VMwareはソフトウェアで実装された仮想マシンテクノロジーで、最小のハードウェア要件を満たすほぼすべてのIntelまたはAMDプロセッサベースのシステムにインストールして使用できます。SIOS Protection Suite for Linuxは、ESX Serverバージョン3.0および3.5、VMware vSphereバージョン4、4、4.1、5、および5.1を使用しているVMware ESX Server仮想マシンでサポートされています。VMware製品の詳細については、以下のVMWareウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.vmware.com/products .

VMware ESX Server/vSphere仮想マシンで実行されているSIOS Protection Suite for Linuxは、共有(SAN)ストレージ、NAS、データ複製など、通常のSIOS Protection Suiteのすべてのクラスターストレージオプションでサポートされています。 これらのストレージオプションはすべて、仮想 – 仮想、仮想 – 物理、および物理 – 仮想のフェールオーバー構成で使用できます。

VMware ESX Server/vSphere環境でのNASおよびデータレプリケーションの構成は物理マシン環境とまったく同じです。これらのストレージ構成では、SIOS Protection Suite for LinuxはVMware VMotion、VMware HAおよびVMware DRSをサポートしています。単一障害点を回避するために、これらの機能を使用した構成では、複数のSIOS Protection Suiteノードが同じVMware vSphereサーバー上に配置されないようにする必要があります。

ただし、共有(SAN)ストレージの構成では、VMware ESX Server/vSphereがストレージコントローラーとデバイスを仮想マシンに対して管理および提示する方法により、SIOS Protection Suiteクラスター環境では特別な考慮が必要です。

SIOS Protection SuiteがLinuxのゲストVMの共有ストレージデバイスに必要なレベルのアクセスと制御を持つには、VMwareがRawデバイスマッピングと呼ぶ手法を使用してVMware ESXServer/vSphere環境でSIOS Protection Suiteの制御下に置かれるすべてのSANストレージを設定する必要があります。これには、マルチパスを使用したESX/vSphereサーバー構成が含まれます( 注記: LinuxゲストVMでのマルチパス構成はサポートされていません)。さらに、共有ストレージデバイスを使用した仮想から仮想への構成では、SIOS Protection Suiteクラスター内の各VMを別々のESX/vSphereサーバーに配置する必要があります。また、SANストレージ環境でのRawデバイスマッピングの使用に関するSIOS Protection Suiteの要件により、仮想マシンの移行にスナップショットおよびVMware VMotionを使用することができなくなります。この構成では、VMware VMotionはRawデバイスマッピングを使用した仮想マシンの移行をサポートしません。このVMware機能はVMware VMotionに依存しているため、VMware DRSもRawデバイスマッピングではサポートされていません。但し、SANストレージ構成のVMware HAは、Rawデバイスマッピングでサポートされています。

Rawデバイスマッピングの使用は、VMwareでサポートされているクラスター環境で共有ストレージにアクセスするための唯一の手段であるため、ESX Server v3.x、vSphere 4.xおよび5.xでは絶対に必要な要件です。

お使いのVMwareリリースに適した以下の手順に従うと、仮想マシンで実行されているSIOS Protection Suite for Linuxは、物理マシンに表示されるのと同じように共有ストレージデバイスに直接アクセスできるようになります。これにより、SIOS Protection Suiteはクラスター環境で必要なデバイスの識別と管理を実行できます。

VMware ESX Server v3.5またはvSphere 4.xおよび5.x仮想マシンの場合は、次の手順を使用して共有ディスクまたはLUNのrawデバイスマッピングを構成します。

  1. 仮想マシンの電源がオフになっている ことを確認します。
  1. Virtual Infrastructure Clientインターフェース(ESX Server v3.5)またはVMware vSphere Clientインターフェース(vSphere 4.x)で、仮想マシンを右クリックしてメニューから [Edit Settings] を選択します。
  1. [Hardware] タブで [Add] をクリックします。
  1. [Hard Disk] を選択し、 [Next] をクリックします。
  1. [Raw Device Mappings] を選択し、 [Next] をクリックします。
  1. [Adapter:Target:LUN] リストから適切な共有ストレージデバイスを選択し、 [Next] をクリックします。
  1. データストアの場所 を選択します( [Store with Virtual Machine] を推奨します)。 [Specify datastore] を選択した場合は、適切なデータストアの場所を選択してください。 [Next] をクリックします。
  1. [Physical compatibility mode] を選択して、 [Next] をクリックします。
  1. ノードリストから [SCSI Virtual Device node] を選択して、 [Next] をクリックします。

注記: 仮想マシンのルートディスクとは異なるバス上にあるデバイスノードを選択してください。

  1. [Finish] をクリックします。
  1. [OK] をクリックします。
  1. メニューから [Edit Settings] を選択します。
  1. ステップ9 で選択した 仮想デバイスノードのSCSIコントローラー を選択し、構成に応じて SCSI Bus Sharing policy仮想 または 物理 に設定します(バスを仮想マシン間で共有する場合は仮想、バスを仮想 – 物理で共有する場合は物理に設定してください) 。
  1. [OK] をクリックします。

VMware ESX Server v3.0仮想マシンの場合は、次の手順を使用して共有ディスクまたはLUNのRawデバイスマッピングを構成します。

  1. 仮想マシンの電源がオフになっている ことを確認します。
  1. Virtual Infrastructure Clientインターフェースで、仮想マシンを右クリックしてメニューから [Edit Settings] を選択します。
  1. [Hardware] タブで [Add] をクリックします。
  1. [Hard Disk] を選択し、 [Next] をクリックします。
  1. [Mapped SAN LUN] を選択し、 [Next] をクリックします。
  1. LUNのリストから適切な共有ストレージデバイス を選択し、 [Next] をクリックします。
  1. データストア の場所を選択します( [Store with Virtual Machine] を推奨します)。 [Specify datastore] を選択した場合は、適切なデータストアの場所を選択してください。 [Next] をクリックします。
  1. [Physical compatibility mode] を選択して、 [Next] をクリックします。
  1. ノードリストから [Virtual Device Node] を選択して、 [Next] をクリックします。
  1. [Finish] をクリックします。
  1. [OK] をクリックします。

RDMを使用しているVMで、VMにインストールされているOSを起動するのに1時間以上かかる場合があると報告されています。

回避策については、次のリンク先をご確認ください。http://kb.vmware.com/kb/1016106

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