LifeKeeper イベントメール通知は、特定のイベントが LifeKeeper クラスタで発生したときに 1 人以上のユーザがメールによる通知を受信する仕組みです。LifeKeeper のイベント通知機能では、特定のイベントが起きたときに通知を受信するアプリケーションを登録することができます (sendevent(5) マニュアルページを参照)。LifeKeeper は、LifeKeeper の動作を監視したいユーザのグループに向けて LifeKeeper の重要なイベントに関するメール通知を送信するように簡単に設定できます。さらに、/var/log/lifekeeper.log ファイルまたは LifeKeeper GUIサーバログファイルの表示 機能を使用すると、送信された各メール通知のログを参照することができます。メッセージは通常 NOTIFY ログに入ります。ログの内容をコマンドラインで表示する方法の詳細については、lk_log(8) マニュアルページを参照してください。

デフォルトでは、LifeKeeper イベントメール通知は無効になっています。この機能を有効にするには、/etc/default/LifeKeeper で指定する LK_NOTIFY_ALIAS 環境変数を設定する必要があります。LK_NOTIFY_ALIAS 環境変数には、メールアドレスまたはエイリアスを 1 つまたは複数個 (カンマ区切り) 設定できます。LK_NOTIFY_ALIAS を設定するには、コマンドラインから lk_confignotifyalias (lk_confignotifyalias(1M) マニュアルページで例を参照してください) を実行してイベントが発生したときにメールを受信するアドレスまたはアドレスリストを指定するか、デフォルトファイル /etc/default/LifeKeeper を編集してメールアドレスまたはアドレスリストを追加します。LK_NOTIFY_ALIAS= エントリを見つけて、アドレスまたはカンマ区切りのアドレスリストを入力します。選択した LifeKeeper イベントについてメールを送信する必要があるクラスタのすべてのノードで以上の手順を繰り返します。

メール通知を無効にするには、引数 -disable を付けて lk_confignotifyalias (lk_confignotifyalias(1M) マニュアルページで例を参照してください) を実行するか、デフォルトファイル /etc/default/LifeKeeper を編集して LK_NOTIFY_ALIAS の設定を削除します (この行を LK_NOTIFY_ALIAS= に変更)。

メールが生成される LifeKeeper のイベント

以下の LifeKeeper イベントが発生するとメール通知が生成されます (LK_NOTIFY_ALIAS が設定されている場合)。

LifeKeeper のイベント イベントの説明
LifeKeeper Startup Complete LifeKeeper が起動したノードから送信されます。
LifeKeeper Shutdown Initiated LifeKeeper のシャットダウンを開始したノードから送信されます。
LifeKeeper Shutdown Complete LifeKeeper のシャットダウンを完了したノードから送信されます。
LifeKeeper Manual Switchover Initiated on Server 手動スイッチオーバを要求されたノードから送信されます。
LifeKeeper Manual Switchover Complete - recovered list 手動スイッチオーバが完了したノードから、リカバリに成功したリソースのリストと共に送信されます。
LifeKeeper Manual Switchover Complete - failed list 手動スイッチオーバが完了したノードから、切り替えに失敗したリソースのリストと共に送信されます。
LifeKeeper Node Failure Detected クラスタ内のノードに障害が発生したときに、クラスタ内の各ノードから送信されます。
LifeKeeper Node Recovery Complete for Server - recovered list 障害ノードからのリソースをリカバリしたクラスタ内の各ノードから、リカバリに成功したリソースのリストと共に送信されます。
LifeKeeper Node Recovery Complete for Server - failed list 障害ノードからのリソースのリカバリに失敗したクラスタ内の各ノードから、リカバリに失敗したリソースのリストと共に送信されます。
LifeKeeper Resource Recovery Initiated リソースをリカバリしているノードから送信されます。このメールに続いて、リカバリが完了したか失敗したかを示すメッセージ(「Resource Recovery Complete」または「Resource Recovery Failed」) が必ず送信されます。
LifeKeeper Resource Recovery Complete リソースのリカバリが成功した時点で、「LifeKeeper Resource Recovery Initiated」メッセージを送信したノードから、リカバリに成功したリソースのリストと共に送信されます。
LifeKeeper Resource Recovery Failed リソースが In Service の状態になることができない場合に、「LifeKeeper Resource Recovery Initiated」メッセージを送信したノードから、リカバリに成功したリソースのリストと共に送信されます。
LifeKeeper Communications Path Up ノードへのコミュニケーションパスが確立されました。
LifeKeeper Communications Path Down ノードへのコミュニケーションパスがダウンしました。
LifeKeeper <Node monitoring> Failure Detected Standby Node Health Check における Node監視で異常を検知したときに、異常を検知したノードから送信されます。<Node monitoring> には、検知した異常の内容が記載されます。
LifeKeeper <OSUquickCheck> Failure Detected Standby Node Health Check における OSUリソース監視で異常を検知したときに、異常を検知したノードから送信されます。<OSUquickCheck> には、異常が検知されたリソースのタグ名が記載されます。

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