SAP スクリプトのいくつかはタイムアウト機能を備えており、スクリプトをハングさせて自動的に自分自身を終了させることができます。この機能は、使用不可の NFS 共有による問題に備えて要求されます。これについては、NFS マウントと su トピックでより詳細に説明します。この機能を備えた各スクリプトは、デフォルトのタイムアウト値 (秒単位) を含んでおり、必要に応じて、その値をオーバーライドできます。タイムアウトの待ち時間を短縮するには、必要な NFS ファイルシステムをカンマ区切りリストとして「SAP_NFS_CHECK_DIRS」に追加します。これにより、pin でファイルシステムがエクスポートされていることを確認できます。エクスポートされていない場合はすぐに戻ります。
SAP_DEBUG SAP_CREATE_NAS の有効 / 無効を切り替えできます。SAP_DEBUG のデフォルトは 0 (無効) です。有効にするには、このパラメータを 1 に設定してください。
SAP_CREATE_NAS のデフォルトは 1 (有効) です。これは、NAS マウントされたファイルシステムの NAS リソースを自動的に含めるために使用されます。無効にするには、このパラメータを 0 に設定してください。
チューニング可能な SAP_CONFIG_REFRESH のデフォルトは LKCHECKINTERVAL/2 です。ユーザーは呼び出し間隔の秒数を変更して、LifeKeeper GUI の SAP リソースのプロパティパネルを更新できます。
以下の表は、スクリプト名、変数名、およびデフォルト値を示しています。デフォルト値をオーバーライドするには、 /etc/default/LifeKeeper ファイルに行を追加し、そのスクリプトに必要な値を設定してください。例えば、remove スクリプトが終了されるまで 1 分間実行されるようにするには、 /etc/default/LifeKeeper に次の行を追加します。
SAP_REMOVE_TIMEOUT=60
注記: スクリプトは、実際には、終了前にタイムアウト値よりもわずかに長く実行されることがあります。
注記: これらの値を変更するとき、LifeKeeper を停止したり再起動する必要はありません。
remove | SAP_REMOVE_TIMEOUT | 804秒 |
restore | SAP_RESTORE_TIMEOUT | 516秒 |
recover | SAP_RECOVER_TIMEOUT | 1320秒 |
quickCheck | SAP_QUICKCHECK_TIMEOUT | 60秒 |
debug | SAP_DEBUG | 0 (有効にするには 1 に設定) |
create NAS | SAP_CREATE_NAS | 1 (無効にするには 0 に設定) |
GUI Properties Panel refresh | SAP_CONFIG_REFRESH | LKCHECKINTERVAL の値の 1/2 |
NFS shares to check | SAP_NFS_CHECK_DIRS | なし |
注記: NetWeaver Java のみの環境では、SCS インスタンスに加えて Java PAS を起動するよう設定した場合、SAP_RESTORE_TIMEOUT と SAP_RECOVER_TIMEOUT の値を増加させる必要がある場合があります。
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