リソースの階層を設定中に、LifeKeeper が「No shared storage」(共有ストレージがありません) というメッセージをレポートする状況がいくつかあります。
考えられる原因 : ストレージを共有するサーバー間でコミュニケーションパスが定義されていません。共有ストレージデバイスで階層が設定されている場合、LifeKeeper は、クラスタ内の別のサーバーを少なくとも 1 つ検証し、その共有ストレージにアクセスできることを確認します。
推奨される対策: LifeKeeper GUI または lcdstatus (1M) を使用し、コミュニケーションパスが設定されており、アクティブになっていることを確認します。
考えられる原因: ストレージを共有するサーバー間でコミュニケーションパスが機能していません。
推奨される対策: LifeKeeper GUI または lcdstatus (1M) を使用し、コミュニケーションパスが設定されており、アクティブになっていることを確認します。
考えられる原因: Linux が共有ストレージにアクセスできない。この原因としては、ドライバがロードされていないことや、ドライバがロードされたときにストレージの電源が入っていないこと、あるいはストレージデバイスが正しく設定されていないことなどが考えられます。
推奨される対策: /proc/scsi/scsi でデバイスが正しく定義されていることを確認します。
考えられる原因: LifeKeeper を起動する前にストレージが Linux で設定されていない。LifeKeeper の起動時に、すべての SCSI デバイスがスキャンされ、デバイスのマッピングが判別されます。LifeKeeper の起動後にデバイスが設定された (電源がオンにされた、接続された、またはドライバがロードされた) 場合、デバイスを設定して使用できるようにするには、LifeKeeper を停止してから再起動する必要があります。
推奨される対策: $LKROOT/subsys/scsi/resources/hostadp/device_info にデバイスがリストされていることを確認してください。$LKROOT は、/opt/LifeKeeperです。デバイスがこのファイルにリストされていない場合、LifeKeeper はそのデバイスを使用しません。
考えられる原因: ストレージがサポートされていない。サポートストレージ一覧には、LifeKeeper で動作がテストされ、サポートされている具体的な SCSI デバイスが列挙されています。ただし、このリストに含まれているのは、すでに知られているデバイスなので注意してください。LifeKeeper の要件を満たしているものの、SIOS Technology Corp. がテストしていないデバイスが存在する可能性もあります。
推奨される対策: $LKROOT/subsys/scsi/resources/hostadp/device_info にデバイスがリストされていることを確認してください。$LKROOT は、/opt/LifeKeeper です。デバイスがこのファイルにリストされているものの、デバイス名の後に来る ID が「NU-」で始まる場合、LifeKeeper はデバイスから一意の ID を取得できなかったことを示します。一意の ID がない場合、LifeKeeper はデバイスが共有されているかどうかを判別できません。
考えられる原因: ストレージでは、デバイスを LifeKeeper で使用できるようにする前に、特定の LifeKeeper ソフトウェアをインストールする必要があります。たとえば、Raw I/O サポートを有効にするための steeleye-lkRAW キット、データレプリケーションを有効にするための steeleye-lkDR ソフトウェアなどです。
推奨される対策: 必要な LifeKeeper パッケージが各サーバーにインストールされていることを確認します。ソフトウェアの要件については、 LifeKeeper for Linux リリースノート を参照してください。
補足のヒント :
test_lk(1M)ツールを使用すると、ストレージおよび通信の問題のデバッグに役立ちます。
このトピックへフィードバック