環境が拡大するにつれて、既存または新規の共有ボリュームや複製ボリュームに、新しい PostgreSQL サーバーのデータベースクラスターを追加する必要が生じる場合があります。
新しいデータベースクラスターおよび関連するボリュームを追加・保護するには、次の手順に従ってください。
- ボリュームリソースを作成します。 PostgreSQL データベースクラスターが配置されているサーバー上で、ボリュームリソースを作成して拡張します。
- データベースクラスターを作成します。 initdb を実行して新しいデータベースクラスターを作成します。 上記で作成したボリュームリソース上にデータディレクトリを配置してください。
- アクセス許可を設定します。 PostgreSQL データベースクラスターの起動および停止を実行するには、データディレクトリおよびすべてのファイルとサブディレクトリに、クラスター内のすべてのノードが認識するアクセス権が必要です。デフォルトでは、データディレクトリとすべてのファイルおよびサブディレクトリには、initdb を実行しているユーザーに基づいたアクセス権が設定されます。ユーザーがローカル管理者の場合、他のサーバーでデータベースクラスターを開始しようとすると、そのサーバーに対するアクセス権がないため失敗します。ドメインユーザーとしてログオンしているときにinitdb を実行するか、NT AUTHORITY\NetworkService に対するアクセス権限を追加することを推奨します。このアカウントはすべてのサーバーへのアクセスのために使用し、PostgreSQL リソースを作成する際に Windows サービスログオン資格情報に使用されるものと同じアカウントである必要があります。
- 自動接続を設定します。 データベースクラスターは、パスワードを必要とせずに接続できるように構成する必要があります。詳細については、 自動接続設定 を参照してください。
- データベースクラスターを起動します。 PostgreSQL リソースを作成するには、データベースクラスターを実行している必要があります。pg_ctl.exe で -o “-p port” 引数を指定してデータベースクラスターを起動します。Postmaster のポート引数を指定して PostgreSQL の確認と起動を実行する方法の詳細については、 Postmaster のポート引数設定 を参照してください。
- PostgreSQL リソースを作成します。 新しいデータベースクラスターが作成されたサーバー上で、PostgreSQL リソースを作成して拡張します。リソースの作成中に、ログオン資格情報(ユーザーアカウントおよびパスワード)とともに、Windows サービス名の入力を求められます。Windows サービス名は何でもかまいません。これは、データベースクラスターの管理(開始、停止など)のためのサービスアカウントの作成に使用されます。使用されるログオン資格情報は、すべてのサーバーに対するアクセス権を確保するために、手順3 で設定した資格情報でなければなりません。
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