以下の構成図の様な環境を構築するための一般的な手順を解説します。
準備
前述の 利用のための必要要件 を満たす環境を構築します。それぞれのインスタンスに LifeKeeper をインストールして、Node1 / Node2 (あるいは Node2’) 間にコミュニケーションパスを作成してください。
別 VPC 環境から Node1 / Node2 (あるいは Node2’) に接続された ENI の IP アドレスにアクセスできることを確認してください。
IP リソースを必要としない構成
IP リソースを必要としない Application Recovery Kit(例:PostgreSQL Server Recovery Kit)のサービスを保護する構成の構築手順は以下の通りです。
- Route 53 リソース作成
- Node1 で Route 53 リソースを作成してください。リソース作成時に選択するネットワークアダプターに設定されている IP アドレスが、Node1 がアクティブな場合のクライアントからの接続先 IP アドレスになります。
- Node2(もしくは Node2’)に Route 53 リソースを拡張してください。リソース拡張時に選択するネットワークアダプターに設定されている IP アドレスが、Node2(もしくは Node2’)がアクティブな場合のクライアントからの接続先 IP アドレスになります。
- 保護するサービスのリソース作成
Node1 で保護するサービスのためのリソースを作成し、Node2(もしくは Node2’)に拡張してください。 - リソースの依存関係作成
親リソースが保護するサービスのリソース、子リソースが Route 53 リソースとなるようにリソースの依存関係を作成してください。
IP リソースを必要とする構成
IP リソースを必要とする Application Recovery Kit(例:Oracle Recovery Kit)のサービスを保護する構成の構築手順は以下の通りです。
- IP リソース作成1
- セカンダリーのプライベート IP アドレスを Node1 の ENI に追加してください。Node1 がアクティブな場合は、この IP アドレスがクライアントから接続先 IP アドレスとなります。
- Node1 で IP リソースを作成してください。リソース作成時に指定する IP アドレスは、前のステップで追加したセカンダリーのプライベート IP アドレスを指定してください。
- Node2(もしくは Node2’)に IP リソースを拡張してください。ターゲットの Restore Mode は無効に設定してください。
- IP リソース作成2
- セカンダリーのプライベート IP アドレスを Node2 (もしくは Node2’)の ENI に追加してください。Node2 (もしくは Node2’)がアクティブな場合は、この IP アドレスがクライアントから接続先 IP アドレスとなります。
- Node2(もしくは Node2’) で IP リソースを作成してください。リソース作成時に指定する IP アドレスは、前のステップで追加したセカンダリーのプライベート IP アドレスを指定してください。
- Node1に IP リソースを拡張してください。ターゲットの Restore Mode は無効に設定してください。
- リソースのスイッチオーバー
Node2(もしくは Node2’) で作成した IP リソースを Node1 にスイッチオーバーしてください。 - 優先順位の変更
Node2(もしくは Node2’)で作成した IP リソースの優先順位を Node1 で作成した IP リソースと一致するように変更してください。
- Route 53 リソース作成
Node1 で Route 53 リソースを作成し、Node2(もしくは Node2’)に拡張してください。 - リソースの依存関係作成
親リソースが Route 53 リソース、子リソースが2つの IP リソースとなるようにリソースの依存関係を作成してください。
- 保護するサービスのリソース作成
Node1 で保護するサービスのためのリソースを作成し、Node2(もしくは Node2’)に拡張してください。 - リソースの依存関係作成
親リソースが保護するサービスのリソース、子リソースが Route 53 リソースとなるようにリソースの依存関係を作成してください。
このトピックへフィードバック