アクティブ / アクティブ設定は、それぞれが別々のデータベースインスタンスを実行する 2 台以上のサーバで構成されます。各データベースは、別々の共有ディスク上にある必要があります。

$ORACLE_HOME は、設定の要件に応じて、非共有ディスクまたは共有ディスク上に置くことができます。例えば、共通の$ORACLE_HOME を使用する任意のサーバ上の複数のデータベースインスタンスは、$ORACLE_HOME が非共有ディスク上にある必要があります。$ORACLE_HOME ディレクトリが共有ディスク上にある場合は、別々の共有ディスクでなければなりません。

本セクションでは、図 3 と図 4 に示されている 2 種類のアクティブ / アクティブ設定の例を検討します。

  • 共有リソース上のデータベースと、非共有リソース上の一般的な $ORACLE_HOME

  • 共有リソース上のデータベースと、同じ共有リソース上の適切な $ORACLE_HOME

注記: 非共有ストレージ上で複数の $ORACLE_HOME を使用しているサーバの複数のデータベースインスタンスは除外されます。

 

図 3アクティブ / アクティブ設定の例

設定に関する注記:

  1. サーバは独自の $ORACLE_HOME ディレクトリを非共有ディスク上に配置します。各サーバには同じバージョンの Oracle アプリケーションが導入されています。
  1. $ORACLE_HOME パスはどちらのサーバでも同じです。
  1. 2 つのデータベース、databaseA と databaseB は共有ディスク上にあります。
  1. 両方の Oracle インスタンスのエントリが含まれている oratab ファイルは、両サーバの /etc/ にあります。
  1. 最初は、Server 1 で databaseA が、Server 2 で databaseB が稼動します。スイッチオーバが行われると、1 つのシステムが両方のデータベースを実行できます。
  1. 詳細については、ローカルストレージでの Oracle バイナリのインストール後の Oracle データベース階層の作成 を参照してください。

 

Server 1 での 1 つ目のリソース階層の作成:
サーバ: Server1
データベースの ORACLE_SID: databaseA
データベースのユーザ名 system
ユーザ名のパスワード **********
データベースの ORACLE_HOME /home1/oracle
データベースタグ: databaseA-on-server1

 

1 つ目のリソース階層の Server 2 への拡張:
テンプレートサーバ: Server1
拡張するタグ: databaseA-on-server1
ターゲットサーバ: Server2
ターゲットの優先順位: 10
データベースタグ: databaseA-on-server1

 

Server 2 での 2 番目のリソース階層の作成:
サーバ: Server2
データベースの ORACLE_SID: databaseB
データベースのユーザ名 system
ユーザ名のパスワード **********
データベースの ORACLE_HOME /home1/oracle
データベースタグ: databaseB-on-server2

 

2 つ目のリソース階層の Server 1 への拡張:
テンプレートサーバ: Server2
拡張するタグ: databaseB-on-server2
ターゲットサーバ: Server1
ターゲットの優先順位: 10
データベースタグ: databaseB-on-server2

 

 

図 4アクティブ / アクティブ設定、例 2

設定に関する注記:

  1. 両サーバが別々の共有ディスク上の $ORACLE_HOME ディレクトリを使用します。
  1. Oracle アプリケーションはどちらのサーバでも同じです。$ORACLE_HOME は、サーバに定義されたインスタンスごとに異なります。
  1. 2 つのデータベース、databaseA と databaseB は共有ディスク上にあります。
  1. 両方の Oracle インスタンスのエントリが含まれている oratab ファイルは /etc/ にあります。
  1. Oracle インスタンスごとに一意のログインが必要です。それぞれのログインに対する Id および gid は Server 1 および Server 2 で同一である必要があります。
  1. 最初は、Server 1 で databaseA が、Server 2 で databaseB が稼動します。スイッチオーバが行われると、1 つのシステムが両方のデータベースを実行できます。

 

Server 1 での 1 つ目のリソース階層の作成:
サーバ: Server1
データベースの ORACLE_SID: databaseA
データベースのユーザ名 system
ユーザ名のパスワード **********
データベースの ORACLE_HOME /shr1/oracle
データベースタグ: databaseA-on-server1

 

1 つ目のリソース階層の Server 2 への拡張:
テンプレートサーバ: Server1
拡張するタグ: databaseA-on-server1
ターゲットサーバ: Server2
ターゲットの優先順位: 10
データベースタグ: databaseA-on-server1

 

Server 2 での 2 番目のリソース階層の作成:
サーバ: Server2
データベースの ORACLE_SID: databaseB
データベースのユーザ名 system
ユーザ名のパスワード **********
データベースの ORACLE_HOME /shr2/oracle
データベースタグ: databaseB-on-server2

 

2 つ目のリソース階層の Server 1 への拡張:
テンプレートサーバ: Server2
拡張するタグ: databaseB-on-server2
ターゲットサーバ: Server1
ターゲットの優先順位: 10
データベースタグ: databaseB-on-server2

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