使用するデーターベース管理システムによって多くの異なる設定が可能ですが、準拠すべき基本的なレイアウトを以下に示します。

  • 仮想 IP リソースを etc/hosts に追加する
  • インスタンスおよびデータベースホストの仮想 IP リソースを作成する
  • 共有ディスクを構築する
    • ファイバー チャネルまたは iSCSI 上の共有ディスク
      • ファイルシステムを作成する
    • SIOS DataKeeper を使用して複製されたディスク
    • NFS 共有
    • AWS EFS デバイス
  • メインの SAP ファイル システムをマウントする
  • PAS、ASCS/SCS、および ERS ディレクトリ (該当する場合) と追加のアプリケーションサーバーをマウントする。

データーベースのディレクトリ構造の詳細については、データーベース管理システム固有の SAP インストールガイドを参照してください。データーベース用の LifeKeeper Recovery Kit の保護下に置くためには、すべてのデーターベースファイルを共有ディスク上に配置する必要があります。データーベースを保護するための追加情報については、データーベース固有の Recovery Kit ドキュメンテーション を参照してください。

仮想ホスト名: sap-shc-nfs、SAP SID: SHC、SAP インスタンス: ASCS10、ERS インスタンス: ERS20 のネットワーク共有デバイスを使用する例です。

  1. ネットワーク共有デバイスを作成し、DNS 名または IP アドレスを介してノードに接続する
  2. ディレクトリを作成する
    # mkdir -p /sapmnt/SHC
    # mkdir -p /usr/sap/SHC/ASCS10
    # mkdir -p /usr/sap/SHC/ERS20
    # mkdir -p /usr/sap/SHC/SYS
    
  3. すべてのノードの /etc/fstab にエントリを追加する
    sap-shc-nfs:/sapmnt/SHC                   /sapmnt/SHC              nfs vers=4,proto=tcp,rw,sync,bg   0 0
    sap-shc-nfs:/usr/sap/SHC/ASCS10   /usr/sap/SHC/ASCS10 nfs  vers=4,proto=tcp,rw,sync,bg  0 0
    sap-shc-nfs:/usr/sap/SHC/ERS20    /usr/sap/SHC/ERS20    nfs  vers=4,proto=tcp,rw,sync,bg   0 0
    sap-shc-nfs:/usr/sap/SHC/SYS           /usr/sap/SHC/SYS     nfs  vers=4,proto=tcp,rw,sync,bg   0 0
    
  4. すべてのノードにファイル システムをマウントする
    # mount /sapmnt/SHC
    # mount /usr/sap/SHC/ASCS10
    # mount /usr/sap/SHC/ERS20
    

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