IP リソースの作成手順を例示します。
IP リソースはクラスター間で切り替えることができる仮想 IP アドレスを作成し、それを保護します。

構成図

本ガイドで作成する環境は、以下のような2ノード構成です。

Ping で応答できる仮想 IP アドレス(上記では 10.1.6.100)を用意してください。
Ping 応答できるマシン(上記では 10.1.6.90)も用意してください。

Ping 応答は以下のようなコマンドで確認できます。

# ip -4 addr add 10.1.6.100/24 dev ens192
 
# ping -c3 -I 10.1.6.100 10.1.6.90

結果に応答があること。

# ip -4 addr delete 10.1.6.100/24 dev ens192

制限事項

  • 作成しようとしている仮想IPアドレスに重複は無いか確認してください。
  • 仮想 IP アドレスと同じネットワークに、クラスターを構成するノード以外で Ping 応答できるマシンが存在するか確認してください。
    ※ IP リソースはブロードキャスト Ping、あるいはユニキャスト Ping を使用して応答確認を行います。そのため、クラスターを構成しているノード以外で Ping に応答できるマシンが必要です。

target1 で実行

  1. リソースの作成
    以下のコマンドを実行します。
[target1]# lkcli resource create ip --tag ip-tag --ipaddr 10.1.6.100 

リソースの設定値

項目 入力値
--tag タグ名
--ipaddr 仮想 IP アドレス
  1. Ping リストの設定
    以下のコマンドを実行して、Ping リストを設定します。
[target1]# lkcli resource config ip --tag ip-tag --pinglist 10.1.6.90

その後、リソースを In Service の状態にします。

[target1]# lkcli resource restore --tag ip-tag
  1. リソースの拡張
    さらに以下のコマンドを実行します。
[target1]# lkcli resource extend ip --tag ip-tag --dest target2

リソースの設定値

項目 入力値
--tag 作成したリソースのタグ名
--dest バックアップノード名
  1. 拡張したリソースへ Ping リストの設定
    以下のコマンドを実行して、拡張したリソースに対しても、Ping リストを設定します。
[target1]# lkcli resource config ip --tag ip-tag --pinglist 10.1.6.90 --remote target2
  1. リソースの確認
    リソースの作成および拡張が完了したら、次のコマンドを実行してください。
    リソースの情報が表示されます。
[target1]# lkcli status -q
LOCAL    TAG     ID             STATE     PRIO  PRIMARY
target1  ip-tag  IP-10.1.6.100  ISP          1  target1

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