SIOS Protection Suite for Windows Core 製品に付属する DNS Recovery Kit は、構成内の DNS サーバのうちプライマリサーバまたは LifeKeeper 別名の A レコードと PTR レコードを更新します。DNS リソースを使用すると、DNS プライマリサーバまたは LifeKeeper 別名の A レコードを選択することができます。フェイルオーバまたはスイッチオーバの発生時に、この A レコードと PTR レコード (存在する場合) は、バックアップサーバの IP アドレスで変更されます。DNS リソースを使用すると、フェイルオーバまたはスイッチオーバの発生時に、クライアントが WAN 環境内のサーバに接続することができます。SIOS Protection Suite サーバが異なるネットワークサブネットにある場合、切り替え可能な IP アドレスを使用することはできません。このタイプの構成では、DNS リソースを使用してクライアントを接続してください。DNS リソースの作成の詳細については、DNS リソース階層の作成 を参照してください。

制限: SIOS Protection Suite サーバをドメインコントローラまたは DNS サーバとして構成しないでください。同じシステム上の DNS サーバを指す DNS リソースを作成すると、次のエラーメッセージが表示されて失敗します。“User credentials cannot be used for local connections.”

DNS レコードの TTL

SIOS Protection Suite for Windows DNS Recovery Kit によって DNS プライマリサーバまたは LifeKeeper 別名の A レコードが更新されても、キャッシング DNS サーバのキャッシュの A レコードは更新されません。これらのキャッシング DNS サーバは、SIOS Protection Suite によって保護される A レコードが属するゾーンを保持していません。TTL が期限切れになるか、キャッシュを手動でクリアするまで、A レコードはキャッシュ内に残ります。そのため、これらのキャッシング DNS サーバのクライアントは、A レコードの更新された値を適切な時期に取得できません。SIOS Protection Suite によって保護される DNS リソースについては、プライマリサーバまたは LifeKeeper 別名の A レコードの TTL 値を小さい値に設定することを推奨します。

SIOS Protection Suite によって DNS リソースの A レコードと PTR レコードが作成される場合、これらのレコードの TTL は 5 分に設定されます。この値は Microsoft DNS 管理コンソール (dnsmgmt.msc) を使用して変更できます。ただし、値を大きくすると、A レコードはキャッシング DNS サーバのキャッシュ内でより長く存続します。

SIOS Protection Suite DNS リソース階層を作成する前に作成された DNS の A レコードおよび PTR レコードについては、TTL 値を 5 分程度の小さい値に設定することを推奨します。

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