このトピックでは、以下に示すガイドにて、LifeKeeper for Windows をインストールし、設定する詳細な手順を説明しています。LifeKeeper for Windows のソフトウェアバンドルには、DataKeeper (DK) 、LifeKeeper 、およびオプションの LifeKeeper for Windows Microsoft SQL Server Recovery Kit があります。
一連の手順には、その手順を詳細に説明するドキュメントへのリンクがあります。
前提条件とインストール
- LifeKeeper for Windows リリースノート を読んで、最新情報を確認してください。
- ファイアウォール設定 - ファイアウォールでどのポートを開放するかを理解します。
- ネットワーク帯域 - WAN 上で複製する場合は、変更の割合を分析し、適切なネットワーク帯域幅を確保することが重要です。
- DataKeeper はブロックレベルでボリュームを複製するソリューションであり、各サーバに同じサイズの追加ボリュームが必要です (システムドライブ以外)。ストレージ要件の詳細については、ボリュームの考慮事項 を参照してください。
- レプリケーションについて のセクションを読んで、DataKeeper の仕組み、および同期と非同期のレプリケーションの違いを理解してください。
- サーバ仕様の確認 を参照して、すべてのコンポーネントのバージョンと性能が各 LifeKeeper for Windows サーバに適切であることを確認してください。*注記:* クラスタ内のすべてのサーバで同一バージョンの Windows を実行してください。
- クラスタのコミュニケーションパスを計画します。性能を最大に発揮できるようにするには、複数のコミュニケーションパスを定義してください。追加情報については、サーバ通信のプランニング を参照してください。
- LK は共有ストレージで使用することも、複製ストレージで使用することもできます。追加情報については、ストレージとアダプタの要件 、およびストレージの構成 を参照してください。
- LifeKeeper for Windows が正しく動作するためには、ネットワークがネットワーク構成の確認 の説明どおりに構成されていることが重要です。特に、*パブリック NIC をバインド順の最上位にする* (すべてのクラスタノードの上位にする) 必要があります。
- アプリケーション (Oracle、SQL Server、Exchange) をインストールする前に、データベースアプリケーションのインストールと設定 を確認してください。
- LifeKeeper for Windows のインストールは、セットアップ実行可能ファイルの実行と同様に簡単です。SIOS から受け取った設定で、LK、DK、およびオプションの ARK のインストールが処理されます。セットアップの最後に、ライセンスキーの入力を求められます。評価版を使用するお客様は、SIOS 提供の期限付きキーを使用してください。
- ワークグループ環境で LifeKeeper for Windows (LifeKeeper および DataKeeper) を使用している場合、LifeKeeper サービスは、各システムの DataKeeper サービスログオン ID とパスワードの選択 時の DataKeeper サービスと同じアカウント (ID およびパスワード) を使用する必要があります。
設定
LifeKeeper for Windows をインストールし、前提条件 の説明に従ってネットワークとストレージが設定されていることを確認したら、LifeKeeper for Windows を設定してビジネスに不可欠なアプリケーションを保護しましょう。保護設定手順の詳細については LifeKeeper for Windows の設定手順 を参照してください。 必要最小限の手順の概要、および詳細情報のリンクを以下に示します。
- コミュニケーションパス を作成します。コミュニケーションパスは、ノード間のクラスタ情報、およびシステム全体に障害が発生したことの検出に使用するハートビートを伝達します。
- リソース階層 を作成します。保護するアプリケーションに合わせて、以下のリソースを作成します。リソース作成の詳細手順については、リソースタイプをクリックしてください。
• ボリューム - ボリュームリソースは、複製ボリュームと共有物理ディスクのいずれでもかまいません。ボリュームリソースは、ほぼすべてのクラスタ構成で使用されます。
• IP - IP リソースは、同一サブネット内にあるクラスタノード間のクライアント転送に使用されます。
• DNS - DNS リソースは、異なるサブネット上にあるクラスタノード間のクライアント転送に使用されます。
• ファイル共有 - ファイル共有リソースは、Windows ファイル共有の保護とリカバリに使用されます。ファイル共有リソースは、ボリューム リソースが作成済みであることを前提にしています。
• LAN Manager - LAN Manager リソースは、NetBIOS 名の解決が必要な環境で使用されます。別の方法として、DNS 解決が正常に機能している場合は、DNS に "A" レコードを作成し、そのレコードがクライアント転送の IP リソースに解決されるようにすることもできます。
• Generic Application - GenApp リソースを使用すると、単純な start、stop、および recover のスクリプトを作成してアプリケーションを保護できます。GenApp リソースは、Windows のサービス保護に簡単に使用できるサンプルスクリプトに付属しています。
• LifeKeeper for Windows Microsoft SQL Server - SQL Recovery Kit を使用すると、SQL 実装の高可用性および障害リカバリを実現するソリューションを用意できます。SQL Serverクラスタの作成プロセス全体は、画面キャプチャによるデモンストレーションのオンラインビデオ デモ詳細に示されています。
- リソースの作成後に、リソース依存関係の追加 の説明に従って依存関係を調整する必要があります。依存関係を作成することにより、その関係にある複数のリソースが必ず共にフェイルオーバし、正しい順序でそれらのリソースの開始と停止が行われます。
- この時点で、機能するクラスタが作成されました。ドキュメンテーション では、環境で活用できるその他の高度な機能も説明しているので、参考にしてください。
管理
クラスタを使用して実行する作業は多数ありますが、まず、手動スイッチオーバをテストして、アプリケーションがアクティブクラスタからスタンバイクラスタに移動可能であることを確認します。このためには、スタンバイシステムの最上位リソースを右クリックし、[サービス開始] を選択してください。手動によるスイッチオーバが開始されます。
手動によるスイッチオーバが正常に完了したことを確認したら、ローカルリカバリ をテストします。LifeKeeper for Windows がリソースの障害を検出すると、ローカルリカバリ が有効な場合はリソースのローカルリカバリを試行します。このテストを実行する簡単な方法の 1 つは、保護対象アプリケーションのサービスを停止することです。クイックチェック を実行すると、障害が検出され、サービスが自動的に再起動されます。
最後のテストとして、システムリカバリを実行します。アクティブサーバが完全に停止すると、コミュニケーションパス 経由のハートビート がスタンバイサーバで受信されなくなるので、スタンバイサーバは障害が発生したことを検出します。タイムアウト時間を過ぎると (ハートビート間隔 X max の機関にハートビートが受信されない)、スタンバイサーバが保護対象リソースのリカバリを開始します。システムリカバリをテストする最良の方法は、アクティブサーバの電源コードを抜くことです。アクティブサーバを単純にシャットダウンするだけでは、必ずしもフェイルオーバは発生しません。フェイルオーバするかどうかは、シャットダウン方法 の設定によって異なります。スタンバイサーバがリカバリを完了した後、障害を発生させたサーバを稼働すると、そのサーバは新しいスタンバイサーバとしてオンラインになります。
LifeKeeper for Windows の管理の詳細については、LifeKeeper for Windows テクニカルドキュメンテーション を参照してください。
トラブルシューティング
問題のトラブルシューティングでは、以下のリソースを参考にしてください。
- DataKeeper のトラブルシューティング 、およびLifeKeeper for Windows のトラブルシューティング のセクション
- サポート契約を結んでいるお客様 - support.us.sios.com/aspx/SupportHome
- 評価版を使用しているお客様のみ - Pre-sales support
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