場合によっては、LifeKeeper クラスタが会社のファイアウォール内に配置され、管理者はファイアウォールの外側にあるリモートシステムから LifeKeeper GUI を実行します。
LifeKeeper は、GUI のサーバとクライアントとの通信にリモートメソッド呼び出し (RMI) を使用します。RMI クライアントは、それぞれの方向に通信を確立できる必要があります。RMI クライアントは動的ポートを使用するので、クライアントには推奨ポートを使用できません。
解決法としては、以下のように ssh を使用して、ファイアウォールを通過する方法があります。
- 社内の IT 部門が、ファイアウォール内にアクセスするために十分にセキュリティの高い shell ポートを社内ファイアウォールに開けていることを確認します。多くの場合、IT 部門がアクセスを許可するマシンは、実際にはクラスタ内のマシンではなく、そこからクラスタ内にアクセスできる中間マシンです。このマシンは、Unix または Linux が動作するマシンである必要があります。
- 中間マシンと LifeKeeper サーバの両方が、sshd (Secure Shell デーモン) を実行していること、および X11 ポート転送が有効になっていること (これは通常、 etc/ssh/sshd_config の `X11Forwarding yes’ 行にある) を確認してください。不明の場合は、IT 部門に依頼してください。
- X の Unix クライアントから以下のコマンドを使用して、中間マシンにトンネルを作成します。
ssh -X -C <intermediate machine>
-C は「トラフィックの圧縮」を意味し、低速のインターネットリンクから受信する場合に役立つことが多々あります。
- 中間マシンから以下のコマンドを使用して、LifeKeeper サーバにトンネルを作成します。
ssh -X <LifeKeeper server>
中間マシンは LifeKeeper サーバとの間にかなり高い帯域幅の接続をもつはずなので、このコマンドには圧縮は不要です。
- すべての操作が良好に完了した場合、以下のコマンドを実行してください。
echo $DISPLAY
「localhost:10.0」 のような値に設定されます。値が設定されない場合、X11 の転送がいずれかの sshd 設定ファイルで無効になっています。
- 以下のコマンドを実行して、LifeKeeper サーバから単純な xterm をポップアップ表示できることを確認してください。
/usr/X11R6/bin/xterm
- xterm が表示された場合、以下のコマンドを使用して、LifeKeeper で lkGUIapp を実行できます。
/opt/LifeKeeper/bin/lkGUIapp
- GUI コンソールが表示されるまで待ってください。Java は多くのグラフィックス動作を使用し、低速リンクで伝播するには時間がかかります (圧縮している場合でも)。しかし、最終的には GUI コンソールが表示されます。
このトピックへフィードバック