LifeKeeper Microsoft IIS Recovery Kit は、次の問題が発生しないようにインターネットサーバを保護します。

  • システム障害またはサーバ停止
  • ネットワークインターフェースカード (NIC) 障害
  • 通信障害 (Web サーバは稼働するが、応答しない)
  • スタートアップ障害 (スタートアップ時に Web サーバが停止状態になる)

LifeKeeper Microsoft IIS Recovery Kit には 2 つのリカバリ手順があります。システム障害または NIC 障害の場合は、Recovery Kit が問題の Web サーバの IP アドレスをスタンバイシステムに転送して、スタンバイ Web サーバを起動します。通信障害またはスタートアップ障害が発生し、ローカルのリカバリが有効な場合、LifeKeeper Microsoft IIS Recovery Kit は、問題の影響を受けた Web サーバを最初に停止させ、再起動して、問題が解決するかどうかを調べます。Recovery Kit は再起動に失敗すると、サービスをバックアップ Web サーバにフェイルオーバします。

LifeKeeper Microsoft IIS Recovery Kit は通信障害の検出のために、WEBサイトとFTPサイトに対して、リソース起動時とディープチェック実行時に、接続確認を行います。リソース生成時にURLを設定しなかった場合は、IISサイトに設定されたIPアドレスとポート番号を使って接続確認を行い、接続に成功した場合はレスポンスコードにかかわらず成功と判断します。リソース生成時にURLを設定した場合は、URLを指定して接続確認を行い、接続に失敗した場合に加えて、接続に成功したにもかかわらずレスポンスコードが異常を示した場合も障害と判断してローカルリカバリーやフェイルオーバーを実施します。安全なWEBサイトに関して、サーバー証明書に不備がある場合であっても障害とは判断しません。

LifeKeeper Microsoft IIS Recovery Kit は、IIS アプリケーション、IP、ボリュームリソース間の依存関係を管理します。最初に、Web サーバで使用する IP リソースとボリュームリソースを作成します。次に IIS リソースを作成すると、LifeKeeper Microsoft IIS Recovery Kit が Microsoft IIS 設定を読み取って、IIS リソースと IP/ ボリュームリソース間に必要な依存関係を自動的に作成します。

次に示すのは LifeKeeper の GUI に表示される IIS 階層の例です。Web サイトには、「Switchable113」という IP アドレスと 「WEB.Vol.X」というボリュームの両方に依存関係があり、ここの Web サイトのコンテンツを含んだホームディレクトリが常駐しています。IP リソースとボリュームリソースはいずれも、この Web サイトを作成する前に作成されたものです。

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