このガイドは単一の SQL サーバノードをインストールし、クラスタノードに拡張する方法を説明します。インストールの前によくお読みください。
- C ドライブにデータが置かれている SQL サーバスタンドアロンノードを準備します。
注記: スタンドアロンノードにはクラスタ内の他のノードと類似のハードウェアを使用することをお勧めします (このガイド内ではスタンドアロンノードをバックアップノードと呼ぶこととします。)
- 新規のバックアップノードに Windows フェイルオーバクラスタをセットアップし、単一ノードクラスタをセットアップします(一緒にファイル共有 quorum をセットアップします)。
- 新規のノードに Datakeeper Cluster Edition をセットアップします。
- フェイルオーバクラスタリング UI を使用して、空の DataKeeper ボリュームリソースを作成します。使用する目的が分かるように名前を付けてください。(例:「DataKeeper Volume F (NonMirrored)」)
次のステップでは、手動でのリソースの作成方法を説明します。
a. Failover Cluster Manager で空の役割を作成します。 [役割] を右クリックして [空の役割を作成] を選択します。
b. 空の役割を右クリックして [リソースの追加] 、 [その他のリソース] 、次に [DataKeeper Volume の追加] を選択します。
c. 新規のDataKeeper ボリュームリソースを右クリックして [プロパティ] を選択します。
d. 前の手順で付けたリソース名 (例:「DataKeeper Volume F (NonMirrored)」) を入力し、 [完了] を選択します。ここでは他のプロパティの変更はありません。以下の手順を実施し、非ミラーリソースに必要なプロパティを設定してください。
e. E ドライブについて、a から d の手順を繰り返し行ってください。
Powershell を使って以下のプロパティを割り当てます。
VolumeLetter = ”F” (ドライブ文字がFの場合。ドライブ文字を指定します。)
NonMirrored = 1 (Non と Mirrored の間はスペースなし)
Powershell を使って以下のプロパティを割り当てます。
Get-ClusterResource “DataKeeper Volume F (Non-Mirrored)” | Set-ClusterParameter –Name VolumeLetter –Value “F”
Get-ClusterResource “DataKeeper Volume F (Non-Mirrored)” | Set-ClusterParameter –Name NonMirrored –Value 1
ストレージを作成後に右クリックして [(空の役割) から削除] を選択します。この操作は、以下の手順で SQL サーバをインストールする際に使用する [使用可能記憶域] にストレージを移動します。
- SQL サーバのセットアップを実行します。SQL Server Cluster エディションを選択してインストールします。プライマリノードにインストールされるものと同じ機能を選択してください。( 注記: ローカルアカウントではなく、SQL サーバサービスを開始するドメインユーザ ID およびパスワードを使用してください。
- インストール中にフェイルオーバクラスタストレージのプロンプトが表示されます。前の手順で作成したストレージを選択してください。
- プライマリサーバから新規のバックアップノードにデータベースをコピーします。 BACKUP DATABASE コマンドを使ってデータベースのバックアップを作成します。
バックアップノード上のクラスタデータベースに接続し、 RESTORE DATABASE コマンドを使ってデータベースをリストアします。
ファイルを別のドライブ (別々の DATA と LOG ファイル) に移動するには、 RESTORE の MOVE オプションの使用を強くお勧めします。以下の例はサンプルの営業データベースを別のドライブに移動する方法を示しています。
RESTORE DATABASE sales
FROM DISK = ‘C:\Backup\Sales.bak’
WITH RECOVERY,
MOVE ‘Sales_Dat’ TO
‘E:\MSSQL11.MSSQLSERVER\MSSQL\Data\Sales.mdf’,
MOVE ‘Sales_Log’ TO
‘F:\MSSQL11.MSSQLSERVER\MSSQL\Data\Sales.ldf’;
- これで新規のデータベースと新規のバックアップサーバに移動できます。また、オリジナルのプライマリサーバの再構成もできます。Windows オペレーティングシステムの再インストールをお勧めします。オペレーティングシステムを再インストールしたら、フェイルオーバクラスタリングをセットアップし前の手順で作成したクラスタに含めます。( 注記: クラスタに含める際、 "No, I do not require support from Microsoft” を選択してください。クラスタの確認は手順の後でも可能です。)
- このサーバに Datakeeper Cluster Edition をセットアップします。
- 両方の非ミラー DataKeeperボリュームリソースを MS SQL サーバクラスタグループから削除します。
- 両方の非ミラー DataKeeperボリュームリソースをストレージから削除します。
(注記: クラスタグループと利用可能なストレージの両方からリソースを削除することが重要です。手順を進める前にフェイルオーバクラスタリングからリソースが削除されている必要があります。)
- DataKeeper GUI を使って、クラスタ内のすべてのノードに対し、E と F のボリュームミラーを含むジョブを作成します。ソースとして Microsoft SQL Server を実行しているノードを選択してください。作成後に [はい] を選択してフェイルオーバクラスタリングにボリュームを追加します。
- SQL クラスタグループに DataKeeper ボリューム E と DataKeeper ボリューム F ストレージを追加します。リソース上で右クリックをしたら [ストレージの追加] を選択します。
- Cluster Edition の [SQL Server フェールオーバークラスタにノードを追加] オプションを使って SQL サーバをセットアップします。
- 両方の DataKeeper ボリュームリソースに対し、Microsoft SQL Server リソースに依存関係を追加して終了です。
単一ノードデータベースはクラスタ化された高可用データベースに移行され、フェイルオーバのテスト準備が整いました。
このトピックへフィードバック