複数のターゲットがある構成において、以下のシナリオにおける DataKeeper の動作について理解しておくことが重要です。
- ターゲットサーバへの手動スイッチオーバ
- ソースサーバ障害によるターゲットサーバへの手動スイッチオーバ
例:
以下のシナリオにおいて、3 つのサーバがあります。
- サーバ A (ソース)
- サーバ B (ターゲット 1)
- サーバ C (ターゲット 2)
2 つの独立したミラーがあり、サーバ A は 2 つの異なるターゲットボリュームをミラーリングしているので注意してください。
- ミラー 1: サーバ A → B
- ミラー 2: サーバ A → C
ターゲットサーバへの手動スイッチオーバ
サーバ B をアクティブ (ソース) サーバにする場合は、以下の処理が行われます。
- 管理者は、DataKeeper UI を使用して ミラーのスイッチオーバ を行うことにより、サーバ B へのスイッチオーバを開始します。
- サーバ A はソースボリューム宛のデータをすべて書き出します。
- ミラー 1 は、いったん削除され、サーバ B からサーバ A へ再作成されます。
- サーバ A とサーバ C 間のミラーも同様に自動的に削除されます (注記: DataKeeper GUI ではほんの数秒遅れを感じることがあります。この遅れはネットワーク帯域 およびサーバのパフォーマンスに基づいて発生します)。
- サーバ B とサーバ C 間に新しいミラーが確立されます。サーバ A からのインテントログ がサーバ B にコピーされます。これによりサーバ B およびサーバ C 間のデータ同期は部分再同期が要求されます。 (部分再同期は新しいエンドポイントを確立するのに必要なデータのみの再同期であり、完全再同期に比べ格別に早くなります)。
結果
- ミラー 1: サーバ B → A (部分再同期)
- ミラー 2: サーバ B → C (サーバ A からのインテントログ、部分再同期)
ソースサーバ障害 - ターゲットサーバへの手動スイッチオーバ
アクティブ (ソース) サーバに障害が発生した場合、DataKeeper ではサーバ B をアクティブ (ソース) サーバにすることが可能です。以下の処理が行われます。
- サーバ A に障害が発生します。
- 管理者は、DataKeeper UI を使用して「ミラーのスイッチオーバ」を行うことにより、サーバ B へのスイッチオーバを開始します。
- サーバ B はローカル側のミラーを削除し、サーバ B からサーバ A へ新しいミラーを作成します。
- サーバ A とサーバ C 間のミラーは削除されます。
- サーバ B とサーバ C 間に新しいミラーが確立されます。
- サーバ A が復旧したとき、サーバ A は、サーバ A がダウンしている間にサーバ B がソースとなり、自分自身が自動的にターゲットとなったことを検知します。
結果
- ミラー 1: サーバ B → A (サーバ A が復旧した場合は部分再同期)
- ミラー 2: サーバ B → C (部分再同期)
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