SIOS DataKeeper は、ビットマップファイル (インテントログ ) を使用して再同期を行います。割り当てたメモリを使用して、「ダーティ」または「クリーン」をブロックで把握しています。完全再同期が開始するときに、ファイルシステムが使用している各ブロックのビットが SIOS DataKeeper によって 1 (「ダーティ」) に初期化されます。これで、ターゲットシステムに送信する必要があることが示されます。完全再同期はミラーの初期作成時、またはミラーが中断された後の再同期中に発生します。続いて、ビットマップの先頭から処理を開始し、ビットが 1 (ダーティ) に設定されている最初のブロックを検出し、ローカルハードディスクから対応するブロックを読み取って、リモートシステムへ送信します。この処理が完了すると、ブロックを 0 (「クリーン」) に設定します。その後、SIOS DataKeeper は、次のダーティビットを検知し、このプロセスを繰り返します。

再同期中に新しい書き込みが発生すると、対応するブロックは 1 (ダーティ) に設定されます。

再同期処理が最後のビットマップに達すると、ダーティビットが残っていないかどうかを確認します。この確認は、ダーティになると 1 加算され、クリーンになると 1 減算されるカウンタを使用して行われます。ダーティブロックが残っている場合、ポインタをビットマップの先頭にリセットして処理を再開し、ダーティブロックだけをリモートシステムに送信します。

このプロセスは、すべてのブロックがクリーンになるまで複数のパスで実行されます。このプロセスが完了するとミラーの状態が 再同期 から ミラーリング に変わり、この時点ですべての書き込みがミラーリングされたことになります (この時点でビットマップも不要になります)。

再同期処理の進行状況は、パフォーマンスモニタで再同期制御カウンタを表示して確認できます。

この再同期処理と同じ仕組みが、ミラーの再開および一時停止処理にも使用されています。

ミラーの初期作成

ミラーが作成されると、DataKeeper はソースボリュームからターゲットボリュームに対してデータの初期同期 を実行する必要があります。これは完全再同期とも呼ばれます。ただし、データの初期同期が開始される前に DataKeeper はまず、ソースボリューム上で現在使用されていない領域のすべてのブロックを初期同期から除外する「 空き領域の除外 」と呼ばれる処理を実行します。除外したブロックは、ターゲットボリュームで複製する必要がありません。

例: 空き領域の除外

ソースボリュームの容量 80 GB
ソースボリュームの空き容量 35 GB
ミラーの初期作成時にソースボリュームからターゲットボリュームへ再同期されるデータ量 55 GB

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