PostgreSQL Recovery Kit は、特定のシナリオでリソースの保護をカスタマイズするのに役立つ変更可能な環境変数を提供しています。これらの変数の値を変更するには “%LKROOT%\etc\default\LifeKeeper” ファイルを編集します。新しい設定を有効にするためにプロセスを再起動する必要はありません。PostgreSQL Recovery Kit がインストールされるほとんどの環境において、デフォルト値で動作します。
- LKPGSQL_START_RETRIES
このパラメーターは、失敗した状態であきらめるまでに、PostgreSQL Recovery Kit がデータベースクラスターの起動を待ってループする回数を制御します。各再試行の間には 5秒の待機時間があります。デフォルトでは Recovery Kit は 12回再試行され、データベースクラスターが起動するまで 60秒待機します。この値の最小値は 12です。
- LKPGSQL_STOP_RETRIES
このパラメーターは、失敗した状態であきらめるまでに、PostgreSQL Recovery Kitがデータベースクラスターの停止を待ってループする回数を制御します。各再試行の間には5秒の待機時間があります。デフォルトではRecovery Kitは12回再試行され、データベースクラスターが起動するまで60秒待機します。この値の最小値は12です。
- LKPGSQL_RESTORE_CONNECT_RETRIES
このパラメーターは、データベースクラスターが接続要求に応答するのを待ってリストアアクションを実行している間にPostgreSQL Recovery Kitがループする回数を制御します。再試行が指定された回数に達すると、リストア操作は失敗します。各再試行の間には5秒の待機時間があります。デフォルトではRecovery Kitは2回再試行され、データベースクラスターが接続要求に応答するまで10秒間待機します。この値の最小値は2です。
PostgreSQL データベースクラスターの変更可能な設定
Recovery Kit の deepchk スクリプトは、PostgreSQL データベースクラスターの稼働状態をチェックするために、データベースクラスターの template1 db への接続を試行します。利用可能な接続がすべて使用されている場合、この接続操作は失敗する可能性があります。これは、PostgreSQL のスーパーユーザー接続のパラメーターを変更することによって回避できます。
- superuser_reserved_connections
データベースクラスター postgresql.conf ファイル内のこのパラメーターは、許可されるスーパーユーザー接続の数を制御します。デフォルトではこの設定はコメントアウトされているので、コメントアウトを解除する必要があります。変更を有効にするには、PostgreSQL データベースクラスターを停止して再起動する必要があります。
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