バージョン 8.8.2

リリース日:2022/1/26

はじめに

このリリースノート(以下本文書)は、 SIOS Protection Suite for Windows(以下SPS for Windows)製品のインストール、設定、管理を⾏うユーザーを対象として記述されています。本文書には、製品のテクニカルドキュメンテーション には詳細に記述されていない重要な情報(製品の最終テスト時に明らかになった指示や⼿順に関する最終段階での変更点、トラブルシューティングセクションへのリンク、製品の制限、トラブル解決のヒントなど)が記載されています。SPS for Windows をインストールして設定する前に、必ず本文書の内容を確認してください。
 

SPS for Windows の製品説明

SPS for Windows は、ミッションクリティカルなデータおよびアプリケーションを保護するためのHAクラスタリング機能と、データレプリケーション機能を統合した製品です。LifeKeeper for Windows、DataKeeper for Windows、オプションの Application Recovery Kitが含まれます。
 

LifeKeeper for Windows

LifeKeeper for Windows(以下LifeKeeper)は、Windows 上で動作する様々なリソースの⾼可⽤性を実現する、アクティブ・スタンバイ型の HAクラスターソフトウェアです。LifeKeeper によって保護されたリソースは、障害発生時やメンテナンス時、稼働するサーバーを切り替えてサービスを継続することが可能になります。稼働するサーバーの切り替えが行われた際も、リソースは切り替え前と同等の環境・同等のパフォーマンスでサービスを提供し続けることができます。これはアクティブ・スタンバイ型クラスターの特性です。クラスターを構成するサーバーのうち、主として起動するサーバーを稼働系、その他のサーバーを待機系と呼びます。LifeKeeperでは、待機系サーバーの OS を常時起動しておくことで、切り替えに要する時間を短縮し、結果としてシステムの高い可用性を実現することができます。

LifeKeeper が保護できるリソースには、次の種類があります。

  • ボリューム
  • ファイル共有
  • コンピューターの別名(LAN Manager)
  • 通信リソース(IP、DNS)
  • データベースアプリケーション(Microsoft SQL Server、Oracle、PosgreSQL)
  • Webサーバー(Microsoft Internet Information Services)
  • Generic Applications

詳細は、テクニカルドキュメンテーション の「SIOS Protection Suite for Windowsについて 」を参照してください。
 

DataKeeper for Windows

DataKeeper for Windows(以下DataKeeper)は、ボリュームベースの同期および非同期のデータレプリケーション機能を提供するソフトウェアです。LifeKeeper によって手動のリソース切り替え(スイッチオーバー)や障害を契機とした自動切り替え(フェイルオーバー)が行われた際、本製品のレプリケーション機能によって、サーバー間のデータを自動的に同一に保ちます。
 

SPS for Windows Version 8 の新機能

製品 説明
バージョン 8.8.2 の新機能
v8.8.2で追加された新機能はありません。 バグの修正 にある、ExtMirrSvc.exe のメモリーリーク問題を修正しました。詳細については 重要なお知らせ を参照してください。
バージョン 8.8.1 の新機能
バグ修正
バージョン 8.8.0 の新機能
Recovery Kit for EC2(™) Recovery Kit for EC2(™) の提供を開始。プライマリーノードからバックアップノードへの切替えの際、 Elastic IP をバックアップノードに復旧する仕組みを提供。また、複数のAvailability Zoneで IP Recovery Kit を動作可能にする仕組みも提供。
Recovery Kit for Route 53(™) Recovery Kit for Route 53(™) の提供を開始。プライマリーノードからバックアップノードへの切替えの際、 Amazon Route 53 の DNS 情報を更新する仕組みを提供。
バグ修正
バージョン 8.7.2 の新機能
LifeKeeper Core OpenJDK15 のサポート、製品への同梱を開始。
VMware vSphere 7.0 のサポートを開始。サポートされる構成の詳細については、サポートマトリックス を参照してください。
Oracle Recovery Kit Oracle Pluggable Database のサポートを開始。
PostgreSQL Server Recovery Kit PostgreSQL 13 のサポートを開始。サポートされる構成の詳細については、サポートマトリックス を参照してください。
PostgreSQL 12 のサポートを開始。サポートされる構成の詳細については、サポートマトリックス を参照してください。
EnterpriseDB v13 のサポートを開始。サポートされる構成の詳細については、サポートマトリックス を参照してください。
バグ修正
バージョン 8.7.1 の新機能
バグ修正
バージョン 8.7 の新機能
LifeKeeper Core AWS Nitro System のサポートを開始。
Secure Boot 環境の Windows Server 2019 のサポートを開始。
64-bit版 Java ランタイム環境のサポートを開始。
OpenJDK12 のサポート、製品への同梱を開始。
Microsoft SQL Server Recovery Kit Microsoft SQL Server 2019のサポートを開始。
注意:
• オプションの Reporting Services の保護はサポートしません
• 新しいSQL Server機能の利用はサポートしません
• Windows Server 2016 およびそれ以上のプラットフォームでのサポート
Oracle Recovery Kit Oracle 19c のサポートを開始。
PostgreSQL Server Recovery Kit EnterpriseDB v11 および v12 のサポートを開始。
バグ修正
バージョン 8.6.4 の新機能
LifeKeeper Core Windows Server 2019 のサポートを開始。
注意: v8.6.4 のみの制限事項 があります。
DataKeeper BlockWritesOnLimitReached パラメーターの追加。ミラーのキューが HighWater または ByteLimit に達した場合、ミラーを一時停止して再同期状態にするのではなく、書き込みを遅らせるようにします。
Oracle Recovery Kit Oracle 18c のサポートを開始。
PostgreSQL Server Recovery Kit PostgreSQL 11 のサポートを開始。
バグ修正
バージョン 8.6.3 の新機能
DataKeeper パフォーマンスモニターのカウンター値にQueue Current Age を追加。この値は、キュー内で最も古い書き込み要求の発生時点からの経過時間(ミリ秒)を示します。
バグ修正
バージョン 8.6.2 の新機能
DataKeeper SIOS iQ にイベントを配信する DataKeeper Signal パッケージを追加。
バグ修正
バージョン 8.6.1 の新機能
Microsoft SQL Server Recovery Kit Microsoft SQL Server 2017 のサポートを開始。
バグ修正
バージョン 8.6 の新機能
LifeKeeper Core Windows Server 2016 のサポートを開始。
DataKeeper SIOS VSS プロバイダーの提供を開始。ミラーボリュームに対する ターゲットスナップショット機能を提供。デフォルトでは SIOS VSS プロバイダーは無効です。
WriteQueueByteLimitMB レジストリ値の追加。ミラーの書き込みキューに割り当て可能な最大バイト数(メガバイト)を指定します。
CHANGEMIRRORTYPE コマンドを追加。DataKeeper ジョブ内のミラーに対するミラータイプの変更をサポート。
BitmapBytesPerBlock レジストリ値によって、DataKeeper インテントログ(ビットマップ)のエントリーの実効サイズを変更できる仕組みを提供。
Microsoft SQL Server Recovery Kit Microsoft SQL Server 2016 のサポートを開始。
PostgreSQL PostgreSQL Server Recovery Kit の提供を開始。PostgreSQLデータベースを保護する仕組みを提供。
バグ修正
バージョン 8.4 の新機能
DataKeeper ターゲットの書き込みがビットマップファイルで追跡されるよう動作を変更。
バグ修正
バージョン 8.3 の新機能
DataKeeper DataKeeper 通知アイコンの提供を開始。Windows の通知トレイで DataKeeper ミラーのサマリを表示します。また、DataKeeper ミラー管理のショートカットとして使用可能です。
ジョブの作成、ミラーの作成、ジョブの削除、ミラーの削除、DataKeeper で使用されるボリュームの情報取得の際、Powershell cmdlet の使用をサポート(New-DataKeeperMirror、 New-DataKeeperJob、Remove-DataKeeperMirror、Remove-DataKeeperJob, Add-DataKeeperJobPair, Get-DataKeeperVolumeInfo)
mirrorcleanup.cmd の提供を開始。ローカルシステム上のみで、選択されたボリュームのすべてのミラーを削除します。サイオスのサポートによって推奨された場合のみ実行してください。
DKHEALTHCHECK ツールの提供を開始。基本的なミラーステータス確認、問題検知に使用できます。
Oracle Recovery Kit SIOS Protection Suite for Windows Version 8.3 以降、Oracle 12c および Oracle 12c Standard Edition 2 (ASM およびpluggable database を除く) のサポートを開始。
バグ修正
バージョン 8.2.1 の新機能
バグ修正
バージョン 8.2 の新機能
バグ修正
バージョン 8.1 の新機能
LifeKeeper Core Windows Server 2012 R2 のサポートを開始。
バージョン 8.0.1 の新機能
バグ修正
バージョン 8.0 の新機能
バグ修正

 

SIOS Protection Suite for Windows v8 で廃止になった機能

製品 説明
バージョン 8.8.2 で廃止された機能
なし
バージョン 8.8.1 で廃止された機能
なし
バージョン 8.8.0 で廃止された機能
なし
バージョン 8.7.2 で廃止された機能
なし
バージョン 8.7.1 で廃止された機能
なし
バージョン 8.7.0 で廃止された機能
なし
バージョン 8.6.4 で廃止された機能
なし
バージョン 8.6.3 で廃止された機能
DataKeeper SPS for Windows からデータリワインド機能を削除。

 

バグの修正

下記は、本バージョンで修正されたバグおよび拡張機能の一覧です。

バグ 説明
PW-5495 ExtMirrSvc.exe のメモリーリーク問題を修正しました。

 

製品要件

SPS for Windows の要件

要件
SPS for Windows Core サーバーコンポーネント クラスターを構成する全てのサーバーは、同一のオペレーティングシステムを利用する必要があります。サポートするオペレーティングシステムについて詳細は、SPS サポートマトリックス を参照してください。なお、SPS for Windows は 64 ビットプラットフォーム(x64, Itaniumを除く)にのみ対応しています。
 
注意:SPS for Windows を Windows Server 2008 にインストールする場合、以下のシステム設定の変更を確認するダイアログボックスが表示されます。その時点で設定を変更しない場合、インストールが終了後に手動で変更する必要があります。
  • Windows ファイアウォール
  • Distributed Link Tracking Client を 無効 にする

Microsoft FTP Service 7.5 for IIS 7.0 を実行するシステムでSPS for Windows を使用する場合は、Windows Server 2008 R2 以降が必要です。

Windows サーバーがドメイン内にない場合は、ローカルセキュリティポリシー設定 [ネットワークアクセス: Everyone アクセス許可を匿名ユーザーに適用する] を有効にする必要があります。サーバーがドメイン内にある場合、この設定は必要ありません。
SPS for Windows Core ユーザーインターフェースコンポーネント
サポートするオペレーティングシステムについて詳細は、SPS サポートマトリックス を参照してください。
追加ソフトウェアとして、MMC 3.0 が必要です。
仮想化環境 仮想マシン内で起動するゲスト OS は サポートマトリックス に記載のバージョンを利用する必要があります。
上記のオペレーティングシステムは以下の仮想プラットフォーム上で動作するゲストとしてサポートされています。
  • Amazon EC2 (AWS)
  • VMware vSphere 5.5, 6.0, 6.5, 6.7, 7.0
  • Microsoft Hyper-V 2008 R2 以降
メモリー 使用しているオペレーティングシステム のメモリー要件に従ってください。SPS for Windows の実行に必要なメモリー容量に加え、ユーザーアプリケーションの実行に必要なメモリ容量も考慮する必要があります。
通信ポート デフォルトでは、以下のポートの通信を許可してください。
 
  • ポート82:GUIサーバーと GUI クライアントの間の Remote Method Invocation (RMI) 通信にポート 82 を使用します。
  • ポート81:LifeKeeper GUI の管理 Web サーバーが使用します。管理 Web サーバーはパブリック Web サーバーとは別である必要があります。これはリモートクライアント上で Java アプレットとして実行する場合に GUI で使用されます。

これらのポートが既存のアプリケーションと競合する場合、SIOS\LIFEKEEPER\JAVAGUI\SERVER レジストリキーの RMI_PORT または WEB_PORT エントリーを編集することで、使用するポートを変更できます。
ライセンス SPS for Windows を実行するサーバーごとに 1 つのライセンスが必要です。これは物理サーバーと仮想サーバー、いずれも同様です。
LAN Manager Recovery Kit 「LAN Manager リソースの起動要件として、「 Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有 」コンポーネント (lanmanserver) を Windows サーバーにインストールする必要があります。また、NetBIOS を有効にする必要があります。

DataKeeper for Windows の要件

要件
メモリー ミラーまたはジョブが構成されていないこと。

ベースラインメモリ使用量:
  • Emtray.exe = 7,560 KB
  • Extmirrsvc.exe = 2,504 KB
  • Mmc.exe = 56,944 KB
  • Poolmon.exe(EmDB & EmMi) = 102.704 KB
  • Extmirr.sys = 367 KB

合計 = 167,277.7KB または 167.28 MB
プロセッサー Windowsプロセッサ要件 を参照してください。
ディスク容量 667 MB

 

オプションの Application Recovery Kit の要件

SPS for Windows とともにオプションの Application Recovery Kit を使用する場合は、ソフトウェアライセンスキーが必要です。Application Recovery Kit がサポートするソフトウエアの要件は、SPS サポートマトリックス を参照してください。
 

LifeKeeper GUI、プラットフォーム、およびブラウザーの要件

LifeKeeper GUI を使用するには、各サーバーに Java Runtime Environment (JRE) をインストールする必要があります。64 ビットの Windows Java OpenJDK v15.0.1 が SIOS Protection Suite Core ソフトウェアとともにインストールされます。Java OpenJDK v15.0.1 は LifeKeeper GUI サーバーおよび GUI アプリケーションコンポーネントについて十分にテストされています。
 

SPS for Windows のインストールおよび削除

SPS for Windows は InstallShield を使用して標準のインストールインターフェースを提供しており、 標準、コンパクト、カスタム の3種のインストールオプションを選択できます。SPS for Windowsのインストール、削除、アップグレードの詳細については、SIOS Protection Suite インストレーションガイド を参照してください。

 

技術的な注意事項

lkstart

このプログラムは、コンソールから実行されると、LifeKeeper が実行されていない場合に現在のシステム上で LifeKeeper を起動します。 lkstart を実行すると、LifeKeeper デーモンが停止した場合に再起動されるように、LifeKeeper デーモンに属する %LKROOT%\etc\LKinit.config ファイルのエントリーが修正されます。

–w オプションを使用すると、タイムアウト間隔を変更できます。waitperiod には、秒数を指定します。起動前の wait period (待機時間) を指定するには –w 引数を使用します。

LifeKeeper サービスは、管理ツールにある Microsoft Services mmc を使用して起動することも、コマンドプロンプトから “sc start LifeKeeper” または “net start LifeKeeper” のいずれかを使用して起動することもできます。
 

SPS for Windows が保護するボリュームに対する CHKDSK.EXE の実行

Microsoft は、正常にシャットダウンされなかったボリュームに対し chkdsk.exe ユーティリティーを実行して、ファイルシステムまたはディスクのエラーチェックと修正を行うことを推奨しています。しかしエラーの程度によっては、ユーティリティーの処理完了まで非常に長い時間を要する場合があります(ボリュームの完全なチェックには数時間~数日かかることもあります)。 また、ボリュームのチェック中にシステムがハングする可能性もあります。これらの理由から、SPS for Windows の保護対象のボリュームに対してはchkdsk.exeユーティリティーを実行しません。SPS for Windowsは、ボリュームの使用を開始する前に Microsoft の chkntfs.exe ユーティリティーを実行し、ボリュームがダーティーでないかチェックします。保護されているボリュームがダーティーであるとみなされると、SPS for Windows はイベントログにエラーを記録します。

SPS for Windows の保護対象のボリュームに対しては、管理者が定期的に chkdsk.exe を実行することを推奨します。 その際は、事前にボリュームリソースを使用しているすべてのアプリケーションを終了してください。
 

SPS for Windows が保護するボリュームに対する CHKDSK.EXE の実行

Microsoft は、正常にシャットダウンされなかったボリュームに対し chkdsk.exe ユーティリティーを実行して、ファイルシステムまたはディスクのエラーチェックと修正を行うことを推奨しています。しかしエラーの程度によっては、ユーティリティーの処理完了まで非常に長い時間を要する場合があります(ボリュームの完全なチェックには数時間~数日かかることもあります)。 また、ボリュームのチェック中にシステムがハングする可能性もあります。これらの理由から、SPS for Windows の保護対象のボリュームに対してはchkdsk.exeユーティリティーを実行しません。SPS for Windowsは、ボリュームの使用を開始する前に Microsoft の chkntfs.exe ユーティリティーを実行し、ボリュームがダーティーでないかチェックします。保護されているボリュームがダーティーであるとみなされると、SPS for Windows はイベントログにエラーを記録します。

SPS for Windows の保護対象のボリュームに対しては、管理者が定期的に chkdsk.exe を実行することを推奨します。 その際は、事前にボリュームリソースを使用しているすべてのアプリケーションを終了してください。
 

SPS for Windows が保護するボリュームに対するシステム起動時の CHKDSK.EXE の実行

LifeKeeper と DataKeeper はボリュームをロックできることが要求されるため、SPS for Windows によって保護されているボリュームに対しては、システム起動時の chkdsk.exe ユーティリティーの実行は通常適切ではありません。SPS for Windows が保護するボリュームを起動時にチェックする必要がある場合は、以下の手順を実行します。

ミラーボリュームを使用している場合の手順

> “%ExtMirrBase%\emcmd” . getconfiguration <drv>  ##出力の 1 行目に表示される数を控える
> “%ExtMirrBase%\emcmd” . setconfiguration <drv> 32
> “%LKBIN%\lkstop” -f
> sc stop ExtMirrSvc
> sc config lifekeeper start= demand
> sc config ExtMirrSvc start= demand
> chkntfs /D
> chkntfs /c <drv>
> reboot

##再起動後に以下の手順を実行

> sc config lifekeeper start= auto
> sc config ExtMirrSvc start= auto
> sc start ExtMirrSvc
> “%ExtMirrBase%\emcmd” . setconfiguration <drv> <number> ##手順 1 で控えた数
> reboot

共有ボリュームを使用している場合の手順

> “%LKBIN%\volume” -U <drv>
> “%LKBIN%\lkstop” -f
> chkntfs /c <drv>
> reboot

##再起動後に以下の手順を実行

> “%LKBIN%\volume” -p <drv>
> “%LKBIN%\lkstop” -f
> “%LKBIN%\lkstart”

複製ボリュームに対する手順

> “%LKBIN%\lkstop” -f
> chkntfs /D
> chkntfs /c <drv>
> reboot
 

ファイバーチャネル上のコミュニケーションパス

共有ストレージを使用して SPS for Windows クラスターを構築する場合、クラスターのノード間でコミュニケーションパス通信を常時可能にしておくことが重要です。コミュニケーションパスは、TCP 通信プロトコルを使用して作成します。TCP コミュニケーションパスは、通常、イーサネットネットワークデバイス上に構築されます。ただしSPS for Windows では、TCP プロトコルを実行できる接続であればどのような種類でも使用できます。ファイバーチャネル SAN を使用して共有ストレージクラスターを作成している場合は、SIOS Protection Suite コミュニケーションパスとしてファイバチャネル SAN を使用することができます (望ましいです)。

QLogic は、QLogic ファイバーチャネルストレージアダプターで TCP/IP プロトコルを実行することもできるように、Windows 用のミニポートドライバと IP ドライバーを提供しています。これにより、QLogic ファイバチャネルアダプターは、実質的にストレージアダプターおよびネットワークアダプターとして動作できるようになります。このドライバーが用意されていれば、QLogic カードは他のネットワークカードと同様に、標準のネットワーク設定技法を使用して設定できます。

QLogic のドライバは、 こちら からダウンロードできます。
 

SPS for Windows で iSCSI ストレージを使用する

SPS for Windows では、保護対象の共有ストレージとしてiSCSI ストレージを使用できます。その場合、クラスター内のすべてのサーバーイニシエーターがそのディスクにアクセスできるよう、 iSCSI ターゲットデバイスを設定する必要があります。iSCSI ストレージデバイスのベンダーは、iSCSI デバイスの設定に必要なインターフェースとコマンドを提供しています。

Microsoft iSCSI Initiator サービス (MSiSCSI) への依存関係を LifeKeeper サービスに追加する必要があります。これにより、LifeKeeper が共有ボリュームにアクセスしようとする前に、そのボリュームを使用できるようになります。LifeKeeper サービス用に MSiSCSI への依存関係を作成するには、レジストリエディタ “regedt32.exe” を使用して、 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LifeKeeper で LifeKeeper サービスを表すサブキーを選択します。サービスキーは “DependOnService” という値名で “EISM” という値を 1 つ持っています。値名 “DependOnService” をダブルクリックして編集のために開きます。ダイアログボックスが表示されたら、新しい行に Microsoft iSCSI Initiator サービスのサービス名 “MSiSCSI” を追加して、 [OK] をクリックします。

依存関係が作成されたことを確認するには、 [管理ツール] > [サービス] から MMC スナップインを開きます。LifeKeeper サービスに移動してダブルクリックすると [プロパティ] ダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックスが表示されたら、 [依存関係] ページに移動して、 [このサービスが依存するシステムコンポーネント] フィールドに “LifeKeeper External Interface” と共に “Microsoft iSCSI Initiator” サービスがリストされていることを確認します。
 

クイックチェックとディープチェックのシステム負荷に関する考慮事項

SPS for Windows は、システム内の保護対象リソースごとに個別の監視用スレッドを起動します。これらのスレッドは互いに独立して動作します。通常、 クイックチェック とディープチェック のスクリプト実行によるシステム負荷はランダムに分散されます。SPS for Windowsは、 クイックチェック とディープチェック が同一リソースに対して同時に実行されるように予定されている場合に、 クイックチェックの実行をスキップすることでリソース監視による負荷を分散するという処理も行っています。ただし、チェックの負荷はランダムに分散されるため、リソース監視によるシステム負荷がピークに達することがあります。システム内で保護されるリソースが増えるほど、ピークが大きくなり、ピークに達する頻度も高くなります。ピークが最大になるのは、LifeKeeper を起動して、アクティブなリソースごとのディープチェックを最初に起動するときです。サーバーがこの最初の負荷のピークを適切に処理できる場合は、その後クイックチェックおよびディープチェックに起因するパフォーマンスの問題が発生する可能性は低いと言えます。
 

VSSシャドウコピー

VSS シャドウコピー の保存先としてSPS for Windows が保護するボリュームは指定できません。SPS for Windows の保護対象でないボリュームであれば、シャドウコピーの保存は可能です。
 

制限事項と既知の問題

既知の問題

Windows 2008 R2

SIOS DataKeeper は、SHA-256証明書で署名されたカーネルモードドライバー (ExtMirr.sys) を含んでいます。Microsoft hotfixでアップデートしていないWindows 2008 R2 システム上にインストールする場合は、そのドライバーで起動できない場合があります。 Microsoft からの詳細については こちらの記事 を参照してください。特にWindows 2008 R2 SP1 が適用対象になっているイベントについてはそちらをご確認ください。

DataKeeper を v8.6.2 以降からアップデートする場合は本事象の対象外となります。v8.6.2 より古いバージョンからアップデートをする場合は、実施前にOSがSHA-265ドライバー証明書をサポートしていることを確認してください。

制限事項

アンチウィルスソフトウェア

アンチウィルスソフトウェアは、LifeKeeper のバイナリーを誤ってマルウェアとして検出する場合があるため、LKROOTフォルダー (%LKROOT% はデフォルトでは C:\LK )をウィルスチェックの対象から除外するよう設定してください。
 

SCVMM 2012

SCVMM 2012 で DataKeeper を使用する場合は、SCVMM 2012 SP1 を使用する必要があります。
 

Microsoft Failover Clustering がインストールされたサーバー

SPS for Windows は、Microsoft のHAクラスターソリューションである Microsoft Cluster Server 機能または Microsoft Failover Cluster 機能がインストールされた サーバー上での動作をサポートしません。この制限の一部として、Microsoft Failover Cluster Virtual Adapter (Virtual NIC) でホストされる IP アドレス (169.254.xxx.xxx) を使用した場合、LifeKeeper コミュニケーションパスは機能しません。
 

FAT ファイルシステムのサポート

SPS for Windowsでは、FAT ファイルシステムまたは FAT32 ファイルシステムを使用するボリュームの保護はサポートされません。  
 

フォールトトレラントディスクセット

SPS for Windows 複製ボリュームは Windows フォールトトレラントディスクセット (ソフトウェア RAID) を使用してサポートされますが、SPS for Windows 共有ボリュームは Windows フォールトトレラントディスクセットと互換性がありません。フォールトトレラントディスクセットは動的ディスクでセットアップする必要があり、動的ディスクは 2 つのシステム間で共有できません。
 

ファイル共有Recovery Kit

ファイル共有Recovery Kitは、ドメイン環境でのみサポートされ、ワークグループ環境では動作しません。ローカルユーザー ID は元のローカルシステムでのみ有効なので、ワークグループ環境またはドメイン環境では、ローカルマシンのアカウントに付与されたファイル共有権限はフェイルオーバー時に保持されません。そのため、ローカルユーザー ID は他のシステムでは認識されません。同じローカルユーザ ID を 2 台の異なるマシンで設定した場合でも、異なるアカウントとして扱われます。つまり、ローカルユーザー ID は元のシステムでのみ有効となります。一方、ドメインアカウントは、ドメイン内の任意のシステムで識別され、使用可能です。
ファイル共有Recovery Kitがサポートする、システム上のファイル共有の最大数は9999です。これを超えている場合、SPS for Windows の保護対象ファイル共有数がそれ以下であっても、保護に失敗します。また、保護対象のファイル共有のリストの変更にも失敗します。
 

LAN Manager Recovery Kit

Microsoft は、ネットワークインターフェースカードごとにプライマリーIP アドレスでのみ LAN Manager の機能をサポートします (Microsoft bug SRX#9704116-48)。このため、SPS for Windows の保護対象の IP アドレスでは LAN Manager の機能を使用することができません。したがって、TCP/IP プロトコルを使用してコンピューターの別名に切り替える方法は、クライアントに対して IP アドレスから LAN Manager 名に動的にマップできるようにする必要があります。解決策としては、WINS サーバの使用を推奨します。SPS for Winows サーバー (および保護対象の LAN Manager 名にアクセスするすべてのコンピュータ) を同じ WINS サーバの WINS クライアントにする必要があります。
 

仮想メモリーが少ないとシステムの状態が悪化する

SPS for Windows は必要に応じ十分なメモリーが使用可能な状態を前提として正しく動作します。システムの仮想メモリーが不足している場合は、すぐにその状態を解消する必要があります。

仮想メモリーの不足により通信機能などシステム内部の機能の性能が低下したり処理が遅延したりすると、SPS for Windows が誤動作する可能性が非常に高くなります。例えば、TCP/IP 通信リソースの deepcheck によって障害が間違って検出され、リソースのフェイルオーバーが発生する可能性があります。

クラスター内の他のサーバーと SPS for Windows との通信性能が低下している場合、手動による切り替えが失敗することもありえます。ただし、これによって、サーバーが完全にダウンしたときに保護されたリソースをフェイルオーバーする SPS for Windows の機能が影響を受けることはありません。
 

GUI の相互運用性

SPS for Windows のLifeKeeper GUI は、SPS for Windows の管理にのみ使用できます。SPS for Linux のクラスターに対しても、接続および監視は可能ですが、リソースの作成、プロパティーの編集、サーバーのサービス状態の切り替えなどの管理作業はサポートされません。
 

SPS for Windows は、バージョン 7.2 において、TTY コミュニケーションパスのサポートを終了しました。今後は、TCP/IP コミュニケーションパスに移行する必要があります。ただしすでに TTY コミュニケーションパスを使用している場合は、以下に示すように /etc/lkinit.config ファイルの TTYCA.EXE の行の ”#” を削除することにより、このオプションを再び有効にすることができます(ただし推奨はされません)。

TTYコミュニケーションパスが無効な状態

# … /bin/TTYCA.EXE| -t  1  X  X  X  X  X  X

TTYコミュニケーションパスが有効な状態

  … /bin/TTYCA.EXE| -t  1  X  X  X  X  X  X

TTY コミュニケーションパス機能を有効または無効にする場合は、lkinit.configの編集後に LifeKeeper サービスを停止し、再起動する必要があります。LifeKeeper を停止するには、コマンド %LKROOT%\bin\lkstop.exe –f ( %LKROOT%はデフォルトでは C:\) を実行してください。GUI が停止され、関連するすべてのプロセスが停止されていることを必ず確認してください。LifeKeeper を再起動するには、%LKROOT%\bin\lkstart.exe と入力します。
 

コンソールアプリケーションの管理

Windows Server 2008 以降では、SPS for Windows からのコンソールアプリケーションの起動はサポートされません。Windows Server 2008 において UAC やメモリ管理などのサーバーのアーキテクチャーとセキュリティーが改善されたため、SPS for Windows のようなバックグラウンドプロセスからコンソールアプリケーションを起動することはできません。
 

Bitlocker は DataKeeper をサポートしない

Microsoft によると、Bitlocker はソフトウェア RAID 構成との連携をサポートしません。DataKeeper は本質的にソフトウェア RAID 1 であるため、Microsoft は Bitlocker と DataKeeper の連携をサポートしません。詳細についてはこちら を参照してください。
 

よくある質問

SIOS Protection Suite の再インストールまたはリソースの再作成を行わずに、リソースの値も含め SIOS Protection Suite のデータベース設定を変更することは可能ですか。

はい。 lk_chg_value.ksh コマンドを使用してください。  

SIOS Protection Suite では、クラスター内のすべてのサーバーの設定が同一でなければなりませんか。

いいえ。すべてのサーバーが、フェイルオーバー操作後にアプリケーションを実行できるだけの処理能力があり、SIOS Protection Suite に関するそれ以外の要件をすべて満たしていれば、クラスターを構築できます。SIOS Protection Suite は、同一のハードウェアを必要としませんが、ソフトウェアについては同一のものを必要とし、同一のサービスパックで設定する必要があります。

SIOS Protection Suite によって保護されているファイル共有リソースに対する権限はどのようにして変更するのですか。

EditFileShareResource ユーティリティーを使用して、ファイル共有リソースを、関連するボリュームに対する現在のファイル共有および権限とともに更新することができます。このユーティリティーは、ファイル共有の数が多い環境や、リソースを作成した後や権限を変更した後にファイル共有が追加または削除された環境で便利です。このユーティリティーを使用すると、ファイル共有リソースを削除して再作成する必要がなくなります。 EditFileShareResource ユーティリティーは %LKROOT%\bin ディレクトリーにあります。

ユーティリティーを起動するには、コマンドラインから次のように入力します。

> EditFileShareResource <Tag name>  ##<Tag name>は、現在サービス中のファイル共有リソースのタグ名

このユーティリティーは、ファイル共有階層に関連付けたボリュームに定義されている該当のすべてのファイル共有を保護します。また、すでにシステムから削除された古い保護対象ファイル共有を削除し、所定の基準に従って、新たに定義したファイル共有をファイル共有リストに追加します。ファイル共有に定義されているファイル共有権限も更新します。
 

ドキュメント

SPS for Windows のインストール、設定、管理、およびトラブルシューティングについて詳細は、SIOS Protection Suite テクニカルドキュメンテーション を参照してください。また、SPS for Windows を初めて使用する場合は、SIOS Protection Suite for Windows クイックスタートガイド および DataKeeper クイックスタートガイド を参照してください。

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