SIOS Protection Suite for Windows インストールガイド に記載されている必要な設定作業を完了したら、以下の手順に従ってデータベースクラスターを保護する PostgreSQL サーバー階層を作成します。

重要 既存の PosgreSQL データベースクラスターがインストールされている場合は、この手順を実行する前に、PostgreSQL データベースクラスターにアクセスしているクライアントアプリケーション(ローカルまたはリモート)を閉じる必要があります。また、次のいずれかの条件が存在する場合も、すべてのクライアント接続を閉じる必要があります。
  • PostgreSQL データベースクラスターのデータディレクトリが保護対象のボリューム上にない場合。高い可用性を実現するには、PostgreSQL のデータディレクトリが、LifeKeeper クラスター内のノード間で切り替え可能な保護対象のボリューム上に存在する必要があります。これには、リソース階層を作成する前に手動でデータディレクトリを移動する必要があります。移動が完了したら、PostgreSQL データベースクラスターサービスを再起動します。

  • 既存の Windows サービスは、PostgreSQL Server インスタンスを制御しません。保護された PostgreSQL サーバーの管理を容易にするために、Windows サービスが存在しない場合は階層の作成によって Windows サービスが作成されます。これには、PostgreSQL データベースのクラスターサービスの停止と再起動が必要です。

  • postmaster プロセスが “-p port” オプションで実行されていない場合。postmaster のポート引数を指定して PostgreSQL の確認と起動を実行する方法の詳細については、 Postmaster のポート引数設定 を参照してください。

  1. LifeKeeper GUI [Edit] > [Server] を選択します。次にメニューから、 [Create Resource Hierarchy] を選択します。
  1. [Create Protected Application] ダイアログボックスが表示されます。プルダウンリストから プライマリーサーバーバックアップサーバー を選択します。 [Next] を選択して続行します。
  1. ダイアログボックスが表示され、クラスター内にインストールされ、認識されている Recovery Kit がすべてドロップダウンリストボックスに表示されます。 [PostgreSQL Server] を選択し、 [Next] をクリックします。
  1. 以下の情報の入力を求められます。いずれかのダイアログボックスで [Back] ボタンが有効になっている場合は前のダイアログボックスに戻ることができるので、前に入力した情報を修正する必要があるエラーが発生した場合に戻ることができます。また、いつでも [Cancel] をクリックして、作成プロセス全体をキャンセルすることができます。
フィールド ヒント
PostgreSQL Service Name

このインスタンスのWindowsサービス名を入力してください。
入力した名前が既存のPostgreSQLサービスである場合、PostgreSQLリカバリーキットはサービス情報を使用してリソース作成のための情報を取得します。
入力された名前が既存のPostgreSQLサービスではない場合、作成プロセスでは、入力された名前を使用してWindowsサービスを作成するために追加の入力が必要になります。

注記: PostgreSQL リソースの作成中に Windows サービスが作成された場合、PostgreSQL リソースを削除すると PostgreSQL サービスは削除されます。PostgreSQL サービスが作成時に既に存在する場合は、PostgreSQL リソースを削除しても、サービスは削除されません。

PostgreSQL Executable Location PostgreSQL の実行ファイル (pg_ctl.exe とpsql.exe が存在するディレクトリ) の場所を選択します。システムに複数のバージョンの PostgreSQL がインストールされている場合、選択されたパスは、保護対象のデータベースクラスターを作成するために使用した PostgreSQL のバージョンと一致する必要があります。
例: バージョン10 の intidb を使用してデータベースクラスターを作成した場合、pg_ctl.exe と psql.exe に対して選択されたパスはバージョン10 のパスでなければなりません。
PostgreSQL Data Directory 保護対象の PostgreSQL データベースクラスターのデータディレクトリへのパスを入力します。入力した PostgreSQL サービス名が存在する場合、そのサービスで定義されているデータディレクトリがデフォルト値になります。
PostgreSQL Port PostgreSQL データベースクラスターで使用するポートを選択します。このフィールドは、postmaster デーモンがクライアントアプリケーションからの接続を Listen する TCP/IP ポート番号を指定するために使用されます。デフォルトの選択は実行中の PostgreSQL サーバーから取得されます。
Enter Database Administrator User PostgreSQLデータベースクラスターの管理ユーザーの名前を入力します。このユーザーには、接続権限と管理権限が必要です。
PostgreSQL Database Tag

固有のタグ名を入力します。自動で表示されるデフォルトのタグ名をそのまま使用することもできます。

注意 : タグ名に使用できる文字はASCII印字可能文字のみです。

以下のフィールドは、入力した PostgreSQL サービス名が Windows サービスとして存在しない場合にのみ表示されます
PostgreSQL Service Logon Account 新しい PostgreSQL Windows サービスのログオン資格情報に使用するユーザーアカウントを入力します。このアカウントには、保護対象の PostgreSQL サーバーインスタンスを起動および停止する権限が必要です。このユーザーアカウントには、PostgreSQL データディレクトリ内のすべてのファイルに対するフルコントロールのファイルアクセス権も必要です。
PostgreSQL Service Logon Password

新しい PostgreSQL Windows サービスのログオン資格情報で使用するユーザーパスワードを入力します。

注記: ビルトインのシステムアカウント(「Local System」や「Network Service」など)を使用する場合は、このフィールドに空白以外の値を入力します(空白にはできません)。 ビルトインアカウントの場合、パスワードは無視されます。 

  1. [Create] をクリックすると、 ウィザード によって PostgreSQL リソースが作成されます。SIOS Protection Suite は、入力されたデータを検証します。SIOS Protection Suite が問題を検出すると、情報ボックスにエラーメッセージが表示されます。

  1. PostgreSQL リソース階層を正常に作成したことを示す別の情報ボックスが表示されます。フェールオーバー保護を実施するためには、その階層をクラスター内の別のサーバーに拡張する必要があります。 [Next] をクリックします。
  1. [Next] をクリックすると、SIOS Protection Suite が Pre-Extend Wizard を起動します。

フィードバック

お役に立ちましたか?

はい いいえ
お役に立ちましたか
理由をお聞かせください
フィードバックありがとうございました

このトピックへフィードバック

送信