本ドキュメントでは、LifeKeeper for Linuxのアップデート手順を解説します。

使用する製品に関する一般的な情報や制限事項等につきましては、アップデート前にあらかじめ以下の内容をご確認ください。

  • リリースノート -ユーザーに特に周知する必要がある情報、各バージョンにおいて新たに提供された機能、廃止となった機能、バグの修正、システム要件、既知の問題と制限などの情報をまとめています。
  • 認定マトリックス -LifeKeeperとの組み合わせで使用できる、オペレーティングシステム、ストレージ、保護対象ソフトウェアバージョンなどの情報をまとめています。

1: アップデート前の要件

LifeKeeperのアップデートを開始する前に、以下の事項を確認してください。

  • LifeKeeperのアップデート -LifeKeeperのアップデート要件などの情報を情報がまとめられています。
  • 必要なパッケージの確認 -必要なパッケージについては、LifeKeeper for Linux インストレーションガイドの Linuxの依存関係 を参照してください。

2: LifeKeeper for Linux v9.8.0以上からのアップデート

LifeKeeper v9.8.x、v9.9.xからのアップデートは、 setup スクリプトを使用して基本パッケージとオプションのRecovery Kitをアップデートすることで完了します。
補足:LifeKeeperのアップデートは、 ローリングアップデート の実施を推奨します。アップデートするノードから全てのリソースを他のノードに切り替え、全てのリソースがStandby状態でアップデートを実行してください。但し、DataKeeperリソースを使用している場合は、起動直後のスイッチオーバーは避け、同期が完了してから実施してください。(起動直後で同期が未完了の状態ではスイッチオーバーが失敗します。)

以下の手順に従ってください。

  1. lkbackupの取得
    両ノードで次のコマンドを実行し、構成情報のバックアップを取得します。
    lkbackup -c
    補足:本手順におけるLifeKeeperの構成情報バックアップは、アップデートする手順の中では使用しません。アップデート前の環境に戻す必要が出た場合に、リストア用途に使用することを目的としています。
  2. setupスクリプトの実行
    1. 製品CDイメージファイル(LifeKeeper_linux_X-X-X.img)を任意の場所に配置します。この手順では/root以下に保存するものとします。
    2. mountコマンドを使用して製品CDイメージファイルLifeKeeper_linux_X-X-X.imgをマウントします。ここでは例として/media/cdrom/にマウントするものとします。
      # mount -t iso9660 -o loop /root/LifeKeeper_linux_X-X-X.img /media/cdrom/
    3. setupスクリプトを実行します。
      # /media/cdrom/setup
    4. setupスクリプトを実行すると、以下のようなダイアログ画面が表示されます。
    5. メニューを移動するには次のキーを使用します。
      入力キー
      操作内容
      ↑ ↓ 選択項目の移動
      ← → 最下行ボタンの移動
      ENTER 選択したサブメニューを開く
      Y / N / SPACE 選択した項目をオン、オフ、または反転

      画面下部のメニューボタンは以下の操作に使用します。
      項目名
      操作内容
      Select 選択項目のON / OFF・子画面へ移動
      Done 現在の画面を閉じて前の画面に戻ります。メイン画面でこのボタンを選択すると、設定が完了します。
      Help 選択項目のヘルプを表示します。
      Save 現在の設定を設定ファイルに保存します。保存した設定ファイルは非対話型インストールに使用できます。
      Load 保存された設定ファイルを読み込みます。
    6. インストール済みのパッケージをアップデートするだけであれば、そのままインストールに進みます。追加設定や追加パッケージが必要な場合は、メニューから設定を行ってください。
      設定可能な項目には以下のものがあります。なおアップデート時は不要な項目は表示されません。
      • Server Environment (選択中の値)
        LifeKeeperが動作しているプラットフォームを選択します。ここで選択した値によって「Recovery Kit Selection」メニューに表示されるARKの種類と特定のARKの動作が変化します。
      • Install Java Runtime (JRE)
        従来のJavaベースのGUIを使用する場合はこの項目を選択してください。WebベースのGUIであるLifeKeeper Web Management Console (LKWMC) の使用を推奨しています。LKWMCはv10.0.0から標準でインストールされます。
      • Use Quorum / Witness Functions
        スプリットブレイン対策としてQuorum/Witnessを使用する場合に選択してください。詳細については、テクニカルドキュメンテーションのQuorum/Witnessに関する説明を参照してください。
      • LifeKeeper Authentication
        LifeKeeper for Linux GUIにログインできるユーザとその権限レベルを指定します。複数のユーザアカウントを指定する場合は、空白で区切ってください。詳細は GUIユーザーの設定 を参照してください。
      • Install License Key File(s)
        LifeKeeper for Linux の起動に必要なライセンスをインストールするには、インストールするライセンスファイルのパス名を入力します。複数のファイルを指定する場合は、スペースで区切ってください。
      • Recovery Kit Selection
        使用するARKを選択します。
      • LifeKeeper Startup After Install
        選択すると、インストールが完了したときに LifeKeeper for Linuxが起動します。
  3. 選択したパッケージのインストール・アップデート
    全ての項目の選択が完了した場合、メインメニューから<Done>を選択してください。以下の画面が表示されます。

    アップデートを開始する場合は、<Yes>を選択してください。アップデート完了後、「Setup Complete.」が出力されればアップデートは完了です。アップデートに失敗した場合は対応したエラーメッセージが出力されます。問題を解決した上で再度アップデートを実施してください。
    以上でsetupスクリプトは完了です。アップデート前にLifeKeeperが起動していた場合、setupスクリプト完了時にLifeKeeperが自動的に起動します。LifeKeeperを停止させていた場合は、自動起動されませんので、必要に応じて、lkcli startコマンドでLifeKeeperを起動してください。
  4. 残りのノードでのアップデート
    他のノードも、同様の手順でパッケージをアップデートします。

    アップデート完了後は、各ノードでLifeKeeperの起動を確認し、リソースやサーバーのステータスの正常性を確認してください。また、必要に応じてスイッチオーバーの動作確認や保護対象サービスの正常性の確認を実施してください。

3: LifeKeeper for Linux v9.8.0未満からのアップデート

LifeKeeper v9.8.0未満からアップデートする場合、一度LifeKeeperをアンインストールしてから、新規にインストールする必要があります。直接アップデートすることはできません。
この場合、LifeKeeperのリソース構造などは失われてしまいます。これを回避するために、一時的にアップデート可能なバージョンへアップデートしてから、アップデートすることもできます。
LifeKeeperを一度アンインストールしてからインストールする手順を説明します。

アップデート前の確認事項

  • データレプリケーションリソースは再作成となりますので全同期が行われます。
    データレプリケーションリソース、および一意のIDを持たないディスクを利用している場合、LifeKeeperインストール時やデータレプリケーション起動時などに警告メッセージが出力されます。その場合、ディスク構成を修復する必要がありますので、 DataKeeper for Linuxトラブルシューティング の「netraid ミラーに一意の識別子がないという警告メッセージ」行/「推奨される処理」欄(以下、参考欄とします)を参照して、以下のような流れでご使用中のディスクの確認、修復を実施してください。

a. 参考欄の手順を1〜15まで実施します。

b. 本項 2〜6を実施します。

  • 次のリソースを利用している場合は、各マニュアルの管理ガイドの「要件」ページを参照し、必要要件を満たしている事をご確認ください。

a. Route53: Recovery Kit for Route 53™ の要件

b. EC2: Recovery Kit for EC2™の要件

以下の手順に従ってください。

  1. lkbackupの取得
    アップデート前の環境に戻す必要が出た場合に、リストア用途として両ノードで次のコマンドを実行し構成情報をバックアップします。作成されたバックアップファイルを別のディレクトリ、例えば$HOMEディレクトリにコピーしてください。デフォルトのバックアップファイルはLifeKeeperのアンインストール時に削除されます。
    lkbackup -c
  2. LifeKeeperの停止
    次のコマンドを実行しLifeKeeperを停止します。
    lkcli stop
  3. LifeKeeperのアンインストール
    次のコマンドを実行しLifeKeeperをアンインストールします。
    rmlk
  4. LifeKeeper for Linuxのインストール
    スタートアップガイド を参考に、インストールを実行してください。
  5. 残りのノードでのアップデート
    他のノードも同様の手順でパッケージをアップデートしてください。
  6. LifeKeeperの再構築
    元の設定を復元するため、コミュニケーションパスの設定、及びリソースの再構築を実施してください。
    注意:
    「アップデート前の確認事項」で、データレプリケーションリソース、及び一意のIDを持たないディスクをご利用されており、それらに対してディスクの修復を実施済みとなっている場合は、特に次の順序に注意してリソースの再構築を実施ください。
    1. 最初に、ファイルシステムごとにレプリケートされた新しいファイルシステムを作成し、各リソースをすべてのノードに拡張します。
    2. 次に、バックアップから各マウントポイントにデータをリストアします。(データは自動的にターゲットに再同期されます。)
    3. 残りのリソース階層を再作成します。

4: 提供が終了となったRecovery Kitについて

以下のRecovery Kitは提供を終了しました。
アップデートを行う際は、以下の点にご注意ください。

  • Samba Recovery Kit
  • Postfix Recovery Kit
  • NEC iStorage StoragePathSavior (NEC SPS) Recovery Kit
  • HULFT-HUB Recovery Kit
  • Raw I/O Recovery Kit
  • Generic ARK for JP1/AJS3

Samba Recovery Kit、Postfix Recovery Kit、NEC iStorage StoragePathSavior (NEC SPS) Recovery Kitがインストールされている場合

アップデート前に該当リソースを削除し、ご利用バージョンのsetupスクリプトを使用して該当のRecovery Kitをアンインストールしてください。アンインストールはRecovery Kitの選択を解除することで実施できます。
アンインストールされていない場合、アップデート時のセットアップで以下の警告が表示され、セットアップが中断されます。
例)Samba Recovery Kitがインストールされている場合

HULFT-HUB Recovery Kitのリソースがある場合

アップデート前に該当リソースを削除してください。

Raw I/O Recovery Kitのリソースがある場合

アップデート前にRaw Deviceのリソースを削除してください。Raw I/O Recovery Kitはアップデート時に自動で削除されます。

該当のリソースがある場合、アップデート時のセットアップで以下の警告が表示され、セットアップが中断されます。

Generic ARK for JP1/AJS3のリソースがある場合

Generic ARK for JP1/AJS3はRecovery Kit for JP1/AJSにリニューアルしました。アップデート前にGeneric ARK for JP1/AJS3のリソースを削除して、アップデート後にRecovery Kit for JP1/AJSのリソースを作成してください。詳しくは「 Recovery Kit for JP1/AJS管理ガイド 」を参照ください。

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