各動作は Amazon Web Services より提供されている AWS CLI を元に実施します。
Recovery Kit for EC2 はリソース作成時に指定したリソースタイプにより処理が異なります。ご利用のリソースタイプに合わせてご参照ください。
- ルートテーブルシナリオ(バックエンドクラスタ)
- Elastic IP シナリオ(フロントエンドクラスタ)
起動処理 (restore)
EC2 リソースへ起動処理が実施された際、各シナリオで以下の動作を実施します。
ルートテーブルシナリオ(バックエンドクラスタ)
- RouteTable の情報を取得します。
- RouteTable の更新を行います。
Elastic IP シナリオ(フロントエンドクラスタ)
- Elastic Network Interface (ENI) を取得します。
- ENI に Elastic IP を関連付けします。
- LinkUp しているかを確認します。
LinkUp していない場合は、LinkUp させます。 - Elastic IP と ENI との関連付けを確認します。
AWS CLI から応答がない場合は EC2_RESTORE_TIMEOUT の値(デフォルト値 : 300秒)でタイムアウトします。
停止処理 (remove)
EC2 リソースへ停止処理が実施された際、各シナリオで以下の動作を実施します。
ルートテーブルシナリオ(バックエンドクラスタ)
本シナリオでは、EC2リソースに関する処理はありません。
Elastic IP シナリオ(フロントエンドクラスタ)
ENI ID と Elastic IP の関連付けを解除します。
関連付けを解除後に、解除されたことを確認します。
AWS CLI から応答がない場合は EC2_REMOVE_TIMEOUT の値(デフォルト : 300秒)でタイムアウトします。
監視処理 (quickCheck)
EC2 リソースへ監視処理が実施された際、各シナリオで以下の動作を実施します。
ルートテーブルシナリオ(バックエンドクラスタ)
アクティブなノード上の ENI が正しいかどうかを監視します。
Elastic IP シナリオ(フロントエンドクラスタ)
アクティブなノード上の ENIと Elastic IP の関連付けや LinkUp の有無を監視します。
AWS CLI からの応答がない場合は EC2_QUICKCHECK_TIMEOUT の値(デフォルト : 100秒)でタイムアウトします。ただし、タイムアウトではリソース障害とは判断しません。
AWS CLI を利用した取得した結果と、ノード上のメタデータの情報を元にして正常ではないと判断した場合は、リソース障害となります。
回復処理 (recover)
EC2 リソースへ回復処理が実施された際、各シナリオで以下の動作を実施します。
ルートテーブルシナリオ(バックエンドクラスタ)
起動処理と同じ処理を実行します。
Elastic IP シナリオ(フロントエンドクラスタ)
起動処理と同じ処理を実行します。
AWS CLI から応答がない場合は EC2_RECOVER_TIMEOUT の値(デフォルト : 300秒)でタイムアウトします。
Recovery Kit for EC2 のパラメーターについて
処理概要の中で使用されている Recovery Kit for EC2 のパラメーターについては、EC2パラメータ一覧 をご参照ください。
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