オペレーティングシステム

必要なすべてのパッケージをインストールするためには、オペレーティングシステムはデフォルトでインストールしてください。最小構成のオペレーティングシステムでは必要なすべてのパッケージが含まれないため、LifeKeeper で使用することはできません。

カーネルのアップデート

LifeKeeper クラスタの可用性を最大限に引き出すには、システムで使用するカーネルのバージョンが非常に重要です。次の表に、LifeKeeper 認定テストに合格した、サポート対象のディストリビューション、バージョン、およびカーネルを示します。

注記:SPS 8.1 以降、Red Hat Enterprise Linux システムとサポートされた Red Hat Enterprise Linux 互換ディストリビューション(CentOS と OEL)で、カーネルのアップグレードを実行する際、インストールイメージから setup スクリプト(./setup) を再実行する必要はなくなりました。カーネルが適切な Red Hat package (rpm ファイル) からインストールされている限り、モジュールはアップグレードしたカーネルで特別な操作を必要とせずに、自動的に使用可能になります。
ただし、Red Hat Enterprise Linux 7.3以降及びその互換ディストリビューションではカーネルモジュールの更新が必要になる場合があります。カーネルアップグレード後に DataKeeper が起動しない場合には、setup スクリプトを実行して適切なカーネルモジュールをインストールしてください。
SUSE Linux Enterprise Serverに対するSPSカーネルモジュールの要件はありません。

ディストリビューション/バージョン
サポート対象のバージョン サポート対象のカーネル

Red Hat Enterprise Linux for AMD64/EM64T

(*6.0 は非推奨)

6.0*
6.1
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
6.10
2.6.32-71.el6
2.6.32-131.17.1.el6
2.6.32-220.el6
2.6.32-279.el6
2.6.32-358.el6
2.6.32-431.el6
2.6.32-504.el6
2.6.32-573.el6
2.6.32-642.el6
2.6.32-696.el6
2.6.32-754.el6

Red Hat Enterprise Linux for AMD64/EM64T

*DataKeeper 非同期ミラーは、RHEL 7.4~7.6 の一部のカーネルではサポートされていません 詳細については、ここをクリックしてください。
(**DataKeeperを使用する場合、LifeKeeperインストール時に特定の手順に従う必要があります。詳細は こちら をご参照ください。)

7
7.1
7.2
7.3
7.4*
7.5*
7.6*
7.7**
3.10.0-123.el7
3.10.0-229.el7
3.10.0-327.el7
3.10.0-514.el7
3.10.0-693.el7
3.10.0-862.el7
3.10.0-957.el7
3.10.0-1062.el7

Red Hat Enterprise Linux for AMD64/EM64T

(RHEL7からRHEL8のようにKernelをメジャーバージョンアップすることはサポートされません)

8.0 4.18.0-80.el8.x86_64

SUSE Linux Enterprise Server 11 for x86_64

(*SP2はカーネルを3.0.42-0.7.3にアップグレードしてください)


11
11 SP1
11 SP2*
11 SP3
11 SP4

2.6.27.19-5.1
2.6.32.12-0.7.1
3.0.42-0.7.3
3.0.76-0.11.1
3.0.101-63.1

SUSE Linux Enterprise Server 12 for x86_64


重要 :いくつかの Linux リリースの md/raid1カーネルモジュールで発見された問題があります。この問題により、DataKeeperクラスターノードを使用しているSIOS Protection Suite for Linuxのサポートされているバージョン(v9.3.2~v9.5.1)の部分的な再同期では、すべてのブロックが再同期されない場合があります。影響を受けるディストリビューションおよびカーネルバージョンなどの詳細については こちら をご確認ください。

(*SP3はカーネルを4.4.82-6.9.1にアップグレードしてください)

12 SP1
12 SP2
12 SP3*
12 SP4
※SLES12.0はサポート対象外

3.12.49-11.1
4.4.21-69.1
4.4.82-6.9.1
4.12.14-94.41.1
 


SUSE Linux Enterprise Server 15 for x86_64

(*DataKeeper にセクターサイズが奇数のディスクは利用できません)
(*SLES12からSLES15のようにKernelをメジャーバージョンアップすることはサポートされません)

 

15*


4.12.14-23.1
 

Oracle Linux 6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
6.10
UEK R3
UEK R4
2.6.32-279.el6
2.6.32-358.el6
2.6.32-431.el6
2.6.32-504.el6
2.6.32-573.el6
2.6.32-642.el6
2.6.32-696.el6
2.6.32-754.el6
3.8.13-16.2.1.el6uek
4.1.12-37.3.1.el6uek

Oracle Linux


重要 :いくつかの Linux リリースの md/raid1カーネルモジュールで発見された問題があります。この問題により、DataKeeperクラスターノードを使用しているSIOS Protection Suite for Linuxのサポートされているバージョン(v9.3.2~v9.5.1)の部分的な再同期では、すべてのブロックが再同期されない場合があります。影響を受けるディストリビューションおよびカーネルバージョンなどの詳細については こちら をご確認ください。

*DataKeeper 非同期ミラーは、OEL 7.4~7.6 の一部のカーネルではサポートされていません 詳細については、ここをクリックしてください。

7
7.1
7.2
7.3
7.4*
7.5*
7.6*
UEK R3
UEK R4
UEK R5
3.10.0-123.el7
3.10.0-229.el7
3.10.0-327.el7
3.10.0-514.el7
3.10.0-693.el7
3.10.0-862.el7
3.10.0-957.el7
3.8.13-16.2.1.el7uek
4.1.12-37.3.1.el7uek
4.14.35-1818.3.3.el7uek

CentOS

(*6.0 – DataKeeper Configuration はサポート対象外)

6.0*
6.1
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
6.10
2.6.32-71.el6
2.6.32-131.el6
2.6.32-220.el6
2.6.32-279.2.1.el6
2.6.32-358.el6
2.6.32-431.el6
2.6.32-504.el6
2.6.32-573.el6
2.6.32-642.el6
2.6.32-696.el6
2.6.32-754.el6

CentOS

*DataKeeper 非同期ミラーは、CentOS 7.4~7.6 の一部のカーネルではサポートされていません 詳細については、ここをクリックしてください。

7
7.1
7.2
7.3
7.4*
7.5*
7.6*
3.10.0-123.el7
3.10.0-229.el7
3.10.0-327.el7
3.10.0-514.el7
3.10.0-693.el7
3.10.0-862.el7
3.10.0-957.el7


注記: このリストのサポート対象のディストリビューションおよびカーネルは、LifeKeeper のみを考慮したものです。お使いのサーバおよびストレージハードウェアについては、各メーカーがサポートするディストリビューションおよびカーネルに従ってください。

LUN のサポート

Linux の SCSI ドライバには、論理ユニット (LUN) の検索対象とするデバイスを制御するいくつかのパラメータがあります。

  • LUNサポートしないデバイスのリスト – このリストのデバイスは LUN をサポートしないことが既知であるため、SCSI ドライバはこれらのデバイスに対して LUN を検索することを許可しません。

  • LUNサポートするデバイスのリスト – このリストのデバイスは LUN をサポートすることが既知であるため、必ず LUN を検索します。

  • Probe all LUNs on each SCSI device – デバイスがどちらのリストにも存在しない場合、検索するかどうかを指定します。このパラメータは、make config を使用して SCSI モジュールセクションで設定します。

(SUSE を含む) ほとんどのディストリビューションでは、Probe all LUNs 設定はデフォルトで有効になっていますが、Red Hat ではデフォルトで無効に設定されています。LifeKeeper の構成でデータ保護を目的として通常使用される外部 RAID コントローラには、多くの場合、複数の LUN (論理ユニット) が設定されます。LUN のサポートを有効にするには、このフィールドを選択してカーネルを再構築する必要があります。

カーネルやモジュールを再構築せずに Probe all LUNs を有効にするには、変数 max_scsi_luns を 255 に設定します (これによって最大 255 個の LUN をスキャンするようになります)。SCSI ドライバがモジュールになっているカーネル (Red Hat など) で max_scsi_luns を設定するには、/etc/modules.conf に以下のエントリを追加し、初期 RAM ディスクを再構築して、再起動してからその RAM ディスクを読み込みます。

options scsi_mod max_scsi_luns=255

SCSI ドライバがコンパイルされるカーネル (SUSE など) で max_scsi_luns を設定するには、/etc/lilo.conf に以下のエントリを追加します。

append="max_scsi_luns=255"

注記: 255 個の LUN をスキャンすると、デバイスによってはブートのパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります (特に、BLIST_SPARSELUN が指定されたデバイス)。Dell PV650F というアレイではそのような状況が発生しました。このパフォーマンスの問題を回避するには、アレイ上で設定した LUN の最大数 (16 または 32 など) を max_scsi_luns に設定します。例えば、以下のようになります。

append="max_scsi_luns=16"

チャンネルボンディング、ネットワークチーミングの動作確認環境

LifeKeeperでは、以下の設定のチャンネルボンディング、またはネットワークチーミングを用いた環境での動作確認を行なっています。

  • チャンネルボンディングにおけるボンディングポリシー

    + balance-rr

    + active-backup

  • ネットワークチーミングにおけるランナー

    + round-robin

    + active-backup

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