Oracle データベースが Oracle Multitenant アーキテクチャに対応し、Oracle データベースがコンテナ・データベース(以下、CDB と呼ぶ)を保護する場合、Oracle データベースサーバに加えて、プラガブル・データベース(以下、PDB と呼ぶ)を保護することができます。

CDB と PDB の確認

  1. PDB を保護するためには Oracle リソースが作成されている必要があります。また、保護しているOracle リソースが CDB である必要があります。CDB であるかの確認はデータベースへ接続後に以下のコマンドを使って確認することができます。

SQL> select CDB from V$DATABASE;

  1. PDB を保護するにあたって、CDB の中に PDB がマウントされている必要があります。PDB がマウントされているかの確認はデータベース接続後に以下のコマンドで確認することができます。

SQL> show pdbs;

Oracle PDB リソース階層の作成

  1. LifeKeeper GUI メニューから [Edit] を選択し、次に [Server] を選択してください。ドロップダウンメニューから、 [Create Resource Hierarchy] を選択してください。

重要: リソースを作成するときは、Oracle リソースが作成されており、In Serviceである必要があります。

ダイアログボックスが表示され、クラスタ内にインストール済みの認識されているすべての Recovery Kit がドロップダウンリストボックスに表示されます。ドロップダウンリストから [Oracle Pluggable Database] を選択してください。 [Next] をクリックして次のダイアログボックスに進んでください。

注記: ダイアログボックスで [Back] ボタンが有効な場合は、前のダイアログボックスに戻ることができます。これは、エラーが発生して、以前に入力した情報を訂正する必要がある場合に特に役立ちます。

階層作成手順のどの段階でも、 [Cancel] をクリックすると、作成プロセス全体がキャンセルされます。

  1. 以下の情報を入力するように要求されます。ダイアログボックスで [Back] ボタンが有効な場合は、前のダイアログボックスに戻ることができます。これは、エラーが発生して、前に入力した情報を修正する必要がある場合に便利な機能です。いつでも [Cancel] をクリックして、作成処理全体を取り消すことができます。
フィールド
ヒント
Server Oracle PDB リソースを作成する LifeKeeper サーバを選択します。
ORACLE_SID 保護しているOracleデータベースのSIDを指定します。
Oracle PDBs 保護したいPDBを指定します。このフィールドでは複数選択が可能です。
PDB Tag プライマリサーバ上の新しい Oracle PDB リソースに対する固有のタグ名です。デフォルトのタグ名は「pdb-<ORACLE_SID>」となっています.。別の固有のタグ名を入力することもできます。タグ名に対する有効な文字は、アルファベット、数字および以下の特別な記号になります。- _ ./
  1. [Next] をクリックしてください。 [Create Resource Wizard] が表示され、Oracle PDB リソース階層が作成されます。LifeKeeper によって入力データが検査されます。問題が検出された場合、情報ボックスにエラーメッセージが表示されます。
  1. Oracle PDB リソース階層が正常に作成されたこと、フェイルオーバによる保護を実現するにはその階層をクラスタ内の別のサーバに拡張する必要があることを示すメッセージが表示されます。 [Next] をクリックします。
  1. [Continue] をクリックします。 [Pre-extend Wizard] が起動されます。リソース階層を別のサーバに拡張する方法の詳細については、「Oracle PDB リソース階層の拡張」の 手順 2 を参照してください。

Oracle PDB リソース階層の拡張

この操作は [Edit] メニューから開始できます。または、 [Create Resource Hierarchy] オプションが完了すると自動的に開始されます。その場合は下の手順 2 を参照してください。

  1. [Edit] メニューの [Resource] から [Extend Resource Hierarchy] を選択します。 [Pre-Extend Wizard] が表示されます。拡張操作に慣れていない場合は、 [Next] をクリックします。LifeKeeper のリソース階層の拡張作業のデフォルト値が分かっていて、入力と確認を省略する場合は、 [Accept Defaults] をクリックします。
  1. [Pre-Extend Wizard] で以下の情報を入力します。

注記: 最初の 2 つのフィールドは [Edit] メニューの [Extend] から操作を開始した場合にだけ表示されます。

フィールド
ヒント
Template Server Oracle PDB リソースが現在 In Service のサーバを選択します。
Tag to Extend 拡張する Oracle PDB リソースを選択します。
Target Server 拡張先のサーバを入力または選択します。
Template Priority テンプレートの優先順位 を選択または入力します。これはサーバで現在 In Service の Oracle PDB 階層の優先順位です。優先順位は、1 ~ 999 の範囲で未使用の値が有効で、小さい数字ほど優先順位が高くなります (数字 1 が最高の優先順位に相当)。拡張処理時に、別のシステムですでに使用中の優先順位をこの階層に対して指定することはできません。デフォルト値を推奨します。
 
注記: このフィールドは階層を最初に拡張するときだけ表示されます。
Target Priority これは、新しく拡張する Oracle PDB 階層が、他のサーバに存在する同等の階層に対して持つ相対的な優先順位です。1 ~ 999 の範囲で、まだ優先順位として使用されていない値が有効で、リソースのカスケーディングフェイルオーバシーケンスにおけるサーバの優先順位を示します。LifeKeeper のデフォルトでは、階層が作成されたサーバに「1」が割り当てられることに注意してください。優先順位は連続している必要はありませんが、特定のリソースについて 2 つのサーバに同じ優先順位を割り当てることはできません。
  1. 拡張前のチェックが正常に終了したというメッセージが表示されたら、 [Next] をクリックします。
  1. 拡張する階層に応じて、拡張されるリソースタグ (一部編集不可) を示す一連の情報ボックスが表示されます。
  1. [Extend Wizard] でTag名が正しいかを確認し [Extend] をクリックします。
  1. 「Hierarchy extend operations completed (階層の拡張操作が完了しました)」というメッセージが表示されたら、階層を別のサーバに拡張する場合は、 [Next Server] をクリックし、拡張作業が必要ない場合は、 [Finish] をクリックします。
  1. 「Hierarchy Verification Finished (階層の検査が完了しました)」というメッセージが表示されたら、 [Done] をクリックします。

保護する PDB の変更

階層作成後、以下の手順で保護する PDB を変更してください。

  1. LifeKeeper GUI から Oracle PDB リソース階層を右クリックし、 [Change Protection PDB] を選択してください。

  1. 保護したい PDB を選択してください。(複数選択可能です)

  1. [Next] をクリックすると設定が変更されます。

  1. [Done] をクリックして設定変更を完了してください。

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