LifeKeeper for Windows v8.10.0以前のバージョンでは、親リソース (リソース階層の上位のリソース) が停止すると、下位のリソース (子リソース) は、サービス中 (ISP) であっても監視されず、下位のリソースで問題が発生してもローカルリカバリーやフェイルオーバーは実行されません。
上記の例では、MSExch.0 が親リソースです。このリソースが停止すると、下位のすべてのリソース (DNS.0、Vol.L、Vol.X) は監視されなくなります。
リソース階層に定義した依存関係によって、LifeKeeper for Windowsがリソースインスタンスを起動/停止する順番が決まります。この例のリソース階層では、DNSインスタンスとボリュームインスタンスが正常に起動しないと、 MSExch.0リソースのサービスを開始できません。
同じリソース階層に属するリソースは同じサーバー上でのみサービス中(ISP)になることができます。いずれかのリソースに異常が発生して別のサーバーにフェイルオーバーする場合は、同じリソース階層に属するリソースは一緒に移動します。
既定値の設定では、リソース階層の上位リソース(親リソース)を停止していた場合は、リソース階層の下位リソース(子リソース)はサービス中(ISP)であっても監視の対象とならず、異常が発生してもローカルリカバリーやフェイルオーバーは発生しません。これはLifeKeeper for Windows v8.10.0以前と同じ動作です。
この動作は、LifeKeeper for Windows v8.10.1以降のバージョンで変更できます。
動作を変更する場合は、%LKROOT%\etc\default\LifeKeeper ファイルで変数 MONITOR_CHILD_WHEN_PARENT_IS_OSU を1に設定し、LifeKeeperサービスを再起動します。MONITOR_CHILD_WHEN_PARENT_IS_OSU 変数が設定されている場合、リソース階層内の上位のリソースが停止している場合でも、階層内の下位のサービス中のリソース (ISP) は監視とローカル リカバリーの対象となり、エラーが検出されるとフェイルオーバーが実行されます。
上記の例では、 MSExch.0 が親リソースです。MONITOR_CHILD_WHEN_PARENT_IS_OSUが1に設定され、MSExch.0リソースが停止すると、すべての下位リソース (DNS.0、Vol.L、Vol.X) が監視およびローカルリカバリーの対象となり、エラーが検出されるとフェイルオーバーが実行されます。
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