すべてのコミュニケーションパスが停止すると、SIOS Protection Suite は、クラスタサーバが完全に停止したと判断し、フェイルオーバを実行します。ただし、そのときに、SIOS Protection Suite は障害がコミュニケーションパスではなく、サーバに発生したことを確認するセーフティチェックを実行します。
セーフティチェックでは、LAN Manager を使用して、サーバが稼働しているかどうかを確認します。その結果に応じて、次のいずれかのイベントが発生します。
- システムが稼働している場合: セーフティチェックにより、サーバがネットワークに接続していることが確認された場合、フェイルオーバを中止して、次のメッセージを LifeKeeper イベントログに出力します。
SAFETY CHECK FAILED:COMM_DOWN ABORTED
- システムが停止している場合: サーバが所定のタイムアウト (デフォルトは 8 秒) 以内に応答を返さない場合、サーバが停止していると判断して、フェイルオーバを実行します。
すべてのコミュニケーションパスが停止すると、SIOS Protection Suite はセーフティチェックを 1 回のみ実行します。セーフティチェックでシステムの稼働を確認すると、SPS はフェイルオーバを中止します。また、SIOS Protection Suite が中断したフェイルオーバを再開するのは、次のすべてのイベント (1、2、3) が順番に発生したときになります。
- 少なくとも 1 本のコミュニケーションパスが 稼働状態 に戻る。
- すべてのコミュニケーションパスが再び 停止 する。
- セーフティチェックが実行され、対向ノードの稼働が確認できない。
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