現象: 時として SIOS Protection Suite は正常に動作しないシステムにインストールされることがあります。そこには SIOS Protection Suite が検知することが可能な、ヘルスチェックが正常に起動または終了しないといったような前兆現象があります。チェック処理のタイムアウトを引き起こすもっとも一般的な問題は、データベースまたはメールサーバに対するシステムメモリの最適化が適切でない場合です。常時ヘルスチェックプロセスを起動し、フェールオーバを実施するためには十分なメモリが必要です。
解決策: SIOS Protection Suite リリースノートは、SIOS Protection Suite のシステムメモリ要件を定義するためのガイドラインを記載しています。また、使用するシステムにおいて、SIOS Protection Suite のようなアプリケーションが動作するのに十分なメモリがあるかを確認するための Windows Performance Monitors の使用方法についても説明しています。この状態を確認する手助けとして、チェック処理のタイムアウトが発生した際に、異常なふるまいを記録する 2 つのリソース監視オプションと、是正操作を行う 3 つのオプションがあります。5 つのオプションはすべて SIOS Protection Suite のレジストリ設定で有効または無効にし、ユーザにあった要件やパフォーマンスを満たすことができます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\STEELEYE\LifeKeeper\General\ResMon_RecordTimeout
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\STEELEYE\LifeKeeper\General\ResMon_RecordMemory
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\STEELEYE\LifeKeeper\General\ResMon_ResFail
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\STEELEYE\LifeKeeper\General\ResMon_RebootWaitInSec
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\STEELEYE\LifeKeeper\General\ResMon_ResFailMaxWaitInMin
最初の 4 つのオプション (RecordTimeout, RecordMemory, ResFail, RebootWaitInSec) は、期待される時間内に完了しない保護対象のリソースを監視している SIOS Protection Suite のクイックチェックもしくはディープチェックプロセスによって引き起こされます。
ResMon_RecordTimeout - このオプションはタイムアウトするクイックチェックもしくはディープチェック処理を記録します。この情報は <LifeKeeper Root Folder>\Out\ResMonTimeout.log file ファイルに記録されます。このオプションはデフォルトで有効 (=1) になっています。無効にする場合は値を 0 に設定してください。
ResMon_RecordMemory - このオプションは、クイックチェックもしくはディープチェックがタイムアウトするとアクティブなプロセスに対するシステムメモリの使用量とプロセスメモリの使用量を記録します。メモリの使用率は <LifeKeeper Root Folder>\Out\ResMonTimeout.log file に記録されます。このオプションはデフォルトで有効 (=1) になっています。無効にする場合は値を 0 に設定してください。
ResMon_ResFail - このオプションはクイックチェックもしくはディープチェックがタイムアウトしたときリソース階層のフェールオーバを発生させます。影響を受ける階層の従属リソースがフェールオーバします。このオプションはデフォルトで無効 (=0) になっています。有効にする場合は値を 1 にしてください。
ResMon_RebootWaitInSec - このオプションはクイックチェックもしくはディープチェックがタイムアウトしたときシステムの再起動を発生させます。このオプションはデフォルトで無効 (=0) になっています。有効にする場合はレジストリ設定で 0 以外を入力してください。この数は、システムがこの機能により再起動されるときにシステムコンソール上に表示されるカウントダウンになります。再起動のシーケンスは自動およびシステム操作を必要としないデザインになっています。一旦カウントダウンが開始されると、再起動は停止することができません。
ResMon_ResFailMaxWaitInMin - このオプションは、フェールオーバ発生時に SIOS Protection Suite のフェールオーバ処理を監視します。レジストリ設定の値は、SIOS Protection Suite がリソースのフェールオーバ完了までに待つ時間 (分) になります。フェールオーバ処理が開始されない場合、もしくはフェールオーバ処理が指定された時間内に完了しない場合は、SIOS Protection Suite はシステムの再起動を試みます。リソースがフェールオーバされなかった場合は、再起動されたサーバと同じ場所で in service されます。このオプションはデフォルトで無効 (=0) になっています。
リソース監視オプション はすべての保護対象のリソースに対して適用され、いつでもそれらを変更することが可能です。変更された設定は、次回クイックチェックもしくはディープチェックプロセスが開始されたときに反映されます。
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