このセクションでは一般的な Samba 設定の定義と例を示します。各例には、LifeKeeper に当てはまる設定ファイルの項目が含まれています。

構成 1:アクティブ/スタンバイ設定の例

アクティブ/スタンバイ設定では、ServerA がプライマリ LifeKeeper サーバです。プライ マリ・サーバは共有ストレージ・デバイスにあるファイルとプリンタの共用をエクスポートします。ServerB は別のアプリケーションやサービスを処理していてもかまいませんが、LifeKeeper に対しては Samba リソースのバックアップとしてだけ機能します。

設定に関する注記:

  • クライアントは NetBIOS 名 LKServerA を使用して、保護された IP アドレス(172.17.101.141)経由で Samba サーバに接続します。 IP アドレスは設定ファイルの interfaces 命令で定義されています。
  • 設定ファイル smb.conf は Samba リソース階層の拡張時に ServerB にコピーされます。設定ファイルには次の命令が記述されています。

[global] netbios name = LKServerA

bind interfaces only = yes

lock directory = /var/lock/samba interfaces = 172.17.101.141 127.0.0.1

log file = /var/log/sambaServA/log

[FShare-A]

path = /FShare-A

read only = no

public = yes

valid users =

printable = no create mode = 0664

directory mode = 0775

[PRShare-A]

path = /PRShare-A printer = publicprinter

printable = yes

browseable = no

  • Samba リソース階層は次のようになります。

構成 2:アクティブ/アクティブ設定の例

下図のアクティブ/アクティブ設定の場合、ServerA と ServerB の両方が Samba リソース のプライマリ LifeKeeper サーバです。各サーバは互いのバックアップ・サーバにもなります。

設定に関する注記:

  • クライアントは NetBIOS 名 LKServerA と LKServerB を使用して、保護された IP アド レス(172.17.101.141 および 172.17.101.142) 経由で Samba サーバに接続します。IP アドレスは設定ファイルの interfaces 命令で定義されています。
  • 設定ファイル smb.conf は Samba リソース階層の拡張時に ServerB にコピーされます。 同様に、設定ファイル smb.conf-B は Samba リソース階層の拡張時に ServerA にコピーされます。
  • ServerA はファイルの共用/Fshare-A を保護します。ServerB はファイルの共用/Fshare- B を保護します。
  • ServerA はプリンタの共用/publicprinter を保護します。ServerB はプリンタの共用を保護しません。
  • 2 つの設定ファイルには次の命令が記述されます。

smb.conf
smb-conf-B

[global]

netbios name = LKServerA bind

interfaces only = yes

lock directory = /var/lock/sambaServA

pid directory = /var/run/sambaServA

interfaces = 172.17.101.141 127.0.0.1

log file = /var/log/sambaServA/log

[FShare-A]

path = /FShare-A

read only = no

public = yes

valid users =

printable = no create mode = 0664 directory mode = 0775

[PRShare-A]

path = /PRShare-A

printer = publicprinter

printable = yes browseable = no

[global]

netbios name = LKServerB bind

interfaces only = yes

lock directory = /var/lock/

pid directory = /var/run/sambaServB

sambaServB interfaces = 172.17.101.142

log file = /var/log/sambaServB/log

[FShare-B]

path = /FShare-B

read only = no

public = yes

valid users =

printable = no create mode = 0664 directory mode = 0775

 

  • Samba リソース階層は次のようになります。

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