概要

Recovery Kit for JP1/AJSが保護するJP1の製品は、JP1/Base、JP1/AJS3 – Manager、JP1/AJS3 – Agentの三種となります。扱うコマンドの違いはありますが、保護のために実行される処理の流れについては、この三種の間に違いはありません。そのため、本稿ではまとめて説明します。

また、各処理の内部で共通して使用する処理がいくつかあります。それらを「JP1開始処理」、「JP1終了処理」、「JP1状態確認処理」、「JP1プロセス停止処理」という呼称で記載します。これらの処理の詳細についてはページ末尾の「JP1/Base、JP1/AJS3のプロセス操作について」に記載します。

起動処理(restore)

以下の順序で JP1/AJSリソース階層の起動を試みます。

  1. 起動処理のタイムアウトを設定します。プロパティーのRestoreタイムアウトの値が使用されます。
  2. JP1状態確認処理を実行します。関連する全プロセスがすでに開始されている場合は正常終了します。
  3. 関連するプロセスの一部が起動してないなど不完全な状態の場合、JP1終了処理を呼び出し起動しているJP1のプロセス(指定したリソースの論理ホストに紐づいたもののみ)を全て終了させます。
    • JP1終了処理の呼び出しが失敗した場合、異常終了します。
    • JP1終了処理の呼び出しが成功した場合、続いてJP1状態確認処理を実行します。
    • JP1のプロセスが完全に終了していなかった場合、異常終了します。
  4. JP1開始処理を実行します。
  5. JP1状態確認処理を実行します。
    • 正常に開始していた場合、正常終了します。
    • 一部のプロセスが開始していなかった場合、プロパティーのリトライ間隔で設定されている秒数を待機したのち、5に戻って処理を繰り返します。
    • JP1状態確認処理がエラーを返した場合、後述の[エラー処理]を実行します。
    • 繰り返し処理中に1で設定したタイムアウトが発生した場合、後述の[エラー処理]を実行します。

[エラー処理]

  1. タイムアウトを再設定します。設定値としてプロパティーの強制停止タイムアウトに設定されている値が使用されます。
  2. JP1終了処理を実行します。実行結果の正否に関わらず、異常終了します。

停止処理(remove)

以下の順序で JP1/AJS リソース階層の停止を試みます。

  1. 停止処理のタイムアウトを設定します。プロパティーのRemoveタイムアウトの値が使用されます。
  2. JP1状態確認処理を実行します。全プロセスがすでに終了している場合、正常終了します。
  3. JP1終了処理を実行します。失敗した場合、異常終了します。
  4. JP1状態確認処理を実行します。
    • 関連プロセスが終了していた場合、正常終了します。
    • 一部のプロセスが終了していなかった場合、プロパティーのリトライ間隔で設定されている秒数を待機したのち、4に戻って処理を繰り返します。
    • JP1状態確認処理がエラーを返した場合、後述の[エラー処理]を実行します。
    • 繰り返し処理中にタイムアウトが発生した場合、後述の[エラー処理]を実行します。

[エラー処理]

  1. JP1プロセス停止処理を実行します。実行結果は評価しません。
  2. JP1状態確認処理を実行し、終了していれば正常終了します。終了していなければ異常終了します。

監視処理(quickCheck)

以下の順序で JP1/AJS リソース階層の監視を試みます。

  1. 監視処理のタイムアウトを設定します。プロパティーのquickCheckタイムアウトの値が使用されます。
  2. JP1状態確認処理を実行します。正常に開始している場合は正常終了します。
  3. 異常を検知した場合、もしくはタイムアウトした場合は異常終了します。

回復処理(recover)

監視処理が異常終了した場合のみ、起動処理(restore)と同じ手順でJP1/AJSリソースの起動を試みます。

JP1/Base、JP1/AJS3のプロセス操作について

前述した通り、リソースの各処理の内部において使用される処理について記載します。処理の実体としては、論理ホスト名を指定したコマンドの実行になります。また、JP1/BaseとJP1/AJS3では使用されるコマンドが異なります。各コマンドの詳細についてはJP1のマニュアルを参照してください。

JP1開始処理

リソースのコンポーネント 実行するコマンド
JP1/Base /etc/opt/jp1base/jbs_start.cluster [LogicalHostName]
JP1/AJS3 – Manager
JP1/AJS3 – Agent
/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start.cluster [LogicalHostName] -HA

JP1終了処理

リソースのコンポーネント 実行するコマンド
JP1/Base /etc/opt/jp1base/jbs_stop.cluster [LogicalHostName]
JP1/AJS3 – Manager
JP1/AJS3 – Agent
/etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop.cluster [LogicalHostName]

JP1状態確認処理

リソースのコンポーネント 実行するコマンド
JP1/Base /opt/jp1base/bin/jbs_spmd_status -h [LogicalHostName] /opt/jp1base/bin/jevstat [LogicalHostName]
JP1/AJS3 – Manager
JP1/AJS3 – Agent
/opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status -h [LogicalHostName]

JP1プロセス停止処理

リソースのコンポーネント 実行するコマンド
JP1/Base /etc/opt/jp1base/jbs_killall.cluster [LogicalHostName]
JP1/AJS3 – Manager
JP1/AJS3 – Agent
/etc/opt/jp1ajs2/jajs_killall.cluster [LogicalHostName]

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