LVM を利用する最大のメリットの 1 つは、ストレージ要件の変化に応じて、論理ボリュームを動的にサイズ変更できることです。これは、LVM ボリュームグループ定義への物理パーティションやディスクの追加または削除を伴う場合があるため、Logical Volume Manager Recovery Kit には、そのような変更内容を反映して、既存のリソース階層を修正する仕組みが含まれています。
変更内容を反映してリソース階層を修正する前に、すべてのボリュームグループ、論理ボリュームおよびファイルシステムの再設定を LifeKeeper の外部で行う必要があります。その方法については、ドキュメンテーションとリファレンス セクションで紹介する LVM HowTo ドキュメントを参照してください。いずれかの手順において、LifeKeeper で保護されているリソースを マウント解除 または 設定解除 する必要が生じた場合、必ず リソースを Out of Service にしてください。
これらの変更に従ってリソース階層を更新するには、まず、変更した ボリュームグループの [Resource Properties] ダイアログを開きます。このダイアログは、アクティブなボリュームグループリソースを右クリックするか、 [Properties] を選択するか、 [Edit] > [Resource] > [Properties] メニューを選択し、 [Select Resource] フィールドで適切なボリュームグループリソースを選択することで開けます。 [Resource Properties] ダイアログは以下の図 4 に示すように表示され、下部に [Resource Configuration] ボタンがあります。
図 4: LVM ボリュームグループ [Resource Properties] ダイアログ
[Resource Configuration] ボタンをクリックすると、リソース階層を再設定して、ボリュームグループリソースに加えられた変更を反映するための仕組みが開始されます。少し待つと、情報ボックスに LifeKeeper が検出したボリュームグループの変更内容が表示されます。以下の図 5 は、ボリュームグループに1つのディスクパーティションが追加された例を示しています。
図 5: デバイスが追加されたLVM ボリュームグループの再設定
情報ボックスの説明にあるように、検出された変更内容を反映してボリュームグループのリソース階層を再設定するには、単に [Reconfigure] ボタンをクリックしてください。リソース階層の変更をそれ以上進めたくない場合は、 [Cancel] ボタンをクリックしてください。
[Reconfigure] ボタンをクリックした後、再設定手順の進捗状況を示す情報ボックスが表示されます (以下の 図6 )処理が正常に完了すると、 [Done] ボタンが有効になります。 [Done] ボタンをクリックすると、情報ボックスが閉じ、 [Resource Properties] ダイアログに戻ります。
図 6: デバイスが追加されたLVM ボリュームグループの再設定
以下の 2 つの図では、ボリュームグループからデバイスパーティションが削除された際に、再設定の進行中に表示される情報ボックスの例を示します。
図 7: デバイスが削除されたLVM ボリュームグループの再設定
図 8: デバイスが削除されたLVM ボリュームグループの再設定
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