Oracle 階層の管理は、以下のガイドラインどおりに行ってください。
- 保護されたコミュニケーションパス経由でアクセスしてください。 ユーザが実行中の物理システムに関わらず確実に Oracle SID にアクセスできるように、データベースのリモートアクセスは、すべて Oracle 階層の一部である保護された名前付きパイプ (LAN Managerの別名) または IP アドレス経由で行う必要があります。スイッチオーバの発生時には、LifeKeeper ではバックアップシステムで利用可能な保護されたコミュニケーションパスを自動的に利用可能にします。
- Oracle 専用のボリュームを確保してください。 Oracle データベースファイルを含む Oracle 専用のボリュームを確保してください。これらのボリュームは、LAN Manager 経由でアクセスするユーザと共有することはできません。また、他のローカルアプリケーションからアクセスできないように設定する必要があります。これは、リモートユーザがネットワーク経由でボリュームの 1 つにアクセスしている場合や、ローカルのプロセスがボリュームへの書き込みアクセスのためにオープンを行った場合に、例えばフェイルオーバ時にサービスからボリュームリソースを削除する LifeKeeper の動作が失敗することがあるためです。
ボリュームへの読み取り専用アクセスを行うローカルのプロセスはサービスから実行されるリソースの削除を妨げることはありませんが、読み取り専用アクセスは、リソースの切り替え復帰時に回復失敗の原因となることがあります。読み取り専用アクセスの例としては、各ボリュームを定期的に検査する Performance Monitor や、共有ボリュームにインストールされた稼働中のプロセスがあります。
- Oracle の起動および停止は、LifeKeeper 経由で実行してください。 Oracle データベースの管理の多くは Oracle ツールを使用して行えますが、Oracle データベース の停止には LifeKeeper の [サービス停止] 機能を、Oracle データベース の起動には [サービス開始] 機能を使用します。LifeKeeper が Oracleデータベース を停止または起動しても、設定内のすべてのノードのサーバは表示された状態に維持されます。
ボリュームリソースを保護してから Oracle SID に追加してください。 環境の規模が大きくなり、すでに LifeKeeper の保護下にある Oracle SID に新しいボリュームを追加する必要が生じた場合は、以下の手順を実行してください。
初めに、ボリュームを保護してください (ボリュームリソースを作成します)。
そのボリュームを SID に追加します。
Oracle リソースとボリュームリソース間の依存関係を手動で作成します。
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