LifeKeeper Oracle Recovery Kit のインストールでは、3 つのレジストリエントリ変数が作成され、次のレジストリキーに格納されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Steeleye\LifeKeeper\RK\ORAapp
MAXWAIT は、1 つの Oracle サービスが起動または停止するときに Recovery Kit が待機する秒数を指定する 10 進数の整数です。指定した秒数以内にサービスが開始または停止しない場合、LifeKeeper では Failed(失敗) ステータスとなります。 MAXWAIT のデフォルト値は 300 ですが、非常に大きなデータベースの場合、データベースサービスが_開始_または_停止_状態に達するのに 300 秒では十分でないことがあります。その場合、レジストリエントリを適切な値に変更してください。
RESTORE_DEEPCHK_MAX_RETRY は、リストアまたはリカバリ操作中に Oracle サービスの状態の確認を複数回試行するのに使われる 10 進数の整数です。予想外にロードが重いサーバー上では、保護された Oracle サービスが実行中状態であることを確認するのに、サービスの状態を確認するデフォルトの回数は必ずしも十分ではない場合があります。この変数のデフォルト値は 0 で通常各サービスに対して Oracle サービス状態の確認は 1 回のみ行われます。この回数を増やす必要がある場合は値を変更することができます。
RESTORE_DEEPCHK_SLEEP は、リストアまたはローカルリカバリ操作中に Oracle サービス状態確認の追加試行にスリープ間隔を挿入します。10 進数の整数で、秒数で計測されます。このオプションは上記の RESTORE_DEEPCHK_MAX_RETRY オプションが使用されている場合に有効です。この変数のデフォルト値は 0 で通常 Oracle サービス状態の追加確認試行にスリープ時間は設定されません。RESTORE_DEEPCHK_MAX_RETRY 変数を設定した場合は、RESTORE_DEEPCHK_SLEEP 変数も同様に設定し、Oracle サービス状態確認の信頼性とパフォーマンスを強化することを強くお勧めします。
LKORADBROLE
Oracleリソースおよび PDBリソースで使用するユーザーには、sysdba権限が必要です。データベースへの接続は、“sqlplus username/password as sysdba“で行われ、OS認証が有効な場合、username/password 認証は無視されます。
過去のバージョンにおいては、Oracleリソースのみの利用であれば、sysdba権限のないユーザーを使用してリソース作成することができたため、以下の全てを満たすようなケースでは引き続きsysdba権限なしで接続したいかもしれません。
- PDB リソースは使用しない。
- LifeKeeper サービスを実行するログオンアカウントが ORA_DBA グループに属していない、もしくは OS 認証を使用しない。
- データベースへの接続ユーザーとして、従来同様に SYSTEM など sysdba 権限を持たないユーザーを使用したい。
このような場合は、LKORADBROLE というレジストリ変数を文字列で新規登録し、nopriv に設定することにより、“sqlplus username/password” で接続するように変更できます。
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