バージョン 9.4
重要!!
本製品をインストールまたは使用する前に 、 必ずこのドキュメントをお読みください。
このドキュメントには 、 インストール時とその前後に留意すべき重要な項目に関する情報が記載されています。
はじめに
このリリースノートの対象読者は、LifeKeeper Single Server Protection for Linux 製品のインストール、設定、管理を行うユーザです。このドキュメントには、LifeKeeper Single Server Protection の正式マニュアルには詳細に記述されていない重要な情報、たとえば、システム要件、新機能、製品の制限へのリンク、トラブルシューティングのヒントなどが記載されています。LifeKeeper Single Server Protection ソフトウェアをインストールして設定する前に、必ずこのドキュメントの内容を確認してください。
LifeKeeper Single Server Protection の製品説明
LifeKeeper Single Server Protection は、単一ノード構成におけるアプリケーション監視を可能にします (つまり、クラスタの要件または制約はありません)。単一ノード環境は、物理的なものでも仮想 (vSphere、KVM、Amazon EC2) でも構いません。LifeKeeper Single Server Protection は、実績がある安定した SIOS LifeKeeper アーキテクチャ上に構築されます。LifeKeeper Single Server Protection は優れたアプリケーション監視機能を提供し、障害が発生したアプリケーションおよびシステムインフラストラクチャ項目 (例: NFS 共有、IP アドレス、ファイルシステム) のリカバリを実行することができます。何らかの理由でアプリケーションをリカバリできない場合、LifeKeeper Single Server Protection は、システムのリブートまたは VM とアプリケーション監視を設定された VMware 仮想マシンの VMware HA 再起動によって、ノードの再起動を開始します。
コンポーネント
バンドルされる LifeKeeper Single Server Protection ソフトウェアは、64 ビットシステム (x86_64、AMD64) で動作し、以下のコンポーネントが含まれています。
- LifeKeeper Single Server Protection ソフトウェア
- LifeKeeper Single Server Protection vSphere Client プラグインが付属した SteelEye 管理コンソール (VMware 環境専用のオプションのソフトウェア)
LifeKeeper Single Server Protection のオプションのリカバリソフトウェア
次のオプションソフトウェアは、記載してあるバージョンのアプリケーション用のリソース定義およびリカバリソフトウェアを提供します。
LifeKeeper Apache Web Server Recovery Kit | steeleye-lkAPA-9.4.0-6959.noarch.rpm | Apache Web Server v2.4 |
LifeKeeper SAP Recovery Kit | steeleye-lkSAP-9.4.0-6959.noarch.rpm | SAP NetWeaver 7.0、Enhancement Package 1,2 および 3 を含む SAP NetWeaver 7.3、Enhancement Package 1 を含む SAP NetWeaver 7.4 SAP NetWeaver 7.5 SAP NetWeaver AS for ABAP 7.51 innovation package |
LifeKeeper SAP DB / MaxDB Recovery Kit | steeleye-lkSAPDB-9.4.0-6959.noarch.rpm | SAP MaxDB v7.9 |
LifeKeeper DB2 Recovery Kit | steeleye-lkDB2-9.4.0-6959.noarch.rpm | IBM DB2 Universal Database v10.5、v11.1 および v11.5 IBM DB2 Enterprise Server Edition (ESE) v10.5、v11.1 および v11.5 IBM DB2 Workgroup Server Edition (WSE) v10.5、v11.1 および v11.5 IBM DB2 Express Edition v10.5、v11.1 および v11.5 |
LifeKeeper Oracle Recovery Kit | steeleye-lkORA-9.4.0-6959.noarch.rpm | Oracle Database Enterprise Edition v11g R2, v12c, v12c R2, v18c および v19c (ASM および pluggable database 機能除く) Oracle Database Standard Edition v11g R2 (ASM および pluggable database 機能除く) Oracle Database Standard Edition One (SE1) v11g R2 (ASM および pluggable database 機能除く) Oracle Database Standard Edition 2 (SE2) v12c, v12c R2, v18c および v19c (ASM および pluggable database 機能除く) |
LifeKeeper MySQL Recovery Kit | steeleye-lkSQL-9.4.0-6959.noarch.rpm | MySQL および MySQL Enterprise v5.7、v8.0 MariaDB v5.5、10.0 および v10.3 |
LifeKeeper PostgreSQL Recovery Kit | steeleye-lkPGSQL-9.4.0-6959.noarch.rpm |
PostgreSQL v9.4、v9.5、v9.6、v10、v11 EnterpriseDB Postgres Plus Advanced Server v9.4、v10.0、v11.0 EDB Postgres Advanced Server v9.5、v9.6、v10.0、v11.0 |
LifeKeeper Sybase ASE Recovery Kit | steeleye-lkSYBASE-9.4.0-6959.noarch.rpm | Sybase ASE 15.7 および 16.0 |
LifeKeeper Postfix Recovery Kit | steeleye-lkPOSTFIX-9.4.0-6959.noarch.rpm | Postfix ソフトウェアは、それぞれのサーバにサポートされた Linux ディストリビューションをインストールし、設定します。同じバージョンの Postfix が、それぞれのサーバにインストールされる必要があります。 |
LifeKeeper Samba Recovery Kit | steeleye-lkSMB-9.4.0-6959.noarch.rpm | サポート対象の Linux ディストリビューションに付属の標準 samba ファイルサービス |
LifeKeeper NFS Server Recovery Kit | steeleye-lkNFS-9.4.0-6959.noarch.rpm | Linux kernel version 2.6 以降 NFS Server およびクライアントパッケージが SLES システム上にインストールされている必要があります。 |
LifeKeeper Network Attached Storage Recovery Kit | steeleye-lkNAS-9.4.0-6959.noarch.rpm | NFS サーバまたは NAS デバイス v2、v3、v4 からマウントされた NFS ファイルシステムの NFS バージョン |
LifeKeeper WebSphere MQ Recovery Kit | steeleye-lkMQS-9.4.0-6959.noarch.rpm | IBM MQ v8.0, v9.0 および v9.1 既知の問題と制限 > インストールを参照してください。 |
Quick Service Protection | steeleye-lkQSP-9.4.0-6959.noarch.rpm | SPS Quick Service Protection を使用すると、OSサービスの簡易保護機能を提供します |
LifeKeeper Single Server Protection の機能
時間的リカバリロジック | ローカルリカバリの試行回数に制限を設定して、アプリケーションの可用性を向上できます。 |
マルチレベルポリシー | サーバレベルとリソースレベルでリカバリオプションを指定して、クライアントがアプリケーションごとに最適なリカバリストラテジーを定義することができます。 |
通知のみ/メンテナンスモード | ユーザが 1 つ以上のリソースの監視を一時的に無効にして、LifeKeeper Single Server Protection がメンテナンス中のリソースを復旧させないようにすることができます。 |
VMware vSphere の統合 | VMware の vSphere プラットフォームと統合して、組織がサーバ仮想化と自動化を最大限に活用できるようにしながら、アプリケーションの可用性を向上します(VMware 環境のみ)。 |
vSphere Client プラグイン | vSphere Client により一元化された管理と監視(VMware 環境のみ)。 |
LifeKeeper Single Server Protection Version 9 の新機能
LifeKeeper Core | Red Hat Enterprise Linux 8.0 をサポートしました。 注意:RHEL7 から RHEL8 のようにカーネルをメジャーバージョンアップすることはサポートされません。 |
Red Hat Enterprise Linux 7.7 をサポートしました。(2019年11月認定) | |
Oracle Linux 7 UEK5をサポートしました。 | |
バグの修正 | |
MySQL | MariaDB 10.3 をサポートしました。 |
DB2 | DB2 11.5 をサポートしました。 |
Oracle、Install | バグの修正 |
LifeKeeper Core | Red Hat Enterprise Linux 7.6 をサポートしました。 |
CentOS 7.6 をサポートしました。 | |
Oracle Linux 7.6 をサポートしました。 | |
SUSE Linux Enterprise Server 12 SP4 をサポートしました。 | |
SUSE Linux Enterprise Server 15 をサポートしました。 | |
Install | 現在の setup コンフィグレーションを保存するための -s オプションを setup コマンドに追加しました。 |
PostgreSQL | PostgreSQL 11 をサポートしました。 |
EDB Postgres Advanced Server v11 をサポートしました。 | |
MQ | IBM MQ v9.1 をサポートしました。 |
Oracle | Oracle 19c をサポートしました。 (2019年8月に認定) |
Core, Install, Filesystem, NFS, SAP, PostgreSQL, Generic, Apache, GUI, lksupport | バグの修正 |
LifeKeeper Core | OpenSSLパッケージを 1.0.2p に更新しました。 |
Red Hat Enterprise Linux 6.10 をサポートしました。 | |
CentOS 6.10 をサポートしました。 | |
Oracle Linux 6 Update 10 をサポートしました。 | |
MySQL | MySQL 8.0 をサポートしました。 |
Oracle | Oracle 18c をサポートしました。 (2019年3月に認定) |
Install | バグの修正 |
LifeKeeper Core | Red Hat Enterprise Linux Version 7.5 をサポートしました。 |
Oracle Linux Version 7.5 をサポートしました。 | |
CentOS7.5 をサポートしました。 | |
VMware vSphere 6.7 をサポートしました。(2018年10月認定) | |
バグの修正 | |
Install | インストールスクリプトが刷新されました。詳細はこちら をご参照ください。 |
Oracle, Samba, MQ, Sybase, Filesystem, Generic Application, QSP | バグの修正 |
PostgreSQL | PostgreSQL 10 をサポートしました |
EDB Postgres Advanced Server v10.0をサポートしました(2018年4月に認定) | |
SAP,NAS | バグの修正 |
LifeKeeper Core | Oracle Linux 7.4 をサポートしました。 |
CentOS 7.4 をサポートしました | |
SUSE Linux Enterprise Server 12 SP3 をサポートしました ※ SUSE Linux Enterprise Server 12 SP3 を使用する場合は、カーネルを 4.4.82-6.9.1 にアップグレードしてください |
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バグの修正 | |
PostgreSQL | EDB Postgres Advanced Server 9.6 をサポートしました |
MQ | IBM MQ 9.0 をサポートしました |
LifeKeeper Core | Red Hat Enterprise Linux 7.4 をサポートしました |
SNMP トラップを複数のターゲットに送信することができるようになりました | |
仮想化環境 Nutanix Acropolis Hypervisor をサポートしました。(SPSは非サポート) | |
バグの修正 | |
IP | 実 IP (NIC に設定されたプライマリ IP アドレス) を用いた IP リソースを作成できるようになりました |
PostgreSQL | PostgreSQL 9.6をサポートしました |
MQ | IBM MQ 9.0 をサポートしました (2017 年 12 月に認定) |
SAP, SAP MaxDB, Route53, Install | バグの修正 |
LifeKeeper Core | SUSE Linux Enterprise Server 12 SP2 をサポートしました。 |
CentOS7.3をサポートしました。 | |
Red Hat Enterprise Linux Version 6.9をサポートしました。 | |
Oracle Linux Version 7.3の UEK カーネルをサポートしました。 | |
バグの修正 | |
Oracle | Oracle 12c R2をサポートしました。 |
DB2 | DB2 11.1をサポートしました。 |
IP, QSP, MySQL, NFS | バグの修正 |
LifeKeeper Core | SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1 のサポート ※ SP1 を適用していない SLES12 の利用はサポートされません。 ※ Btrfs の利用はサポートされません。 |
Red Hat Enterprise Linux Version 7.3 のサポート | |
Oracle Linux Version 7.3 のサポート ※ UEK の利用はサポートされません。 |
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vSphere6.5 のサポート(SMC 機能は vSphere6.5 ではサポートされません) | |
バグの修正 | |
PostgreSQL | PostgreSQL 9.5 のサポート EDB Postgres Advanced Server v9.5 のサポート 詳細はオプションの SPS リカバリソフトウェアの要件 、 PostgreSQL Recovery Kit 管理ガイド > 管理 をご参照ください。 |
Sybase ASE | Sybase ASE 16.0 のサポート |
MySQL | RHEL 7.x/CentOS 7.x/OEL 7.x での MySQL 5.7 のサポート ※ 上記以外の環境での MySQL 5.7 は既にサポートされています。 |
SAP | SAP 7.5 のサポート |
LifeKeeper Core | Red Hat Enterprise Linux 6.8のサポート(2016年9月に認定) CentOS 6.8, Oracle Linux 6.8についてもサポートいたします(2016年9月に認定)。 |
LifeKeeper API for Monitoringのサポート LifeKeeperのステータスやログの情報を提供するAPIを設けました。 |
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Quick Service Protectionのサポート OSサービスの簡易保護機能を提供します。 |
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LifeKeeper Core | Red Hat Enterprise Linux Version 7.2のサポート ※MySQL RKはRHEL 7.x/CentOS 7.x/OEL 7.xをサポートしていません。 ※アプリケーション側のRHEL 7.2対応状況はユーザー様にてご確認ください |
OpenSSLパッケージを1.0.1qに更新 | |
バグの修正 | |
MQ | WebSphere MQ – マルチバージョンの WebSphere MQ のサポートが追加されました。本サポートにより、バージョン 7.1、7.5、および 8.x のキューマネージャのすべてを同クラスタノードで保護できるようになりました。 |
MQコマンドをmqmグループのユーザが代替で実行できる機能を追加 | |
バグの修正 | |
IP, Filesystem, DMMP, EC2, PostgreSQL, Power Path, SAP, SAP DB/MaxDB, Oracle | バグの修正 |
Licensing | FlexNetパッケージの更新 |
LifeKeeper Core | バグの修正 |
DataKeeper | バグの修正 |
LifeKeeper Core | パラメータ一覧 のドキュメントを統合し、lkchkconf コマンド を追加 |
vSphere 6のサポート(SMC機能はvSphere6ではサポートされません) | |
reiserfsファイルシステムのサポートを廃止 | |
Red Hat Enterprise Linux Version 7.0/7.1、Community ENTerprise Operating System (CentOS) Version 7.0/7.1、Oracle Linux Version 7.0/7.1でサポートされるARKは、LifeKeeper for Linux v8.4.1と同じです (対象ARK:PostgreSQL, MySQL, Oracle, DB2, Apache, Postfix, NFS, NAS, Samba) | |
バグの修正 | |
GUI | JRE 8u51のサポート(JRE 7はサポートされません) |
Chromeサポート廃止 | |
バグの修正 | |
FileSystem, PostgreSQL | バグの修正 |
バグの修正
下記は、最新のバグの修正および拡張機能のリストです。
7494 | systemd 環境で LifeKeeper サービスの依存関係を適切なものにしました。 |
7698 | SLES15 において lksupport が取得できない問題を修正しました。 |
7708 | 一部のエラーメッセージのログレベルを修正しました。 |
7709 | Oracle データベースの起動に関するパラメータを修正し、メッセージを追加しました。 |
7728 | SLES15 において LifeKeeper の動作に必要なパッケージをインストールするように修正しました。 |
7738 | lklogconfig がロギングの識別と設定に失敗するという問題を再修正しました。 |
システム要件
LifeKeeper Single Server Protection の製品要件
LifeKeeper Single Server Protection は、下表に示す最低要件を満たすすべての Linux プラットフォームでサポートされます。
Linux オペレーティングシステム | 個々のオペレーティングシステム情報については、「Linux Configuration Table」(カーネルセクションのみ) を参照してください。 |
仮想環境 | 仮想マシン内で起動するゲスト OS が Linux Configuration Table に記載されているサポート対象のバージョンのうちの 1 つである必要があります。以下の仮想環境は SIOS Protection Suite for Linux が展開されている場合の例です。 サポート対象となる仮想化環境の詳細なバージョンについてはサポートマトリックス を参照ください。
VMware vSphere v6.5 以降ではvSAN構成についてもサポートします。ただし RDM はvSANで非サポートとなるため利用できません。 ファイバーチャンネル SAN および共有 SCSI クラスタ設定は、KVM および Oracle VM Server for x86 仮想マシン上で動作する LifeKeeper Single Server Protection for Linux をサポートしません。 |
メモリ | LifeKeeper Single Server Protection を実行するシステムの最小メモリ要件は 512MB です。これは LifeKeeper Single Server Protection がサポートする Linux ディストリビューションが必要とする最低限の容量です。システムのメモリは LifeKeeper Single Server Protection が保護するシステム上で動作するアプリケーションに対してサイジングする必要があります。 |
ディスク容量 | LifeKeeper Single Server Protection Cluster に必要なディスク容量は次のとおりです。
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LifeKeeper Single Server Protection サポートソフトウェアの要件
下表のサポートソフトウェアは、VM とアプリケーション監視を設定された VMware VM でのみ必要です。
VMware | VMware vSphere Client (LifeKeeper Single Server Protection vSphere Client プラグイン機能用) 保護されるすべての仮想マシンに VMware Tools がインストールされ、実行されている VMware アプリケーション HA 監視が有効で、保護されるすべての仮想マシンに対して VM とアプリケーション監視が設定されている |
/opt で約 175 KB (VMware Tools の場合) |
クライアントのプラットフォームとブラウザ
LifeKeeper Single Server Protection web クライアントは、Java Runtime 環境 JRE 8 update 51 をサポートするすべてのプラットフォームで動作します。現在動作が確認されている環境は、JRE 8 update 51 を使用した Linux、Windows Server 2008 R2、 Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016、Windows 7、Windows8、Windows 10 上の Firefox (Firefox 51 まで)、および Internet Explorer です。 その他の最近のプラットフォームやブラウザも、SPS web クライアントが動作する可能性がありますが、SIOS Technology Corp では、それらの環境でのテストをしていません。また、各ブラウザ固有の機能についても、テストしていません。
LifeKeeper Single Server Protection コンポーネントおよび保護される Linux ゲストの IP アドレスは、DNS またはローカルの hosts ファイル (通常、/etc/hosts または C:\windows\system32\drivers\etc\hosts) によって解決可能でなければなりません。ローカルの hosts ファイルを使用すると、クライアントの接続時間が最小になり、DNS 停止時であっても接続が可能になります。
既知の問題
既知の問題、回避策、およびその他のトラブルシューティング情報については、LifeKeeper Single Server Protection for Linux テクニカルドキュメンテーション のトラブルシューティングセクションを参照してください。
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