシンへのパスとなります。そのため、双方向にコミュニケーションパスを削除するには、ローカルマシン・リモートマシンの双方でこのコマンドを実行し、コミュニケーションパスを削除する必要があります。

オプション デフォルト 説明
--laddr <str> コミュニケーションパスに設定するローカルマシン上の IP アドレス。
--raddr <str> コミュニケーションパスに設定するリモートマシン上の IP アドレス。
--dest <str> コミュニケーションパスに設定するリモートマシンのホスト名。


lkcli dependency

LifeKeeper のリソースの依存関係を作成・削除します。

lkcli dependency create

2つのリソース間に新しく依存関係を作成します。

オプション デフォルト 説明
--parent <str> 親となるリソースのタグ名。
--child <str> 子となるリソースのタグ名。

lkcli dependency delete

2つのリソース間にある依存関係を削除します。

オプション デフォルト 説明
--parent <str> 削除したい依存関係の親にあたるリソースのタグ名。
--child <str> 削除したい依存関係の子にあたるリソースのタグ名。


lkcli resource

LifeKeeper のリソースを操作します。

lkcli resource create

リソースを作成します。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> 作成するリソースのタグ名。
存在するタグ名は、作成できません。その他については、「 リソースタグ名の制限 」を参照してください。
[--switchback <str>] INTELLIGENT リソースのスイッチバック設定。
「INTELLIGENT」か「AUTOMATIC」を指定してください。
ARK 毎のオプション オプションは ARK によって異なります。
ARK 毎のオプションに関しては、「 ARK 毎のサブコマンド 」を参照してください。

lkcli resource extend

リソースを拡張します。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> 拡張するリソースのタグ名。
拡張先に存在するタグ名は、拡張できません。その他については、「 リソースタグ名の制限 」を参照してください。
--dest <str> リソース階層を拡張するターゲットサーバのホスト名。
[--switchback <str>] INTELLIGENT リソースのスイッチバック設定。
「INTELLIGENT」か「AUTOMATIC」を指定してください。
[--template_priority <num> 1 拡張元のリソース階層の優先順位。
優先順位は 1 ~ 999 の範囲で未使用の値が有効で、小さい数字ほど優先順位が高くなります。
[--target_priority <num> 10 拡張先のリソース階層の優先順位。
優先順位は 1 ~ 999 の範囲で未使用の値が有効で、小さい数字ほど優先順位が高くなります。
ARK 毎のオプション オプションは ARK によって異なります。
ARK 毎のオプションに関しては、「 ARK 毎のサブコマンド 」を参照してください。

lkcli resource config

リソースの設定を変更します。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> 変更するリソースのタグ名。
ARK 毎のオプション オプションは ARK によって異なります。
ARK 毎のオプションに関しては、「 ARK 毎のサブコマンド 」を参照してください。

lkcli resource unextend

リソースの拡張を解除します。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> 拡張を解除するリソースのタグ名。
--dest <str> リソース階層の拡張を解除するターゲットサーバのホスト名。

lkcli resource delete

リソースを削除します。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> 削除するリソースのタグ名。

lkcli resource restore

実行ノード上のリソース階層を In Service にします。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> In Service にするリソースのタグ名。

lkcli resource remove

実行ノード上のリソース階層を Out of Service にします。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> Out of Service にするリソースのタグ名。

lkcli resource info

リソースのプロパティ情報を出力します。出力内容は ARK 毎に異なります。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> プロパティ情報を出力するリソースのタグ名。

lkcli resource eqv

リソースのイクイバレンシ情報を出力します。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> イクイバレンシ情報を出力するリソースのタグ名。

lkcli resource reorder-priority

実行ノード上のリソースの優先順位を変更します。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> 優先順位を変更するリソースのタグ名。
--priority <num> 変更後の優先順位。
優先順位は 1 ~ 999 の範囲で未使用の値が有効で、小さい数字ほど優先順位が高くなります。

lkcli resource switchback

実行ノード上のリソースのスイッチバック設定を変更します。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> 変更するリソースのタグ名。
--switchback <str> INTELLIGENT リソースのスイッチバック設定。
「INTELLIGENT」か「AUTOMATIC」を指定してください。


lkcli status

LifeKeeper のステータスを表示します。
出力されるステータス情報は「 ステータスの詳細表示 」をご参照ください。

オプション デフォルト 説明
[-q] ローカルシステムに存在する各リソースの情報を短いレポートで出力します。
[-e] ローカルシステムに存在する各リソースの情報を短いレポートで出力し、(次に優先度の高い)バックアップシステムをリストします。
[-u] -q または -e オプションの出力の重複リソースエントリを抑制します。
[-r <str>] リソースルートタグの指定。
レポートを特定のリソースルートタグに制限します。


lkcli log

LifeKeeper のログを表示します。

オプション デフォルト 説明
--lines <num> 10 表示するログの行数。


lkcli server

LifeKeeper のサーバに関する操作を行います。

lkcli server info

サーバのシャットダウン方法とフェイルオーバ機能を確認します。

lkcli server shutdown-strategy

サーバのシャットダウン方法を設定します。

オプション デフォルト 説明
--mode <str> switchover または do_not_switchover の値。
  • switchover : LifeKeeper は、正常なシャットダウンでバックアップサーバのリソースを起動します。
  • do_not_switchover : LifeKeeper は、正常なシャットダウンではバックアップサーバのリソースを起動しません。

lkcli server confirmso

LifeKeeper クラスタのノード障害によるフェイルオーバが発生した時、バックアップノードへの切り替えの実行に対してユーザー確認をするか設定します。
詳細については、「 [Confirm Failover] と [Block Resource Failover] の設定 」の [Confirm Failover] の項目を参照してください。

オプション デフォルト 説明
--server <str> フェイルオーバ先のサーバ名。
--value <str> enable または disable の値。
  • enable : フェイルオーバ時のユーザー確認を有効にします。
  • disable : フェイルオーバ時にユーザー確認をしません。

lkcli server block-failover

指定したシステムでのリソース障害に起因するフェイルオーバをブロックする設定を行います。
詳細については、「 [Confirm Failover] と [Block Resource Failover] の設定 」の [Block Resource Failover] の項目を参照してください。

オプション デフォルト 説明
--server <str> フェイルオーバ先のサーバ名。
--value <str> enable または disable の値。
  • enable : 指定サーバーへのフェイルオーバをブロックします。
  • disable : 指定サーバーへのフェイルオーバをブロックしません。


lkcli mirror

DataKeeper によるミラーリング操作を行います。

ミラーリングの詳細については、「 SIOS DataKeeper for Linux によるミラーリング 」を参照してください。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DataKeeper リソースのタグ名。

lkcli mirror status

ミラーのステータスを表示します。

lkcli mirror resume

ミラーを再開します。

lkcli mirror pause

ミラーを一時停止します。

lkcli mirror fullresync

全体を再同期します。

lkcli mirror force

ミラーリングを強制実行します。

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