フェイルオーバは次の 2 つの状況で発生します。

  • 最初の状況は、ハードウェアまたはオペレーティングシステムで重大な障害が発生し、サーバが稼働しなくなったときです。バックアップサーバ上の LifeKeeper Core は、ハートビートメッセージ送信の失敗時にこれを検出します。この時点で、LifeKeeper Core がキットのリカバリスクリプトを呼び出します。このリカバリスクリプトにより、インターネットサーバ (複数) がバックアップサーバでサービス中になることが保証されます。
  • 2 番目の状況は、リカバリキットの ディープチェック / クイックチェック スクリプトがアプリケーションの障害を検出したときです。これらのスクリプトは LifeKeeper Core に障害を示すコードを応答します。LifeKeeper Core は、フェイルオーバプロセスを開始して、キットのリカバリスクリプトを呼び出します。LifeKeeper Core は最初にローカルサーバを停止させて (まだ停止していない場合)、切り替え可能 IP アドレスと LifeKeeper ボリュームを非アクティブにします。次にバックアップサーバへのフェイルオーバを続行します。

プライマリサーバを修復すると、スイッチバックタイプが [自動] の場合、インターネットサーバがプライマリサーバに自動的に戻ります。スイッチバックタイプが [インテリジェント] の場合には、手動スイッチオーバを行う必要があります。

Web クライアントが比較的少ない場合には、切り替えまたはフェイルオーバが発生すると常に問題が起こります。第一に、IP アドレスとボリュームをバックアップシステムに移動して、バックアップサーバを開始するプロセスには約 45 秒かかり (IP アドレスとボリュームの数により異なる)、ユーザはその間、サーバに接続できません。第二に、スイッチオーバ中にアクティブサーバが停止して、アクティブサーバとユーザとの接続が切れます。いずれの場合も、IIS クライアントが要求を再試行すれば、その要求は正しく処理されます。切り替え可能 IP アドレスとボリュームをバックアップシステムに移して、バックアップサイトが稼働状態になると、サービスは正常な状態に戻ります。

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