このセクションでは、LifeKeeper を既存の PostgreSQL の構成に追加する際の LifeKeeper for Windows および PostgreSQL ソフトウェアのインストールと設定について説明します。プライマリーサーバーは、保護対象のアクティブな PostgreSQL データベースクラスターの場所にあると想定します。これらのステップでは、保護対象のデータベースクラスターが PostgreSQL のデフォルトインストールで作成されたバージョンであることを前提としています(例:PostgreSQL v9.6 の postgresql-x64-9.6 など)。以下のステップは、記載されている順序で実施してください。
- プライマリーサーバーおよびバックアップサーバーに LifeKeeper for Windows ソフトウェアをインストールします。
- プライマリーサーバーで LifeKeeper GUI を使用して、プライマリーサーバーとバックアップサーバーの間にコミュニケーションパスを作成します。
- プライマリーサーバーで、以下の作業を実施します。
Disk Management ユーティリティを使用してディスクリソースを構成し、使用する共有ボリュームまたは複製ボリュームを定義します。ボリュームのサイズが適切であることを確認してください。共有ボリュームを構成する場合は、構成中にバックアップサーバーの電源を切り、ストレージに同時にアクセスしないようにします。
Windows エクスプローラー を使用して、ネットワークから PostgreSQL インスタンスが使用するすべてのボリュームの共有を解除することを推奨します。
必要な場合は、LifeKeeper for Windows の TCP/IP コミュニケーションパスと切り替え可能な IP アドレスをサポートするようにネットワークを設定します。
- バックアップサーバーで、以下の作業を実施します。
ステップ3で、共用ボリュームを構成するためにバックアップサーバーを停止した場合は起動します。
Disk Management ユーティリティを使用してディスクリソースを構成し、使用する共有ボリュームまたは複製ボリュームを定義します。共有ストレージを使用している場合は、プライマリーサーバーに割り当てられているものと同じドライブ文字を共有ボリュームに割り当てます。複製されたストレージの場合、ボリュームサイズが適切であることを確認してください。
- プライマリーサーバーで、以下の作業を実施します。
LifeKeeper for Windows で、共有ボリュームリソースまたは複製されたボリュームリソース(PostgreSQL データベースクラスターが存在するボリュームリソース)を作成し、バックアップサーバーに拡張します。後で PostgreSQL リソース階層を作成すると、LifeKeeper for Windows は自動的にリソースを依存関係として階層に追加します。
- バックアップサーバーで、以下の作業を実施します。
LifeKeeper GUI を使用して、ボリュームリソース階層を In Service にします。
以下のガイドラインに従って、プライマリーサーバーにインストールされているものと同じプログラムフォルダに PostgreSQL をインストールします。
PostgreSQL インストーラーへの引数 —extract-only は、PostgreSQL Recovery Kit に必要なすべての情報を設定しないため、この引数の使用は推奨しません。
デフォルトでは、PostgreSQL ソフトウェアをインストールすると、単一のデータベースクラスターが作成されます(データベースクラスターは、実行中の PostgreSQL データベースサーバーの単一のインスタンスが管理するデータベースの集合です)。 インストール時に、データベースディレクトリのプロンプトがデータベースクラスターの作成場所を決定します。デフォルトインスタンスはステップ 6d で削除されるので、任意の場所にインストールできます。
インストール時に作成されるデフォルトのデータベースクラスターインスタンスは不要なので、削除できます。
インストール中に作成されたデータベースクラスターインスタンスを停止します。
エクスプローラー を開き、複製されたボリュームに関連付けられたドライブにアクセスします。
インストール中に作成された PostgreSQL データベースクラスターディレクトリを削除します。
インストール時に作成された PostgreSQL サービスを削除します。削除するには、Windows の “sc delete <servicename>” コマンドを使用します。
- プライマリーサーバーで、以下の作業を実施します。
LifeKeeper GUI を使用して、ボリュームリソース階層を In Service にします。
PostgreSQL Recovery Kit で保護される PostgreSQL データベースクラスターインスタンスを停止します。
オプション - 上記で作成した保護対象のボリュームに移動する前に、PostgreSQL データベースクラスターのデータディレクトリのバックアップを実行します。
データベースクラスターのデータディレクトリを、上記で作成した保護対象のボリュームに移動します。
データベースクラスターのデータディレクトリへのアクセス権を設定します。このインスタンスに対する Windows Service を制御するために作成したユーザーアカウントには、データディレクトリ上のファイルへのフルコントロールのアクセス許可が必要です。
プライマリーサーバーで、 Postmaster のポート引数設定 に記載されている手順を実施します。設定には、データディレクトリの場所を指定する -D 引数の変更も含める必要があります。これは、保護対象のボリューム上のパスに変更します。
g.プライマリーサーバーで、 自動接続設定 で説明しているステップを実施します。
h.インストールと設定が完了したら、Windows PostgreSQL サービスを起動して、Postmaster のポート引数および保護対象のボリューム上にあるデータディレクトリと共に、PostgreSQL がプライマリーサーバー上で正しく起動することを確認してください。
i.プライマリーサーバー上に PostgreSQL 階層を作成し、それをバックアップサーバーに拡張します。詳細については、 PostgreSQL 階層の作成 を参照してください。また、手動のスイッチオーバーを実行して新しい PostgreSQL 階層をテストしてください。
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