Azure は、Microsoft が提供するパブリッククラウドサービスです。ハードウェア、ネットワーク、ディスクなどのストレージ、Windows Server や Linux などのサーバー OS、Web サーバーや RDBMS などのミドルウェア、グループウェアやサーバー・アプリケーション、そして .NET Framework などのアプリケーション実行環境を、ユーザーがオンデマンドでネットワークを経由して利用可能な IT の利用形態です。
Microsoft が管理する世界中のデータセンターに、インターネット経由でサーバー・アプリケーションを簡単に作成し、展開、管理が行えます。サーバーやインフラを所有することなく、必要な時に必要な量のメモリやディスクといったコンピューティングリソースを利用することが出来ます。料金体系はリソース毎に分かれており、時間単位の従量課金での利用となります。
Azure では、Web ブラウザベースの管理ポータルを提供しており、ユーザーは直感的に操作する事が可能です。
構成情報
本構成では SPS を使って、以下の構成のアクティブ/スタンバイクラスターを構築します。
クラスターノード
稼働系 (LKNODE01) | 待機系 (LKNODE02) | |
仮想マシンサイズ | Standard B2ms (cpu/mem/disk=2/8g/4) ※ |
|
データディスク | 30GB(アプリケーション用) ※ |
|
プライベート IP アドレス | 10.20.1.11 | 10.20.1.12 |
[IP リソースが保護する VIP] | 10.20.1.200 | |
[ILB が設定する VIP] | 10.20.1.200 | |
ILB が転送するポート i.e. Oracle が Listen するポート |
(Oracle の場合)1521 (PostgreSQLの場合)5432 |
|
ILB の負荷分散対象 | (Oracle の場合)10.20.1.11:1521 (PostgreSQL の場合)10.20.1.11:5432 |
(Oracle の場合)10.20.1.12:1521 (PostgreSQL の場合)10.20.1.12:5432 |
ソフトウェア | Windows Server 2019 Datacenter Edition SIOS Protection Suite for Windows v8.7.0 Oracle Database 19c (19.3) for Microsoft Windows x64 (64-bit) PostgreSQL 11.7 |
※ Oracle や PostgreSQL など、保護するアプリケーションのインストール要件に合うよう、インスタンスサイズおよび仮想マシンのディスクを用意してください。
VM 構成(クライアント)
仮想マシンサイズ | Standard A2m_v2 (2/16g/4) | |
---|---|---|
プライベート IP アドレス | 10.20.1.50 | |
ソフトウェア | Microsoft Windows 10 Oracle Database 19c Client (19.3) for Microsoft Windows x64 (64-bit) PostgreSQL 11.7 |
ネットワーク構成
Azure では、仮想マシン(VM)間での通信を行えるようにするため、"仮想ネットワーク"(VNET)を作成します。VNET は、サブネットを指定する事でこのサブネット内で VM 間での通信が行えるようにしています。
Azure で VM にネットワークを構成する場合、あらかじめ VNET を作成し、VM にこの VNET を指定するのが一般的です。VNET を使用すると、VM に仮想プライベートネットワーク (VPN) を提供できます。オプションとして、VPN をオンプレミス環境に接続して、ハイブリッドソリューションやクロスプレミスソリューションの実現もできます。VNET は管理ポータルサイトや Azure PowerShell を通して、DNS および IP アドレス範囲の構成を含むネットワークトポロジーを制御できます。
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