説明
SIOS は、 ifconfig コマンドから  ip  コマンドの使用に移行しました。この変更のため、外部スクリプトを使用するお客様も、同様の変更を行うことを推奨します。 ifconfig コマンドを発行し、結果を解析して特定のインターフェースを探す代わりに、スクリプトは「ip -o addr show」を使用し、結果を解析して、「inet」および「secondary」という語を含む行を検索します。

# ip -o addr show
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 16436 qdisc noqueue state UNKNOWN
     \    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
1: lo    inet 127.0.0.1/8 scope host lo
1: lo    inet6 ::1/128 scope host
     \       valid_lft forever preferred_lft forever
2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP qlen 1000
     \    link/ether d2:05:de:4f:a2:e6 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
2: eth0    inet 172.17.100.77/22 brd 172.17.103.255 scope global eth0
2: eth0    inet 172.17.100.79/22 scope global secondary eth0
2: eth0    inet 172.17.100.80/22 scope global secondary eth0
2: eth0    inet6 2001:5c0:110e:3364::1:2/64 scope global
     \       valid_lft forever preferred_lft forever
2: eth0    inet6 2001:5c0:110e:3300:d005:deff:fe4f:a2e6/64 scope global dynamic
     \       valid_lft 86393sec preferred_lft 14393sec
2: eth0    inet6 fe80::d005:deff:fe4f:a2e6/64 scope link
     \       valid_lft forever preferred_lft forever

ip コマンドの上記の結果では、以下の行に eth0 インターフェースの仮想 IP アドレスが含まれます。
2: eth0    inet 172.17.100.79/22 scope global secondary eth0
2: eth0    inet 172.17.100.80/22 scope global secondary eth0
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-<nicName> の「IPV6_AUTOCONF = No」が再起動または起動の際に考慮されません

起動時に、自動設定されたステートレスな IPv6 アドレスがネットワークインターフェースに割り当てられます。IPV6_AUTOCONF=No が設定されているインターフェースのステートレス IPv6 アドレスでコミュニケーションパスが作成された場合、任意のシステムリソースが ifdown <nicName>;ifup <nicName> などのインターフェースを管理する際にアドレスが削除されます。

IPV6_AUTOCONF が No に設定されていたため、プライマリサーバを再起動した後で、自動設定された IPv6 アドレスを使用しているコミュニケーションパスは復旧せず、無効のままでした。

解決方法: スタティックな IPv6 アドレスのみを使用してください。自動設定された IPv6 アドレスを使用すると、再起動後に通信が失われたり、NIC が変更されたりする可能性があります。

自動設定された IPv6 アドレスをコミュニケーションパスの作成に使用できますが、システム管理者は以下の条件を認識する責任があります。

  • 自動設定されたステートレス IPv6 アドレスがネットワークインターフェース (NIC) の MAC アドレスに準拠していること。コミュニケーションパスが作成され、関連 NIC が後で置き換えられた場合、自動設定された IPv6 アドレスは異なるものになり、LifeKeeper はコミュニケーションパスが無効になっていることを正しく表示します。コミュニケーションパスを再作成する必要があります。
  • Red Hat Enterprise Linux では、ホスト操作のあらゆる側面で一貫した IPv6 自動設定を確保するための動作を実行するには、sysctl.conf、net.ipv6.* 命令 (‘if/ip’ ユーティリティで参照される ifcfg-<nic> の明示的な IPV6_AUTOCONF 設定、およびシステムが起動して init レベルを切り替える際に NIC 制御に影響する /etc/sysctl.conf) に加え、個々のインターフェース設定ファイルを正確に設定するために、詳細かつ具体的なドメインの知識が必要になります。 
IP:IPv6 のソースアドレス変更設定ではソースアドレスが設定されません

IPv6 IP リソースのソースアドレスを設定しようとすると、何も変更されていない場合でも成功となります。

対応策: 現在のところ、対応策はありません。今後のリリースで対応する予定です。
IP:無効な IPv6 アドレス設定が IP リソース作成で許可されます

オクテットに 4 文字を超える文字が含まれている場合、2001:5c0:110e:3368:000000:000000001:61:14 という形式の IPv6 アドレスが許容されます。

対応策: 正しい形式の IPv6 アドレスを入力してください。
bonding NIC に割り当てられているものの、「暫定的な」状態のアドレスでは、IPv6 リソースが ISP としてレポートされます

LifeKeeper の IPv6 保護リソースは、IPv6 リソースが bonding インターフェース上にある SLES システムでは「In Service Protected」 (ISP: in service の保護) と不正に識別されます。これは、‘active-backup’ (1) および 2.6.21 以前の Linux カーネルとは別のモードです。IPv6 の bonding リンクは、解決できないアドレスを持つ「暫定的な」状態のままになります。

対応策: bondingインターフェースモードを ‘active-backup’ (1) に設定します。または、‘active-backup’ (1) 以外のモードの場合、リンク状態を「tentative (暫定的)」から「valid (有効)」に設定する更新したカーネルで操作します。

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