DataKeeper では、複数のシステムが同じ物理ストレージにアクセスしている共有ボリューム上にミラーを作成することができます。共有ボリュームは、ミラーのソース側に作成することも、ターゲット側に作成することもできます。
注記 : ダイナミックディスクは共有ストレージではサポート対象外です。ダイナミックディスク構成は各システム上のどこかに (文書化されていません) 保存されますが、ディスク自体には保存されないためです。現在 2 つのシステム間で構成を複製する方法が存在しません。
共有ストレージボリュームリソースを安全に作成するには、ボリュームに対する書き込みアクセスを持つのが、どの時点においても、1 つのシステムだけになるようにする必要があります。これには DataKeeper ミラーを作成する前も含まれます。DataKeeper はミラーを作成する前にボリュームが共有されていることを認識しないので、ボリュームが同時に 2 つ以上のシステムで書き込み可能になることがないように、手動での手順が必要になります。
ボリュームの同時書き込みアクセスを防ぐには、以下の手順を使用してください。この例では、2 つのシステム (SYSA および SYSB) が共有ストレージに接続され、3 つ目のターゲットシステム (SYSC) に複製されています。このストレージは 2 つのボリュームで構成されており、3 つすべてのシステムでドライブレター E: および F: を割り当てます。
- SYSB の電源はオフにしたまま、 SYSA の電源をオンにします。
- もしインストールされていない場合は、DataKeeper をインストールします。
- ボリュームにドライブレター E: および F: を割り当て、まだフォーマットしていない場合は NTFS でフォーマットします。
- SYSA の電源をオフにします。
- SYSB の電源をオンにします。
- DataKeeper をまだインストールしていない場合はインストールして、インストール後にシステムを再起動します。
- 共有ボリュームにドライブレター E: および F: を割り当てます。
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行して、「共有」構成フラグを設定します。
"%ExtMirrBase%\emcmd" . setconfiguration E 256
"%ExtMirrBase%\emcmd" . setconfiguration F 256
- SYSB を再起動します。 E: および F: ドライブがロックされて再起動します。
- SYSA の電源をオンにします。 E: および F: ドライブが書き込み可能になって再起動します。
- DataKeeper GUI を使用して、 SYSA E: (ソース) から SYSC E: (ターゲット) へ、また SYSA F: (ソース) から SYSC F: (ターゲット) へ、ジョブとミラーを作成 します。DataKeeper によって、 SYSB が共有ソースシステムであることが検出されます。
注記: WSFC を使用している場合は、WSFC で DataKeeper ボリュームリソースを作成する を参照してください。
システムの電源をオフにする代わりに、 ディスク管理 を使用して、共有物理ディスクをオフラインにすることもできます。
この手順を使用して共有ターゲットボリュームに安全にミラーを作成することもできます。上記の例では、 SYSC から SYSA にミラーを作成できます。その場合、ボリューム SYSB は共有ターゲットになります。
3 つ以上の共有ディスクを持つサイトの場合は、同様の手順で 1 つ目のミラーボリュームに含まれていないすべての領域についてロックすることができます。
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