SPS SAP Recovery Kit をインストールして設定する前に、使用している設定が以下の要件を満たしていることを確認してください。
- サーバ 。この Recovery Kit には、SPS for Linux テクニカルドキュメンテーション および SPS for Linux リリースノート で説明されている要件に従って設定した 2 台以上のコンピュータが必要です。
- 共有ストレージ 。SAP プライマリアプリケーションサーバ (PAS) インスタンス、ABAP SAP セントラルサービス (ASCS) インスタンス、SAP セントラルサービス (SCS) インスタンス、およびプログラムファイルは、SPS 環境の共有ディスク上に存在する必要があります。ERSv2 構成の場合、ERS インスタンスのファイルシステムは共有ディスクに存在する場合もあります。
- IP ネットワークインターフェース 。各サーバは、イーサーネット TCP/IP をサポートするネットワーク・インターフェースを 1 つ以上必要とします。IP スイッチオーバが正しく動作するには、ローカルネットワークに接続されているユーザシステムが標準の TCP/IP 仕様に準拠している必要があります。
注記: 各サーバが必要とするネットワークインターフェースが 1 つだけであっても、異種メディア要件、スループット要件、単一障害点の排除、ネットワークのセグメンテーションといった多くの理由のために、複数のインターフェースの使用を推奨します (詳細については、IP ローカルリカバリと設定に関する考慮事項 を参照してください)。
- オペレーティングシステム 。Linux オペレーティングシステム。(サポート対象のディストリビューションおよびカーネルのバージョンについては、SPS for Linux リリースノート を参照してください。)
- SELinux 。無効または permissive モード。(詳細については、テクニカルノート を参照してください。)
- TCP/IP ソフトウェア 。各サーバは TCP/IP ソフトウェアを必要とします。
- SAP ソフトウェア 。各サーバは、SPS と SPS SAP Recovery Kit の設定に先だって SAP ソフトウェアをインストールして設定しておく必要があります。各サーバには同じバージョンをインストールする必要があります。最新のリリースの互換性および購入方法については、SPS for Linux リリースノート を参照するか、営業担当者にお問い合わせください。
- SPS ソフトウェア 。各サーバには同じバージョンの SPS ソフトウェアおよびパッチをインストールする必要があります。具体的な LifeKeeper の要件については、 SPS for Linux リリースノート を参照してください。
- SPS IP Recovery Kit 。この Recovery Kit は、リモートクライアントが SAP PAS、ASCS、または SCS インスタンスにアクセスする場合に必要です。各サーバで同じバージョンの Recovery Kit を使用する必要があります。
- SPS for Linux NFS Server Recovery Kit 。この Recovery Kit は、ほとんどの設定で必要です。各サーバで同じバージョンの Recovery Kit を使用する必要があります。
- SPS for Linux Network Attached Storage (NAS) Recovery Kit 。この Recovery Kit は、一部の設定で必要です。各サーバで同じバージョンの Recovery Kit を使用する必要があります。
- SPS for Linux Database Recovery Kit 。SAP で利用されているデータベース用の SPS リカバリキットを各データベースサーバにインストールする必要があります。サポート対象のデータベースの詳細については、 SPS for Linux リリースノート を参照してください。SAP を設定する前に、SAP PAS、ASCS、または SCS インスタンスに対する LifeKeeper データベース階層を作成する必要があります。
重要事項:
- バージョン 7.3 より前の SAP を使用する場合、 SAPHOSTAGENT のダウンロードおよびインストール方法について、SAP ドキュメンテーションおよび注記を参照してください (「設定の計画」トピックの重要事項 を参照)。
- Core ソフトウェアおよび SAP Recovery Kit をインストールまたは削除する手順については、SPS for Linux インストールガイド を参照してください。
- インストール手順は、推奨する順序に従って行う必要があります。LifeKeeper を先にインストールした場合、SAP を正しくインストールできません。
- 必要な SPS Recovery Kit のそれぞれの設定方法については、各キットのドキュメンテーション (IP、NFS Server、NAS、およびデータベース Recovery Kit) を参照してください。
- スワップ領域やメモリ要件などの他のインストール要件については、SAP インストールドキュメンテーションを参照してください。
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