SIOS DataKeeper は、インテントログ (ビットマップファイルとも呼ばれる) を使用して、ソースボリュームに対する変更や、ターゲットがロック解除中に行われたターゲットボリュームに対する変更を追跡します。インテントログには、両サーバにコミットされる前の書き込み要求が永続的に記録されます。
インテントログを使用することで、SIOS DataKeeper は、システム復旧後にミラーの完全再同期をすることなく、ソースまたはターゲットシステムの障害または再起動から復旧することが可能です。
ボリュームへの書き込みはインテントログファイルにも反映される必要があるため、多少のパフォーマンスオーバーヘッドが発生します。この影響を最小限に抑えるために、大量の読み取りまたは書き込み処理に使用されていない物理ディスクにインテントログを格納することをお勧めします。詳細については インテントログの再配置 を参照してください。
DataKeeper ビットマップのファイルサイズの計算
- ブロックごとに1ビット(各ブロックは 64KB)
- 1ビットは64KBのボリュームスペースを表します
例: ボリュームが 640GB の場合、ビットマップは1,310,720バイトです。
640 × 1073741824 / 65536 / 8
計算すると、ビットマップは1,310,720バイトになります。
非共有ボリューム
デフォルトでは、インテントログの機能は有効になっており、インテントログファイルは、SIOS DataKeeper がインストールされるディレクトリ下の「Bitmaps」というサブディレクトリに保存されます。
デフォルト以外のディレクトリにインテントログを作成する場合は、 BitmapBaseDir レジストリエントリを SIOS DataKeeper がファイルを作成するディレクトリに設定してください。詳細については「 インテントログの再配置 」を参照してください。
インテントログの機能を無効にする場合は、現時点での全てのおよび潜在的にミラーのエンドポイントとなるサーバ上で BitmapBaseDir レジストリエントリをクリア (空欄に設定) してください。 インテントログの機能を無効にするには、それらの各システムで設定が反映されるように再起動する必要があります。 この機能が無効になっている場合は、ソースシステムの障害時に完全再同期が必要になります。
共有ボリューム
共有ボリュームを複製しているとき、インテントログは、複製されたボリューム上の「ReplicationBitmaps」というサブディレクトリに保存されます。この設定はデータの完全再同期を実行することなく、共有ボリュームを使用する他のソースサーバへのスイッチオーバを可能にするために必要です。
SIOS は、インテントログをデフォルトの場所から移動させることを推奨していません。
設定に関する注意点
BitmapBaseDir のレジストリエントリを設定する場合、指定したフォルダとドライブレターが存在していることを確認してください。ドライブレターが存在しないまま設定すると、システム起動時に以下のエラーメッセージが表示されます。
グローバルビットマップボリューム {ドライブレター}: はまだ検出されていません。このボリュームが存在しない場合、ミラーソーススレッドがハングすることがあります。BitmapBaseDir レジストリエントリが、ビットマップ格納用の正しいボリュームを指定していることを確認してください。
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