Microsoft WSFC で DataKeeper ボリュームを保護している場合、すべてのノードがクラスタに含まれていれば、スプリットブレインのリカバリは自動的に発生します。
ただし、クラスタ外のノード のシナリオでは、DR ノードへのネットワーク接続が切断するとスプリットブレインが発生する場合があります。WSFC で元のクラスタノード上のソースを維持し、かつボリュームのスイッチオーバを DR ノードに行うよう、ユーザが手動で選択する場合があります。DR ノードへのネットワーク接続が復旧すると、両方のシステムがボリュームのオーナーになったと判断し、競合が発生してスプリットブレイン状態になります。SIOS DataKeeper ユーザインターフェースにはエラー 「 Mirror Inconsistencies - Click the following mirror(s) to resolve source conflicts - Mirroring is halted until this is resolved 」 が表示されます (下図を参照)。
さらに、以下のエラーが*システムイベントログ*に記録されます。
An invalid attempt to establish a mirror occurred. Both systems were found to be Source.
Local Volume: F
Remote system: 192.168.1.212
Remote Volume: F
The mirror has been paused or left in its current non-mirroring state.
リカバリ手順については、クラスタ化された DataKeeper ボリュームをクラスタ外のノードに拡張する を参照してください。
コマンドラインインターフェースを使用したスプリットブレインの問題の解決
EMCMD <system> PREPARETOBECOMETARGET <volume letter>
このコマンドは、スプリットブレイン状態から回復する場合にのみ使用してください。このコマンドはミラーがターゲットになるシステム上で実行する必要があり、ミラーソースでのみ有効です。このコマンドにより、ミラーが削除され、ボリュームがロックされます。
スプリットブレインからのリカバリーを完了するには、ミラーソースになっているシステムで CONTINUEMIRROR を実行します。
例:
ボリューム F: が SYSA と SYSB の両方のミラーソースである場合、emcmd を使用してこのスプリットブレイン状態を解決できます。ソースのままにしておくシステムを1つ(例:SYSA)選択します。保存したいファイルまたは変更が SYSB にないことを確認します。ある場合は、手動で SYSA にコピーする必要があります。ミラーを再確立するには、次の手順を実行します。
EMCMD SYSB PREPARETOBECOMETARGET F
SYSB 上の F: のミラーが削除され、F: ドライブがロックされます。
EMCMD SYSA CONTINUEMIRROR F
SYSA から SYSB への F: ドライブのミラーリングが確立され、部分的な再同期が発生し(SYSB で行われた変更が上書きされます)、ミラーは ミラーリング 状態になります。
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